星から来たオッパイ

PartE (6)


 プハッ

 ディはおっぱいの間から顔を上げ、息を吐き、上目遣いにドローン女の顔を見た。

 女は口元に笑みを浮かべ、ディの背に手を回し、自分に引き寄せる。 柔らかい乳房が二人の間でつぶれ、ディの胸板に吸いつく。

 「ふにゃぁ……」

 ディの蕩けた顔を、女の舌が舐めまわした。 ザラザラした感触が顔を這いまわる。

 「あー……」

 頭がぼうっとして、体が暖かい気持ちよさで満たされる。

 (気持ちいい……)

 夢の中にいるような心地よさに意識が塗りつぶされ、ディはされるがままになっている。

 「あ……あ……あはぁ……」

 腰の辺りが暖かくなり、大事なところがヒクヒクと蠢いていく。 一拍置いて、熱い快感が背筋をせり上がって来た。

 「ああ……駄目……」

 ディの男性自身が痺れるような快感に包まれ、次の瞬間ディの中にそれが溢れた。

 「あっ……」

 ディは女の腹を白く汚し、男としての初めてを迎えた。

 「はぁ……はぁ……」

 
 息を整えたディにドローン女が優しい声をかける。

 ”気持ちよかった?”

 ”はい……とても……”

 応えるディは自分の声が、どこか遠くから聞こえてくるような奇妙な感じを覚えた。

 ”ねぇディ……”

 横を見ると、女の体になったキィが潤んだ眼でこちらを見ている。

 ”今度は、ボクと……”

 キィが誘っているのがストレートに伝わってくる。 その甘い声は頭に染み込んでくるようだ。

 ”うん……”

 ディの口が答える。 何かを考えるより先に、彼の体が勝手に反応している。

 ”じゃあ……”

 キィがディを柔らかい床に押し倒し、体を重ねる。

 
 キィの胸は、さっきのドローン女より一回り小さかったが、それでもずっしりとして重々しい。 ディはその胸にをそっと揉んでみた。

 ”すごく柔らかいや……”

 力を入れないのに、指が深々とめり込む。

 ”おっぱい……好き?” キィが聞いた。

 ”うん” ディが答える。

 ”好きにしていいよ……”

 ディは、キィの言葉に反応したのか、彼女の胸を吸い、手で揉み、顔を突っ込む。 柔らかいおっぱいの感触が肌を包み、ディは安心感と快感が入り

混じった妖しい感覚に酔いしれる。

 ”ふぁ……”

 ”可愛い子……”

 ”そろそろかしら?”

 女達の言葉が耳に入るのと、”それ”が始まるのが同時だった。

 ”あくっ!?”

 ディの体が跳ねた。 腰の辺りが熱くなってくる。

 ”ああっ?”

 ”さっき飲んだ乳の効果が出てきたのよ……”

 ”ほら……体が……”

 ディの自分の股間に目をやった。 彼自身が固くなり、ヒクヒクと震えている。 そして……

 ヒクッ!

 激しく震え、熱いモノを吐き出す彼自身。

 ”ああっ!!”

 熱い少年の快感が背筋を走り、ディはよがる。

 ”わぁっ……すごいや”

 キィはディから体を離し、彼の男性自身を熱っぽい目で見る。

 ヒクッ!! ヒククッ!!

 立て続けに熱い精を放つディ自身。 襲ってくる快感に、ディの頭の中は真っ白になっている。

 ”ほら……縮んでいく……”

 ”ほんとだ……”

 ドローン女の言った通り、ディの男性自身は熱い精を吐き出しながら縮む、と言うより短くなっていく。 その様は、亀が首を引っこめるようであった。 

そして、亀頭の縁が股間の所まできた。

 ヒクッ!……ズブリ

 ”あくぅ!”

 亀頭が一気に股間に沈んだ、それに引きずられるように、睾丸が中に引きずり込まれる。

 ”あぅっ!”

 ”これ、痛くないの?” キィが聞いた。

 ”いえ、凄く気持ちいいのよ”

 ドローン女が答えたとおり、ディは男の快感と女の快感が混じった、あり得ない快感に襲われていた。

 ”溶けちゃう……ああ……何これ……入ってくる……”

 ”ふふっ。 女の心が、蕩けた男の子の心に交じってきているのよ”

 ”気持ちいい……ああん……”

 ディは床の上で、股間を抑えてよがっている。 すでに股間から男の証は消え失せ、細い筋が一本あるだけになっている。

 ”手伝ってあげなさい”

 ”はい”

 キィはディの足を抱え、股間に口づけして舌を入れ、中を舐めあげた。

 ”ふにゃっ! ああっ!”

 ディの股間から女の快感が溢れ、ディの全身を満たし、固い少年の体が、柔らかく滑らかな曲線を帯びた少女のそれへと変わっていく。

 ”ああ……もっと……いい……”

 ディの口から洩れる声が艶を帯び、微かにトーンがあがる。 喘ぎが漏れる口もとに朱が差し、顎が微妙に細くなる。

 ”ちょっと激しいかしら?”

 ”ポッドの中で女体化するのに比べると、急だもの”

 女達が見守る中、ディは少年から少女への変身を終えようとしていた。 もっとも、男性自身が消え失せ、体つきが丸みを帯び大会は、さほど変わって

いない。

 ”あっ、あっ、ああーっ!!”

 ひときわ大きな声を上げ、ディはぐったりとなった。 キィは、ディの体から離れて立ち上がる。

 ”乳の効果はここまでね。 後は仕上げを、キィ”

 ”はい”

 キィは壁から二つ乳房のようなモノを外し、ディに近寄る。

 ”さぁ、その子につけてあげなさい”

 キィはぐったりと横たわるディの傍に膝まづき、乳房のようなモノを彼女の胸に置いた。

 ”あ?”

 目を開けたディは、自分の胸にのった乳房のようなモノを見た。 それはフルフルと揺れながら彼女の胸に張り付き、境目が消えていく。

 ”あ……あ……”

 ディの眼がトロンと曇っていく。

 ”ディ、気分はどう?”

 ”頭がボーっとして……フワフワして……”

 言葉が途切れ、ディの眼から意志の光が消え失せる。

 ”いい気持ちでしょう? じきにその『おっぱい』は貴女一つになる。 それで貴女も私たちの仲間になるわ”

 ”は……い……”

 横たわったままディは答える。 その体は、少女から女の体へと徐々に変わりつつあった。

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