星から来たオッパイ

PartB (3)


 ゴボリ……シュルルル……

 『船』は氷の下に沈むと、冷たい水の中を滑る様に進み始めた。 『船』は黒く細長い滑らかな紡錘形をしており、一見すると司令塔のない潜水艦の様に

も見えた。 但し、舵もスクリューもついていなかったが。


 −『船』の中心部−

 ピチャピチャ……

 プリンセスと、二人のドローン女は体を絡めあい、淫らなオブジェとなって蠢いていた。

 ”こうすると……こうか?”

 「かはっ……」

 「あうっ……」

 プリンセスがドローン女達を責めるたびに、女体が跳ねて悦楽の呻きを漏らす。 その反応を確かめる様に、プリンセスは責める場所を変えている。 やがて

、二人のドローン女は絶頂に達し、ひときわ大きな呻きを漏らし、その場に崩れ落ちた。

 「はぁ……はぁ……」

 荒い息をつくドローン女達を、プリンセスは冷たいまなざしで観察している。

 ”なるほど……今度は、支配を解いた状態で試してみましょうか。 二人とも、自由にしなさい”

 プリンセスが”自由にしなさい”と命じて数分が経過する。 二人のドローン女は、不安げに辺りを見渡し、次に自分の体を見分する。

 「……これが……俺?……女の体?……」

 「わっ、でかい胸……ひゃっ!?」

 二人は、自分の体に胸を触ったりし、戸惑った様子を見せる。

 ”新しい体の具合はどうです?”

 プリンセスがドローン女達に話しかけると、二人はぎょっとしたようにそちらを見て、後ずさった。

 「あ、あんた……プリンセス、さっき言ったことは本当なのか?」

 「俺達を、ドローン女に作り替えた……って」

 ”本当ですよ?……くすっ……”

 プリンセスはかすかに笑い、二人は再び顔を見合わせる。

 「さっき……あんたの声を聴いた途端に逆らえなくなった」

 「というより、逆らうという考えが浮かばなかった……」

 ”そう。 お前たちは、私の命令一つで意志を持たない……そう『ロボット』となり、マザーの手足となって働く。 そういう体になったの”

 さらりと恐ろしい事を言ってのけるプリンセス。 普通の人は、自分がその様な体に作り替えられたと聞けば、パニックに陥ってもおかしくはないだろう。 

しかし、二人は自分たちでも驚くほど平静だった。

 「実感がわかないな」

 「というより、感情が動かない様な……」

 ”それが他の人間で実験した成果よ。 脳組織は人間のままだけど、血液中に……そう『ホルモン』を分泌して、感情を制御しているのよ。 もちろん脳を

直接制御することもできるけど”

 二人は、プリンセスとの会話が時々途切れるのに気がついた。 人間の言葉を検索しているかのようだ。

 「俺たちは……」

 「それであん……いえ、プリンセスに操られると?」

 ”その通り。 私に逆らえないわ。 今は『逆らいたくない』ぐらいの感じでしょう?”

 彼女の言う通り、二人はプリンセスに対して親近感と尊敬を感じ、逆らう気が起きなかった。

 「でもなぜ? そんな面倒なことをするのですか?」

 「単なるロボットにしてしまえば良いのに?」

 自分で自分たちをロボットにしてしまえ、と言っているのだから、とんでもない事だが、二人にその自覚はなかった。

 ”ただのロボットで事足りるのであれば、ドローン女を量産すれば済みますよ。 しかし、この星を……『開発』……いや『侵略』するには、この星の知識を

持ち、自分の意思で行動する知性体が必要です”

 「なるほど」

 「理解しました、プリンセス」

 ”理解してくれたことを嬉しく思います”

 プリンセスはそう言うと、ドローン女たちを手招きし、二人はプリンセスに近づいた。

 ”では、これより貴方たちをさらに……『開発』します”

 プリンセスは、そう言って二人に横になる様に指示した。 二人は、素直に床に横になる。

 ”先ほどは、支配した状態で、ドローン体の『性感帯』反応を確認しました。 これから、意志を持った状態で、貴方たち反応の確認と……『意志の修正』

……いえ『快楽による洗脳』を行います”

 「はいプリンセス」

 「しかし、必要なのですか? 我々は、すでにあなたに忠実ですが」

 ”今のあなたたちは、反抗的な心や嫌悪感を抑制しているだけです。 私は貴方たちに、自分から思考し、我々の仲間として行動してもらうことを期待

しているのです”

 「ははぁ、なるほど」

 「なんだか、新人研修のときの上司訓話みたいですね」

 暢気なことを言っている二人だったが、これから二人に行われるのは、精神を作り変えるおぞましい行為であった。 だが彼らは、それに逆らうことが

出来なかった。

 

 「ひゃっ」

 「あっ……」

 横たわる二人に、別のドローン女が歩み寄り、二人の秘所を弄った。 攻めている方のドローン女は、プリンセスの言っていた量産型で、女の形をした

生物ロボット、あるいはフレッシュ・ゴーレムと言うべきものだ。

 ”反応の確認も合わせた行う。 どのように感じるかか、リアルタイムで述べなさい”

 無味乾燥な命令に、二人は忠実に従う。

 「そ、そこは……ひっ……電気が走るみたいで……」

 「ああっ……せ、切なくなって……濡れてきたみたいで……」

 量産ドローン女は、人間ドローンの外陰部と秘核を慎重に弄ぐる。 その隣で、もう一の人間ドローンは、別の量産ドローン女に胸を弄られていた。

 「む、胸がこんなに……感じるなんて……」

 ”ドローン体の胸には、ドローンの脳に相当するものがあり、感覚も鋭敏になっている。 人間体より、ずっと快感を感じるはずよ。 指示確認に、個体

識別が必要ね。 お前にパーソナルネームはあるの?”

 「パーソナルネーム?……ああっ……お、いえ、私はヤング。 そっちはポールです……ひぅ!」

 ”ヤングにポールですね。 了解しました。 お前たち、ヤング・ドローンの秘所を重点的に責めなさい。 お前たちは、ポール・ドローンの胸を責めなさい”

 二人の責める場所を別にしたのは、反応の違いを確かめる意図があるのだろう。 プリンセスの命令に従い、量産ドローンたちは、ヤングとポールに身を

寄せ、その体を弄る。

 「ああっそこは……」

 「ひゃあ……」

 ”ヤング・ドローン、ポール・ドローン。 量産ドローンたちに、責め方をの具体的な指示を出しなさい”

 「はい? ああ……はい……お願い……舌でそこを……」

 ヤングに指示された量産ドローンは、顔をヤングの秘所に寄せ、舌で遠慮なくそこを舐めまくる。

 「ひゃぁぁ……そうだ……貴女、私の顔に跨りなさい。 そして、私の舌つがいをまねて……」

 量産ドローンは、ヤングの指示にしたがってかの所の顔に跨った。 二人は69の体勢になって、互いの秘所を舌で弄る。

 「くはっ……はうっ……」

 ”ウウッ?……コレハ?……コウ、コウ……コウカ?”

 最初はぎこちなかった量産ドローンの動きが、徐々に滑らかになってくる。 互いの舌が、互いの秘所の陰唇をなぞり、秘核をつつく。 互いの体を快楽の

刺激が走り抜け、舌の動きにも熱が入ってくる。

 ”なかなか、調子が良いな。 ポールはどうか?”

 「む、胸が……いい……」

 フニフニと柔らか動くポールの胸を、量産ドローンがしたから揉み上げ、乳首にズブリと指を突き立て、ぐりぐりとかき回す。 人間の胸であれば、せいぜい

くすぐったいぐらいの感覚だろう。 しかし、ポールには……

 「す、すご……」

 乳首がじんと熱くなり、胸全体がふわふわとした快感に包まれている。 心地よい感覚がそこから心臓に下り、全身へと回っていくかのようだ。

 「あ、貴女の胸を……」

 ポールもヤングと同じことを考えた。 ポールは、量産ドローンと抱き合い、互いの胸を激しくすり合わせる。

 ”ヒィ……”

 量産ドローンが喘ぎ、ポールを抱く腕に力がこもった。 密着する乳房の間でこすれ合う乳首。

 「乳首が……いい……」

 胸への快感のせいか、二人の呼吸が激しくなった。 それを見ていたプリンセスが、ペタンと膝をつく。

 ”なんです……この感覚は……”

 プリンセスは自分の股間に手をやった。 指先を滑らかな熱い液体が濡らす。

 ”濡れてる……”

 「プリンセスもこちらへ……」

 「私たちと……」

 ヤングとポール、そして量産ドローンたちが、熱く濡れた眼差しでプリンセスを見つめる。
   
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