星から来たオッパイ

PartE (3)


 ぁぁ……

 床に横たわった子供は、甘い声をあげて自分の胸……に張り付いたおっぱいを揉んでいる。 彼の胸とおっぱいは滑らかにつながり、一体化してしまって

いた。 が、彼はそんなことは気にならないようだった。

 「気持ちいいよぉ……」

 やせこけた男の子の体に、スイカほどもあるおっぱいが張り付いているのは、異様な光景だった。

 「おい……しっかり……くうっ……」

 もう一人の男の子はまだ正気を保っていた。 しかし、彼の胸にも大きなおっぱいが張り付いていて、彼の指は別の生き物のように蠢き、おっぱいを弄って

いる。

 「なんで感じるんだよぉ……」

 「それはね、そのおっぱいが貴方と一体化してしまったからよ」

 彼らをここに入れた女が言った。 正気な男の子は、彼女を睨みつける。

 「そんなばかな……ことが……あるかよぉ……」

 男の子は、おっぱいの重みに耐えかねて膝をついた。 そして、自分の胸にを見てぎょっとする。

 「は、肌が……白くなってく……」

 おっぱいの張り付いた場所から、彼の肌がおっぱいの色と同じ白に変わっていく。 はっとして、床でよがっている男の子の方を見て、彼にも同じ変化が

起きていることに気がついた。

 「ほら、肌の色もだんだん変わっていくでしょ。 時期におっぱいは完全に貴方たちの一部に……いえ、違うわね。 貴方たちがおっぱいの一部になるのよ」

 男の子は振り返って女を見る。

 「俺たちが、おっぱいの一部になるって? どう意味だよ……」

 「教えてあげるわ」

 女はそう言って、彼の正面にひざまずき、彼のおっぱいに自分のおっぱいを触れ合わせた。 二人の乳首がこすれ合う。

 「あっ……」

 男の子は小さく叫び、動かなくなった。 体だけではない、目すら動いていない。

 ”私の声が聞こえるわね”

 ”はい……”

 男の子の頭の中に女の声が響いてくる。

 ”今私と貴方は、おっぱいを通じて話をしているの”

 ”は……?”

 女は何を言っているのだろう、と彼はぼんやりと考えた。

 ”貴方に張り付いているおっぱいは、乳を出すためだけのモノではないわ。 おっぱい自体がモノを考える、一個の生き物と言ってもいい”

 ”……”

 ”そして、おっぱいは張り付いた相手の体を変化させ、神経をつないで心を支配することが出来るわ。 今の貴方たちや、この私のように”

 ”はい……”

 男の子は心の中で答える。

 ”実は私もおっぱいに支配されているのよ”

 ”おっぱいに……はい……”

 男の子は頭の片隅で理解した。 この女達は、おっぱいに張り付かれ支配されていると言っている。 つまりおっぱいの方が主で、体はおっぱいに従属し

ているのだ。

 ”貴方たちも、これからおっぱいに支配されるドローンに作り替えられるのよ”

 ”ドローンに……はい……”

 女の、いやおっぱいの言葉が理解できるのに、恐ろしいとか怒りとか言う感情が湧いてこない。 つまりは、これが支配されているという状態なのだろう、

とぼんやりと彼は考えた。

 ”でも、それは貴方たちを苦しめるためではないわ。 むしろ逆よ”

 ”逆……”

 ”ええ、ドローンになった貴方たちは、あらゆる苦労から解放される。 悩みも苦しみも、感じなくなる。 そして、おっぱいたちは貴方たちに夢を見せてくれる”

 ”夢……”

 ”そう夢。 終わりのない快楽に満ちた夢を……ふふ……”

 女が立ち上がった。 乳首が離れると同時に、男の子は体の自由を取り戻した。

 「このおっぱいが……僕らを支配?」

 男の子はぼんやりした口調で言い、自分の胸に張り付いたおっぱいを弄った。

 「うあっ……」

 体の奥底に甘い快楽の疼きがおこり、ゆっくりと背筋を上っていく。

 「くふっ……体が蕩けそうでしょう?」

 女が笑いながら尋ねた。

 「はい……ああん……」

 男の子はうわの空で応え、ゆっくりと自分のおっぱいを揉みしだく。

 「そうやっていれば、おっぱいが貴方を女に変えてくれるわ。 気持ちよーくね……」

 「女に……ふぁっ……」

 彼は自分の男性自身を弄り出した。 そこを手で揉み、固くなった先端を指先で摩っている。

 「あ……ああっ……」

 男の子を見下ろしていた女の眼が潤んできた。 彼女は男の子を抱えるあげ、抱きしめて唇を重ねる。

 「んむ」「あふぅ」

 少年の口腔を、熱い女の息が満たす。 互いの舌がお互い求めて激しく絡み合う。

 「ふぁ……」

 「はふぅ……手伝ってあげる……一緒に気持ちよくなりましょう」

 女は少年を押し倒すと、互いの胸を強く押し付け合った。 合計4つの巨大な乳房が噛みあい、柔らかく形を変える。

 「ひゃぁ」

 「ふぁ」

 乳房が絡み合った瞬間、二人は気が遠くなるほどの快感に包まれた。 一瞬動きを止めた後、二人は獣に変わって互いの体を貪り出した。 目に入る唇、

乳房、乳首、そして秘所と男性自身、目に入ったものを咥え、舐め、吸い、愛撫する。 二人は自分たちが溶け崩れ、絡み合っていく様な錯覚を覚えた。 

いや、錯覚ではないかもしれない。 おっぱいは彼らの体を支配し、男を女に変えてしまう。 もし二人がそれを望んでいたら、蕩けさせ、一つにしていた

かもしれなかった。

 「ねぇ……ぼくも……」

 二人の痴態に気がついたもう一人の男の子が、参加を希望した。 二人は彼を迎え入れ、今度は男の子二人と女一人が、互いを求めて絡み合う。

 ブシャアア……

 それぞれの乳房から、油のような液体が迸り、三人の体を濡らした。 欲望の宴の生贄となった三人は、互いの体を捧げあい、その淫蕩な儀式に埋没した。

 
 囚われた子供達の最後の二人は、二人のドローン女に別の小部屋に連れて来られてこられ、そこで放置されていた。 時間が経過し、二人とも正気を

取り戻す。

 「……どうする気だよ……僕らを……」

 怯えを見せつつ一人が口を開く。

 「さぁ? どうしようかしら……ククッ……」

 女達は、ゆっくりと歩きながら男の子二人をねめつける。 二人は体を寄せ合って、女達から距離を取る様に動いている。

 「フフッ……そろそろ、いいんじゃない?」

 「そうね? じゃぁ、始めましょう」

 女の一人が男の子たちの前で腕を開いた。 見事な女体が露になり、大きな二つの果実が重々しく揺れる。

 「……」

 男の子たちは怯えた様に後ずさりした。

 「な、なにをするんだよ……」

 「貴方たちを、女の子に変えて、おっぱいの……そうね奴隷にするの」

 「ええっ!?」

 二人は顔を見合わせた。 女の言葉の意味は不明だったが、彼らに良くないことをするつもりなのは理解できた。

 「よ、よるな……」

 「ええ、寄らないわ……だからあなたたちが来て」

 「は?」

 「こっちにおいで……ねぇ……」

 「だ、だれが…」

 不安げに拒絶する男の子たちの前で、女は柔らかく体を動かす。 大きな乳房が重々しく揺れ、男の子たちの眼は乳房の先、赤い乳首にくぎ付けになる。

 「さぁ……おいでよ……おいで……おいで……」

 声の響きだけは優しく女は誘うが、二人は身を固くして、近寄ろうとしない。

 「……おいで……おいで……おいで……」

 (え?)

 (なんか、乳首が大きくなって?……違う!)

 「うわっ!」

 いつの間にか、二人は女に近づいていた。

 「な、なんだよこれ」

 「催眠術とかいうやつじゃ……」

 「ウフッ。 失敗かな」

 女は楽しそうに笑った。

 「まぁ、頑張って」

 女は再び乳を揺らし始めた。

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