星から来たオッパイ
PartB (7)
海岸に近づいてくる女達。 その周りに、海岸の男たちの撃った弾が水しぶきを上げる。
「当ってないぞ! ……ばか野郎!拳銃で当たる距離か! ライフルか散弾銃もってこい!」
海岸の男たちは慌てふためき、バラバラに発砲するが、女達は恐れる様子もなく近づいてくる。
「よく狙え」
猟銃を持ってきた男が、先頭の女に狙いをつけて発砲した。 女の近くに水しぶきが上がる。
「やった! あれ?」
命中したように見えたが、女達は平然と近づいてくる。
「弾があたったのに……死なねえぞ」
「ばか。 狙いが外れたんだ。 仕方ねぇ、もう少しひきつけろ」
発砲を中止し、男たちは近づいてくる女達をじっくりと観察する。 海岸に近くなったので、へそから上が水の上に出ている。
「よく見ると、ただの裸の女じゃねぇのか?」
「そうだな、遭難して助けを求めに来たんじゃねぇのか?」
「遭難者が裸で泳ぐか? 第一、氷が浮いてる海だぞ。 裸でいたら、ものの3分でおぼれて死ぬはずだろうがよ」
リーダが再度の発砲を命じたが、皆は顔を見合わせた。 海から怪しい者が現れたと言うので、撃退しようと銃を持ってきたが、落ち着いてみてみれば
裸の女達。 文字通りの丸腰だし、様子を見ようということになった。 そうこうしているうちに、女達は波打ち際までやって来た。
「上がってくるぞ……しかしこいつは……」
「たまんねぇなぁ」
トップレスなのは早くから見えていたが、下もつけていない。 本当に裸の女が何人も、海から上がってくる。 鼻の下を伸ばす奴もいたが、さすがに
おかしいと感じるものも出てきた。
「取りあえず、縛り上げて小屋にでも閉じ込めよう」
「おお、緊縛プレイか!」
「馬鹿は相手にするな」
リーダーが銃を構え、女達の前に出る。
「動くと撃つ。 両手をあげろ」
しかし、女達は不気味な秒を浮かべ、平然と歩み寄ってくる。
「こ、こいつら」
苛立ったリーダーは、先頭の女に向け引き金を引いた。 乾いた銃声が浜辺に響き渡る。
「……なに?」
弾が当たったはずなのに、女は平然としている。 いや、当たった瞬間はよろけたように見えたのだが、傷を負った様子がない。
「馬鹿な!?」
続けざまに引き金を引く。 銃声が響くたびに女がよろけるのだが、それだけだ。
「……こいつら……なんだ?」
流石に青くなる男たち。 その時、先頭の女がリーダに向き直り、見事な乳房がブルンと震えた。 次の瞬間、女の乳首から大量の白い乳が吹き出し、
リーダーの体に降り注いだ。
「ぶわわっ!? なんだこれ……うぁ…」
リーダーが銃を取り落し、膝から崩れ落ちた。
「ああっ、兄貴?」
他の男たちが驚き、茫然としている間に、女達がリーダに襲い掛かった。 地面に倒れたリーダーの体に群がり、彼の衣服を引きはがす。
「こいつら!」
激高した男たちが銃を構えた。 しかし、リーダーが女達に抑え込まれているので、銃を撃つと彼にあたってしまう。
「殴れ!」
男たちは船のオールや丸太を手にして、女達に襲い掛かった。
ヌルン
「なんだこいつら!」
「ヌルヌルして滑るぞ」
女達の体はヌルヌルした粘液で覆われ、棒やオールで殴りつけても、滑ってダメージが与えられない。
「まさか、このヌルヌルで珠を弾いていたのか?」
「そんなばかな。 うわっ」
女達が別の男を捕まえ、至近距離から乳を浴びせかけた。 乳をかけられた男は、体が痺れていくのを感じた。
「し、痺れる……」
二人目が崩れ落ちるのを見て、男たちはパニックに陥った。
「こ、こいつらやっぱり人間じゃねぇ!」
「に、逃げろ!」
銃も鈍器も役に立たない女達に男たちは恐怖した。 リーダーともう一人をその場に残し残し、蜘蛛の子を散らす様に逃げ出した。
「は、離へぇ……」
残された二人に女達が群がり、服をはぎとって裸にする。
「な、なにを……」
抵抗しようとしても、体に力が入らない。 睨みつけるリーダーを女の一人が抱き起し、胸に彼の頭を抱きかかえた。
「むわっ……」
むせかえるような乳の匂いが、彼を包み込み、肺の中までが乳の匂いでいっぱいになる。
「ああっ?」
甘い乳の匂いが体に染み込み、みるみる全身に広がっていく。 痺れるような感じが脱力感に変わり、力を失った体が女達に抱きかかえられる。
(こ、こいつらぁ)
悪態すらつけなくなり、頭の中が怒りで煮えたぎりそうだ。 怒り心頭のリーダーの耳に、女の一人が唇をよせて舌で舐めまわしはじめた。 ヌチャヌチャと
濡れた音に交じって、女の囁き声が聞こえる。
”くふふ……体が動かないでしょう……心配しないで、ひどい事はしないから……”
(くそっ! いまにみてろよ)
”さぁ……甘ーい、おっぱいをあげましょうね……”
別の女が、彼の唇に乳房を宛がう。 軟体動物のようなヌルヌルした乳房が彼の顔を覆い、唇を割って乳首が入り込んでくる。
(俺は赤ん坊じねぇ!)
”さあ、お飲みなさい……おいしいわよ……ほーら……”
乳首から乳が迸り、彼の口の中を満たす。 吐き出そうにも、舌すら動かない…いや違った。
ンクッ、ンクッ……
(な、なんだこれは……体が勝手に……)
リーダーは、口の中に溢れる乳を飲み下す、彼の意志と関わりなく。
”くふふ……おいしいでしょう?”
(おいしくなんか……ああっ?……)
飲み下した乳の温もりが、腹の中からじんわり広がっていく。 それにつれ、怒りがゆっくり溶け、穏やかな気分になっていく。
(これは……)
”気持ちよくなってきた?……”
”私のおっぱいを飲むと……”
”とーっても心が安らかになって……”
”なーにも考えられなくなるから……”
(……ああそうか……じゃねぇ!……)
やんわりと絡みついてきる心地よさにもリーダーは必至で抵抗しようとする。 しかし、ちょっと気を抜くと、真っ白く暖かい心地よさで意識が塗りつぶされて
いくようだ。
(……いい気持ち……じゃねえ!……しっかりしろおれ……こんな得体のしれない……暖かくて……気持ちのいい……)
ふわりと顔を包み込むオッパイ。 顔だけではない。 手や足、そして大事なところにも、暖かいものが絡みついてくる。 フワフワしたオッパイに取り囲まれ
宙を漂ような心地よさに包まれていく。
(しっかりしろ……ここは……ここは……どこだ……)
”さぁ……舐めて……”
再び唇に乳首が触れる感触があった。 リーダの唇が自然に開き、乳首を迎え入れ、そこを舌で舐める。
”吸って……”
きゅっと乳首を吸うと、暖かい乳が口の中を、いや彼を満たしていくのが判る。
”さぁ……”
体の力を抜くリーダー。 彼を満たした乳が体にしみて、魂までが乳の甘さに染まっていく。
”いって……”
リーダーの体がピクピクッと痙攣した。 全身に染み渡った乳が、彼の体を無上の心地よさで支配した証だった。
”お返事は?”
「は……はぁぃ……」
だらしなく開いた口から、服従の呻きを漏らした。 女達は満足そうに笑い合い、何人かがリーダーの体を抱え、海へと戻っていった。
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