星から来たオッパイ

PartB (4)


 ヤングとポールはプリンセスに手を差し伸べ、床に座らせる。 ポールが背後に回り、ヤングがプリンセスの正面に膝をついた。

 「足を開いていただけますか」

 ヤングに言われるままに、プリンセスは足を開き、ピンク色の淫花をさらけ出す。

 「失礼いたします」

 ヤングはかがみ込んで、プリンセスの淫花にそっと口づけした。

 ”あっ……”

 プリンセスがピクリと震えた。

 「感じやすいのですね」

 ヤングは、プリンセスの花びらを軽く噛み、壊れ物を扱うように慎重に舌を這わせる。

 ”う……ああっ……”

 プリンセスは、喘ぎ声を

 「では私はこちらから……」

 ポールはプリンセスの背後から手を回し、胸をそっと掴み、乳首に指を当てて揉み解すように動かす。

 ”むぅ?”

 プリンセスが濡れた眼差しを背後に向ける。 ヤングの下への奉仕ほどには感じていないようだ。

 「どうぞ、感じる所をおっしゃってください」

 ポールはそう言うと、自分の胸をプリンセスの背中に押し付けるようにし、プリンセスの首筋に唇を這わせた。

 ”なにやらくすぐったいですが……ああ……ゾクゾクしてきました……”

 プリンセスは頭を巡らすように動かし、感じる所をポールに示す。 ポールは、プリンセスのうなじを上下に舐めまわしながら、その胸を弄り、乳首を

指先でくすぐる。

 「凄い濡れ方ですね……」

 ヤングの舌先が、プリンセスの中に潜り込み、そこから熱い蜜が溢れてくる。

 「熱い……ああ……」

 奉仕しているヤングの目が、ドロリと曇って来た。

 ”私の蜜は甘いであろう?……もっと良くして……そうすれば好きなだけ蜜をあげる……”

 ヤングは、蕩けた顔で犬のようにプリンセスの淫花を舐めている。

 ”貴方にもご褒美を……”

 プリンセスの乳首から白いモノが迸り、ポールの手を濡らす。 プリンセスは、ポールにそれを舐めるように言った。

 「はい……おいしい……」

 ポールが目を輝かすのを見て、プリンセスは彼女を前にまわらせ、乳首をじかに咥えさせる。

 ンク……ンク……

 ポールの目もヤング同様にトロンと曇って来た。

 「おいしいです……」

 ”ふふ……おや?”

 プリンセスは首を傾け、ポールの胸を見た。 女性型ドローンの胸が震え、ごくわずかづつ膨らみを増していく。

 ”この成分だと、ドローン体の乳房が成長するのですね。 記憶しておきましょう”

 呟くいたプリンセスは、周りで様子を見ている量産ドローン達を呼んだ。

 ”さぁ……私達に奉仕なさい”

 量産ドローンたちは、ヤングとポール、そしてプリンセスの体に群がり、口、胸、そして女性部分を使って三人に奉仕を始めた。

 「うぁ……」

 「ああ……」

 ”さぁ……楽しみましょう……”

 冷たい海の中を進む『船』の中で、非現実的な女達の宴は、いつ果てるともなく続いていく。

 
 −−日本 マジステール大学 予備研究室 −−

 エミは、ランデルハウス教授に呼ばれ、彼の部屋に来ていた。

 「初めまして、私はランデルハウス・クラチウス。 マジステール大学ヨーロッパ校の教授職に就いているものだ」

 エミは教授の手を握り返しながら、自己紹介をする。

 「初めまして。 私は『エミ』と呼ばれています。 本名は伏せさせてもらいます」

 「ほう? そうか」

 教授はちょっと首をかしげたが、さして気にする様子もなく、エミをソファに座らせ、自分はその向かいに座った。 教授の横に、一緒に来た留学生の

キキが腰を下ろす。

 「それで、私にご用とのことですが」

 「うむ。 君、いや君達にお願いしたいことがある」

 そう言って、ランデルハウス教授は、ずいっと身を乗り出した。 反射的にエミが身を引く。

 「通称『人外部隊』の方々とコンタクトを取ってもらうないだろうか」

 「はぁ……」

 あいまいに答えながら、エミは内心冷や汗をかいていた。 つい先日、マジステール大学で『電子妖精セイレーン』が暴走し、大部分の学生が異常行動に

走るという騒ぎがあり、その解決に貢献したのが、エミと『人外部隊』と呼ばれる異形の女達だった。 但し、『人外部隊』については公には発表されず、

知っているのは大学関係者、それもマジステール大学日本校の一部の関係者のみのはずだった。 ところが、どういうわけかヨーロッパ校のランデルハウス

教授がそれを聞きつけ、わざわざ日本までやって来たという事らしい。

 「私の研究テーマはUMAの発見、それも人間と会話できるUMAを探し当てることだ」

 「伺っています。 北極で人魚を、南米で半魚人を、中東では宇宙人、中央アジアで鳥人を発見されたとか」

 エミは、教授の『業績』を立て続けに並べて見せた。 もっとも、これらの『業績』は、それらのUMAを発見したという報告に留まり、論文として発表されて

いない。 つまり、山師の駄法螺と変わらないだが。

 「凄い成果ですわね。 私もそれらの方々に会ってみたいものです」

 「うむ」

 教授は何を思ったのか頷くと、脇に座ったキキに立つように促した。

 「?」

 キキは、コートの様に裾の長い白衣を着ていたが、すくっと立ち上がると白衣の前を開いた。 白衣の中を見たエミの目が丸くなる。

 「羽毛のブラ?」

 キキは白衣の下に、羽毛で作られ下着のようなモノを着ていた。 それが、大事なところや、胸のあたりを隠している。 しかしよく見ると、下着にしては

形がおかしい。

 「これは……彼女の体には羽毛が生えているんですか!?」

 エミの声が上ずり、彼女はずいっと前に身を乗り出した。 今度は、キキが身を引く番だった。

 「そう、彼女が鳥人の一人なのだよ」 ランデルハウス教授が言った。

 「本物ですか? 腕や足はどうなって……あ? 瞳が丸い!」

 立ち上がったエミは、教授の言葉など耳に入らない様子でキキを観察しまくっている。 あまりの勢いに、キキが怯えた様子になる。

 「オホン……とりあえず、そのくらいにしてもらえるか? 彼女たちは、けっこうシャイなのだよ」

 「……そうですか」

 不承不承と言った感じで、エミは椅子に座りなおした。

 「この子が本物の『鳥人』らしいという事は判りました。 しかし、なぜ彼女をここに連れてきて、私と合わせたのですか?」

 「彼女に会ってもらったのは、私が虚偽の報告をしているわけではない、という事を証明するため。 それともう一つ」

 教授はいったん言葉を切った。 教授とキキを交合に見やったエミは、先を促した。

 「私が、これらの『人間ではない人』に、敬意を払っていることを理解してもらうためだ」

 「……」

 「『電子妖精セイレーン』の事後報告で、『人外部隊』については公にされなかった。 このことから、『人外部隊』の方たちは、自分たちの存在を隠した

がっていると、私は考えた」

 「ご推察の通りです」 エミは教授の考えを肯定する。

 「『人外部隊』に参加してくれた方たちは、自分たちの存在を公にすることを望んでいません」

 「そうだろうね。 しかし、私はその『人外部隊』の方と会い、話をしてみたい。 だが、向こうは信頼できない相手とは会ってくれないだろう」

 「ははあ……」

 ようやくエミは教授の意図を理解した。 キキを連れてきたのは、自分が人外の者にきちんと敬意を払い、信頼関係を結んでいることを示すためだったのだ。

 「ご希望は理解しました。 しかし『人外部隊』のメンバとは、すぐには連絡がつかないのです」

 エミがそう言うと、教授が怪訝な顔をした。

 「何故だね? 『電子妖精セイレーン』事件の時、『人外部隊』は迅速に集合し、事にあたっている。 連絡がつかないという事はないと思えるのだが」

 「それはそうなんですが……実は緊急時に使う連絡方法があります。 あの時はそれを使いました。 ただし、これは『面会』を申し込むというような場合

には、使えない連絡方法なんです」

 苦しいエミの説明に、教授はさらに首をかしげた。

 「ふうむ?……まぁ、事情があるのだろうな。 残念だ。 しかし……一人ぐらい連絡がつく者がいるのではないか?」

 「そうですね……まぁ、ここいらをのたくっている暇そうな奴もいますが……あんまり『人外』っぽくないですよ?」

 「おお、いますか。 是非会わせてください。 恩に着ます」

 「じゃあ、連絡を取ってみます」

 エミはスマホを取り出し、通話ソフトでメッセージを送る。

 『ミスティ? 暇だったら、来ない?』

 少し考えて、文章を追加する。

 『ケーキをおごるから』

 研究室の扉が開いた。

 「ケーキだ♪ケーキ♪」

 浮かれたミスティが入って来て、教授とエミがあっけにとられる。

 「どこから湧いてきたのよ、あんたは」 エミが額を抑える。
   
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