乳の方程式

Part28 ジャム・フレンズ


”チャン…”

『マドゥーラ…医務長…』

それは不思議な感覚だった。 

目がさめているのに意識は眠っている。

声は自分だ、しかし他の誰かが喋っている。

”さっきの乳が効いてきたのよ…悪い気分じゃないでしょう?”

『夢を見ているみたいだ…』

ヒヤリとした感覚がして、視界がが動いた。

見慣れた自分自身を、赤いモノが触っている。

『ジャム…』

ズルリとジャムが動いた。

女性の上半身を形成し、チャン自身に唇を寄せてくる。

『…』

しかしチャンは避けようとしない。 TV画面を見ているかのように現実感が乏しく、危機感が沸かないのだ。

滑る半透明の赤い舌が、チャンの男に纏いつき、人の口を模したジャムの中へ誘う。

『あぁ…』

チャンの股間が喜びに震える。

”チャン…” マドゥーラが促すと、チャンは躊躇うことなくその感覚に身を委ねる。

ド…ク…リ…

ネットリとしたモノが溢れ出す感触。

男性自身が冷たくなって、消えうせていくような快感が体の芯を貫いた。

『う…ふぅ…』

呻いたチャンにマドゥーラが豊かな乳房を寄せた来た。

チャンは躊躇う様子も見せず、乳首を口に含む。

暖かく微かな甘みが口の中に溢れ、頭に染みこんで行く。

『あ…』

優しい何かが体に溢れ、途惑うチャン。 僅かに思考力が戻ってくる。

『…変な…これは?…あ…』

チャンの股間を再びジャムが舐め始めた。

ネットリしたモノが這いずる感覚に意識が奪われる。

『あ…あ…あ?』

赤い秘所が目の前にあった。

人型になったジャムと69の体勢になったらしい。

チャンは不思議そうにそれを眺め、そして赤い腰を抱え込むとジャムの秘所に舌を這わせるる

『…あ…』

微かな甘みを感じ、意識がすうっと遠のいていった。

しかし、今度は失神したわけではなかった。

彼の体はジャムを感じ、ジャムと戯れている。 しかしそれが自分の意思なのかどうか判らないのだ。

『…』

が、直ぐにそんな事はどうでも良くなる。

ジャムの舌がチャン自身を愛しげに這い回り、チャンの舌が甘酸っぱいジャムの中をかき回す。

不思議な一体感と、深い幸福感にチャンは時を失う。


『ん…ん…ん…』

一声呻いてチャンは達し、続いて冷たい喪失感が彼の意識の一部を現実に引き戻した。

”チャン…”

『医務長…』 医務長がゆっくりと視界に入って来る。

『今のは…いったい?』チャンは自問自答するように言った。

”貴方はジャムと繋がっていたのよ、粘膜を通して”

『繋がって…』 ぼんやりと応えるチャン。

マドゥーラはチャンの顎を指で持ち上げ、その目を覗き込む。

”驚くべき生き物よ、ジャムは…人間の神経や脳と自分達をダイレクトに繋ぐ事ができるのだから”

『…』

"でもいきなりジャムに心の中をいじられたら人間の方が持たない…特に頭の固い男達はね…だから…"

マドゥーラが再び乳首をチャンに差し出し、彼はそれを咥え躊躇うことなく吸う。

”深い快楽で思考力を奪うと同時に、心の扉を開かせる…”

『…』 

マドゥーラの魔乳が三度チャンの体に染みこんで行につれ、目の焦点が次第にぼやけていくチャン。

”この乳は貴方の体の女に変え、思考を止め、感覚を鋭敏にする…ジャムのトモダチになれるように…”

マドゥーラが指でチャンのうなじを撫でると、彼の体はビクンと震えた。

”チャン…見て”

マドゥーラが指差す方向にチャンが顔を向ける。

いつの間にか、そこには3mほどの『ティッツマッシュルーム』が静かに揺れていた。

『…』

チャンはふらりと宙に漂い、その巨大な乳房に近寄っていく。

すると乳首が振るえ、イソギンチャクの様に口を開いていき、中から赤いモノが覗く。

『ジャム…』 呟くチャンにジャムが腕を絡める。

”待っていた…愛しい体”

”大好きよ…おいで”

”さぁ…ボクたちに浸らせてあげる”

ジャム達はチャンの体を『ティッツマッシュルーム』に招き入れた。

ドプリ…

微かな音がして、チャンの体が赤い粘体のに半ば埋もれる。

”まだ体は男なのね”

”直ぐに女に変わるよ”

ジャムは幾つもの女の形に変わりながら、チャンを愛しげに愛撫する。

チャンはジャムの顔の一つに口付けを交わし、ジャム中に沈んだ腰をゆっくりとうねらせる。

”うふふ…”

”大好き…”

ジャム粘体の愛撫は想像を絶する快楽でチャンの心を溺れさせる。

チャンの性器は、じわじわと形を変えながら、ジャムの手先となってチャンの心を女の欲望で侵食していく。

『ぁぁぁ…』 

”いい気持ちでしょう…じっくり作り変えてあげる”

”女になったな…今度は中から優しくしてあげる…”

『して…お願い…』

くぐもった声を残し、『ティッツマッシュルーム』の乳首が閉じ、あとには僅かに震える巨大な乳首と赤い瞳のマドゥーラが残った。


”ふ…ふ…フフ…フフフフフ…”

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