乳の方程式

Part32 生存者…0


「ぐぅ!」オーナンスキーも触手に絡みつかれ、半身を『ティッツマッシュルーム』に引きずり込まれた

触手がツナギを引き裂き、逞しい彼の上半身を露にする。

そして軟体動物が獲物を捕食するように、くわえ込んだ下半身を滑る液体で包み込み、触手が這いずり回る。

固くそそり立って震える男根の先端、そこに感じる一際鮮やかなジャムの気配。

ぐ…ぐぐぐっ…

唸り声を上げ、達するオーナンスキー。 

入れ替わりに冷たく鋭いものが男根を貫いた。

ぐうっ!?

射精の熱い喜びが、冷たく粘っこい快感に塗り替えられ、それが腰から全身に広がって行く。

瞬く間に体の自由が奪われて行く。

(か、固まる?)

見開いた目がジャムの顔を認め、開いた口にジャムが口付ける。

ズブリ…

沈む、沈んでしまう、意識が赤い沼に沈んで行く…

オーナンスキーの意識がどこかでそう思った。


フフ…

フフフフ…

キタ…

キタヨ…

”う…?”

オーナンスキーを目を開けた。いや、開けた様な気がした。

そこは現実感に乏しい場所だった。

壁、天井、床、全てがはっきりしない、自分自身さえ。 そこに彼女達がいた。

”ジャム…”

ジャムが3体、横たわる彼に寄り添っている。

”おれは…負けん…”


フフ…ソウカ…女ギライ…

ソウ…初体験デ…年下ヲ…

望ミハ…年上ノ女ニ…デハ望ミドオリニ…


”貴様ら…何を言っている!?” 動揺するオーナンスキー。 ”俺の記憶を!?”


ドウデモイイジャナイ…

ボクラ…いいえ…お姉さんが…やり直させてあげる…


3体のジャムは一つに集まり、赤い女体を作る。 豊満な肉体の長い髪の赤い女だ。

”やり直すだと?”


いらっしゃい…ぼうや…


”ぼうや…”背筋をゾクリとした感触が走る。

オーナンスキーは自分が少年になっていることに気付いた。

”…” 目を落とせば、おそらく未使用の若いモノが縮こまっている。

目を上げると、赤い女のしなやかな手が差し伸べられ、自分のモノを狙っている。

オーナンスキー少年はどうしていいかわからなかった。

赤い手が、少年のモノを触る。

”あ…”

冷たく粘る指は五本の蛇と化して、少年のモノを弄る。

若い体は、異質の快感に困惑し、しかしゆっくりとそれを受け入れる。

”は…あ…” 甘いため息を漏らす少、その手をジャムが握り、自分の股間に導く。

”…”

うねうねと蠢く赤い魔窟に、少年の指が触れた。

”ふぁ…”

赤い淫肉が少年の腕を巻き込み、手首までを吸い込んだ。

蠢く襞の感触が、少年の手を捕らえ離さない。

”…”

オーナンスキー少年とジャムは互いの股間を探り、しばし確かめ合った。


ぼうや…

”あ…はい…”

ここに…入れたい?…

”はい…” こくんと頷く少年。

ここに入れたら…貴方は私の虜…

”虜…” 

そうなりたいの?…


僅かな沈黙の後、オーナンスキー少年は頷いた。


”はい…”


ジャムは足を広げ、オーナンスキーに女を見せ付ける。


おいで…ぼうや…

”はい…”


オーナンスキー少年はふらふらとジャムに近づき、震える股間のものを握り締める。

そして、彼を待ち受ける魔性の秘所に、自分の魂を差し出した。

ピチャ…

粘る赤い顎が先のほうをくわえ込む。

”う…ぁぁ…”

痺れる感じがし、彼のモノが力強く脈打つ。

”うっ…ううううっ…”

メリメリと音がして、皮を剥いて亀頭が顔を出す。

赤い襞がウネウネと動いて、生まれたばかりの亀の頭を優しく抱きとめ、自分のものにしてしまう。

亀頭にジーンとした鮮明な快感が生まれ、オーナンスキーに男の喜びを教える。


いい気持ちでしょう…

”はい…”

さあ…もっと奥に…もっと…

”はい…”


陶然とした顔で、オーナンスキー少年はジャムに腰を送り出す。

ヌルヌルと纏いつく襞は、オーナンスキー少年を深く、深く迎え入れる。

同時に、ジャムの中の粘りつく感触し、彼のモノ奥深くに染み渡り、中で蠢く快感となって彼の魂を蕩けさせる。

ヌッチャ…ヌッチャ…ヌッチャ…ヌッチャ…

リズミカルな音と共に、体の芯が蕩けて行くような快感が高まり、そして股間が震えだす。


”い…いきそう…”

いいわ…おいで…

”はい…”


ヒクヒクヒクヒク… ジャムの中を震わせ、オーナンスキー少年は初めてを奪われた。

はぁはぁはぁ…   体から力が抜け、そして心のなかにぽっかりと空洞が開いたような虚脱感が残る。


”はあ…”

うふふ…ぼうや…良かった?

”はい…”

ぼうやは私のもの…私の虜

”はい…僕はお姉さんの虜です…”

今度は…犯してあげる


ジャムは豊満な乳房をオーナンスキー少年に差し出す。

彼は恭しく乳首に口付け、そっと吸った。

薄く甘い味が口内を満たし、全身に広がって行く。

ジャムは少年から一度はなれ、69の体勢を取った。

そして少年の股間を口内に納め、舌をユックリと粘り這わせる。


いい気持ちでしょう

”ぁぁ…蕩ける…”

蕩けるわ…ほら…中が蕩けて…出て行くのが判るでしょう…


トローッとした感触が股間を満たし、すぐに射精感が襲ってくる。

止める事も出来ずにジャムの口の中に、粘っこいものを放つ少年。

しかし、出しても終らない。 直ぐに次の暖かい快感の波が体を満たす。


”気持ちいい…”


目の前で蠢くジャムの秘所が彼を誘う。 躊躇うことなく舌を伸ばし、陰唇を掻き分けて中を味わう。

その自分の舌の動きが、そのままジャムの舌の動きになっている様だ。

ズブリ…

ジャムの舌の感触が股間に突き刺さった。

股間のものが溶けつくし、その跡にジャムが舌を突き入れ始めたのだ。

が苦痛はない。 

己の中がジャムを受け入れつつ、ネットリとした粘り気を帯びていくのが判る。

そして心の中に、甘く切ない感情が生まれ始めるのも。

ジャムに抱かれたい。 ジャムが欲しい。 ジャムに犯されたい。

はっきりとした欲望が生まれ。 腰がひとりでに動いてジャムを求める。


欲しいのね…私が…いいわ、直ぐ上げる…


ジャムが深く舌を突き入れてきた。 お腹の中にネットリトとジャムが流れ込んできて、そこを満たす。


”ふ…ぁぁぁぁ…”


ジャムに奪われて、欠けてしまった魂をジャムが愛撫している。

隙間を、かけた部分をジャムが埋めていく。


”あ…ぁぁぁぁぁ…”


熱い快楽のうねりが静まっていく。 しかし完全になくなることはない。

オーナンスキーの中にはジャムがいる。

ジャムが常に快楽と満足を約束してくれるのだから…

オーナンスキーはジャムのトモダチになったのだから。


ズブリと音を立てて、『ティッツマッシュルーム』からオーナンスキーだったものが出てくる。

金色の髪を濡れた全身にへばりつかせた、豊満な肉体を持った美しい若い女が。

彼女はゆっくりと辺りを見回す。

マドゥーラが、ルウが、新しい仲間の門出を祝ってくれていた。

「ふふ…うふふ…船長は?」

「行ってしまった…ずっと前に」マドゥーラが答える「船長としての責任を果たす為に」


宇宙船『ニューホープ』。 もうそこに、人間は残っていなかった。

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