星から来たオッパイ

Part F (4)


 「おいで、ビィ」

 チルダは手を広げてビィを招いた。 ビィは、倒れ掛かる様にしてチルダに体を預けた。

 フワリ……

 チルダの谷間にビィの顔がヒットする。 ビィの顔は一瞬そこで止まり、ゆっくりと谷間に沈んでいった。

 (柔らかい……)

 マシュマロのように柔らかい乳房が左右からビィの頭を挟み、耳を覆った。 白い静寂の中でビィはそっと目を閉じる。

 トクン……トクン……

 鼓動の音を子守唄の様に聞きながら、穏やかな温もりに身を任せる。

 「甘えん坊さんね」

 チルダが笑う気配があった。

 「す、すみません」

 「気にしなくていいわ。 私は今までの『チルダ』じゃないから」

 ビィの知っているチルダは癇の強い中年女性で、ビィたちは毎日のように折檻されていた。 それが今では別人のように優しくなっている。

 「ふふ……さぁ……あなたも変わるのよ」

 チルダはビィの股間に手を伸ばし、彼の男性自身、いや少年自身を触る。

 「きゃっ」

 縮こまった少年自身を、しっとりとした女の手がすっぽり包み込んだ。

 「あらあら、女の人に抱かれているのにこれ?」

 ビィは返事が出来ず、黙ったまま顔をわずかに赤らめた。

 「じゃぁ、大きくしてあげましょう」

 チルダは自分の胸の間からビィの頭を解放し、少年を立ちあがらせ、その前に膝まづく。

 「ふふっ……」

 チルダの胸が、ビィの下半身に押し付けられる。

 「ああっ……」

 乳の谷間にビィ自身が挟まれた。 縮こまっているそれに乳房の肌が柔らかく絡みつく。

 「気持ちいいでしょう? 感じて……もっと……」

 チルダの乳の谷間の心地よさは、想像を絶するものだった。 それが、ビィの少年自身を熱く猛らせていく。

 「あっ……ああっ……」

 ビィはもどかし気に腰を動かした。 乳の谷間から、赤黒く膨れ上がった彼自身が頭をのぞかせる。

 「まぁ、立派……やっぱり男の子ね……」

 「はぁっ、はあっ……」

 男の欲望が少年を男に変え、彼自身を高ぶらせる。 意識が全てそこに集まり、何も考えられない。 チルダがビィ自身を解放すると。 赤黒い肉のこん

棒が跳ねあがり、少年の腹を叩く。 

 「おいで」

 チルダは床に腰を下ろして足を開いた。 艶めかしい女性の神秘がビィを誘っている。

 「ううっ……」

 獣のように唸り、ビィはチルダにとびかかって一気に彼女を貫いた。た。

 「あはぁ……熱い……」

 チルダが喘ぎ、ビィは唸りながら自分の腰をチルダに打ち付ける。

 「ううっ……うううっ……うううっ!」

 「ああっ……あああっ……ああっ!」

 激しい肉の交わりに、二人はたちまち昇りつめた。 体を硬直させ、熱い絶頂に身をゆだねる。

 「うあ……」

 「あ……」

 ドクン、ドクン、ドクン……

 ビィは熱い精をチルダの中に捧げた。 そして、肉棒に集中していた意識が、チルダの中に吸い込まれていく。

 「ああっ……あ……あ……」

 「うふ……もっと……もっと来て……」

 ドクン……ドクッ……

 精の迸りが収まると同時に、ビィの体が後ろに倒れチルダから離れた。

 「はぁ……はぁ……」

 「ふぅ……」

 二人は床にうずくまった息を整えていた。 やがてチルダが身を起こし、仰向けに倒れたビィの顔を覗き込んだ。

 「……」

 ビィは呼吸はしていたが目はうつろだった。 チルダは微かに笑うと、彼を抱き起して自分の乳房を口に含ませた。

 「お飲み」

 ビィの口が乳房を咥え、音を立てて乳を吸った。 うつろだった目の焦点が戻ってくる。

 「ビィ、気分はどう?」

 ビィはチルダの顔を見返した。 その顔には妖しい笑みが浮かんでいる。

 「いい気持ちいい……チルダ姐様」

 チルダの腕に抱かれたビィは、自分の股間に目をやった。 さっきまでグロテスクなほどに膨れ上がっていたそれは、力を失って縮こまっている。

 「でも、なんか変な……妙な気分も……ああっ……」

 ビィが自分の胸を抱いた。 顔を伏せ、荒い息をする。

 「股間が……熱い……変に……ああん……」

 奇妙な声をあげて悶えるビィ。

 「ふふっ……貴方の中の『男』を全部吸いだして、『女』を注いであげたのよ。 ほら、気持ちよくなってきたでしよう?」

 ビィの股間のモノが、縮こまったままヒクヒクと脈打ち、そして透明な液体を、女のラブジュースを吐き出す。

 「溶ける……蕩けちゃう……あっ……」

 仰向けになったビィは、床の上で身をよじってよがる。 その足の間の、小さな男の子の部分はラブジュースを吐ながら縮んでいき、ついにビィの中に

潜りこだ。

 「にやっ!」

 続いて、2つのの宝玉が体の中へと引きずり込まれ、その後に細い溝が残るった。

 「あっ、あっ、あっ……」

 ビィは下半身を抑え、背筋を弓の様に突っ張ってのけ反る。

 ビュッ! ビビュッ!

 股間の溝から激しくラブジュースを吹き出しながら、ビィは男から女へと変わっていった。 やがてビィは、少女と娘の間ぐらいの体つきになった所でぐっ

たりと床に横たわった。

 「はぁ、はぁ、はぁ……」

 「よく頑張ったわビィ」

 チルダはビィの体を摩ってやった。

 「短時間の変身で疲れたでしょう。 ゆっくりお休みなさい。 これからじっくりと変えてあげるわ」

 
 −−某国 潜水艦 B-346−−−

 「……ふぅ」

 艦長は聴音装置のレシーバを下ろし、振り返って発令所の中を見渡した。

 「お前ら、なにやってる」

 聴音装置の予備プラグ全てにレシーバが繋がれ、乗組員が耳をそばだてている。

 「艦長だけ楽しんでちゃずるいですよ」

 副長の言葉に他の乗組員が頷く。

 「馬鹿野郎! 『正体不明』の潜水物体の様子を探ってたんだろうが!」

 B-346は、追尾していた相手が海底に着底したため、同じように着底して聴音装置で相手の様子を探っていたのだった。

 「何をやってるんだ、あっちは」

 「あれってやっぱり『あれの時の喘ぎ声』でしょう?」

 「機関音が聞こえないのに、何故声だけがクリアに拾えるんだ」

 「遮音タイルを張っていないのでは?」

 現在の潜水艦は、艦内の音を外部に漏らさない様に『遮音タイル』というものを表面に張り付けている。 これがないと、内部の音は外に漏れ、意外な

ぐらい遠くからでも聞くことが出来る。

 「矛盾してる。 声が漏れてるのに、機関音が全く聞こえないなんて」

 艦長の指摘に副長が考えこむ。 そこにソナー担当が報告を入れた。

 「艦外に何か音がします」

 「また始めたのか、あいつらは」

 「いえ、方向が違います……イルカかクジラの泣き声の様です」

 「イルカ? 喘ぎにつられてやって来たのか?」

 艦長は首をかしげたが、イルカは無視して『正体不明』の潜水物体の監視を継続するよう、副長に命じて艦長室に引き上げた。 しかし、ソナー担当が

キャッチしたモノはイルカではなかった。

 「アネサマ。 アレハナンデス?」

 「ワカラナイ……ケド、オカアサマ、オシラセシタホウガヨイカモ……」

 声の主は白い肌をした『人魚』だった。
 
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