乳の方程式

Part17 UFOキャッチャー


”船長!?”

”やむをえん、ショックガンで女性乗組員を気絶させて連れ出せ” 

船長達は溶接機改造の電気ショックガンを構え、マドゥーラ達に飛び掛る。

「うふふ…乱暴だなぁ」

マドゥーラの左肩の『ジャム』はドロリと流れ落ち、マドゥーラの乳首に吸い込まれるように消えた。 

そして右肩の『ジャム』は…マドゥーラの耳に流れ込んでしまった。

”げっ!”

マドゥーラが瞬きをすると、彼女の目が赤く染まる。

それを見たオットーは、『ジャム』が姿を現していた間、女達の目の色が元に戻っていたのに気が付いた

”あの目は『ジャム』が表面を覆って…”


”許せ”

船長はマドゥーラの首筋にショックガンを押し当ててる。

青白い火花が飛び散り、マドゥーラが仰け反った。

漂い始めたマドゥーラの体を抱きかかえようとする、しかし。

ビクン! マドゥーラの体が大きく震え、体に力が戻る。

”なんだと!”

「船長、乗組員に乱暴しないで…うふふ」

”ばかな、どうして…”

「くふふ…この体には複数の『ジャム』が同居しているわ。それに胸の『ティッツ・マッシュルーム』が体の変調を回復してくれる…」

笑いながら喋っているのはマドゥーラなのか『ジャム』なのか。

”船長!?”途惑う男性乗組員達が指示を求めている。


フッ…フッ…フッフッフッフッフッ…

笑っている、女達が、『ジャム』達が。 胸を震わせて。

”船長!女たちの胸が膨れていく!?…” オットーが指摘した。

ビクン、ビクビクビク… 

オットーの言ったとおり、女性乗組員、そして3人の宇宙人の胸が倍以上に膨れ上がっている。

”へっ…蛙か河豚じゃあるめえが…” ジョンが馬鹿にしたように言ったが、言葉の端に怯えが滲む。

ブシュゥゥ…

突如、女達の胸から白い霧が噴出し、船長達を襲った。

”ガスか!?” 誰かが叫ぶ。

”慌てるな、俺達は宇宙服を着ているんだ”

ビー!! 

その宇宙服のヘルメットに警報音が響き、『気密異常』の文字がフードに投影される。

”何!?”

”船長、服が腐食していく” オットーが指摘する。

「フッフッフッフッ…この『ティッツ・マッシュルーム』はこんな使い方もできるのよ」 マドゥーラの声が、白い霞の向こうから響く。

”船長!”

”全員、逃げろ!バイオセルから出るんだ”

霧にマドゥーラ達の放出した白いガスが混じり、視界0となったバイオセル3。

その中を船長と男性乗組員達は必死で逃げだした。 


”ホワイトシチューの中を泳いでるみたいだ” 誰かが言わずもがなのセリフを吐く。

”どっちだ!?” ジョンが叫ぶ。

なまじ宇宙服のスピーカから声が聞こえる為、声のする方向が判らなくなる。

”くそ、くそう!”

ジョンの手に水耕栽培のラックが触れ、彼はそれを力いっぱい押した。

勢いよく飛んだ先に床が現れ、鈍い音を立ててそれにぶつかる。

”どぅ!…てぇ…” 

這いつくばったジョンの頭上に影が指し、はっとして振り仰ぐと白い塊が滑るように振ってきた。

”うわぁ!”

大人の背丈ほどもある乳が、ジョンを上から押しつぶ様に振ってきた。

思わず手で顔を庇うジョン。

予想より遥かに柔らかい乳房に、ジョンは谷間と床の間に捕らえられた。

「うふ…捕まえた」

”リタ!離せ…うわわっ!?”

巨大な乳房を柔らかく交互に蠢き、ジョンの体を谷間に呑み込み、宇宙服の上から揉みしだく。

腐食した宇宙服はたちまちボロボロになり、剥ぎ取られてしまう。

「うぁぁ…」

軟体動物のような白い塊は、異様な滑りを帯びて、身動きもままならないジョンの全身を嘗め回す。

ヌルヌルと彼の体を這い回る乳房の感触は、毛穴の一つ一つまで嘗め回しているような錯覚かすら覚える。

「ああ…とっても固い…」 リタが甘い声で喘ぐ。

彼女の言うとおり、リタの乳房の愛撫の前にジョンの男性自身が…いや全身が硬直していた。

ズチュウ… 

ジョンの顔が谷間からはみ出し、ジョンは赤い瞳のリタと正面から向き合う事となった。

「リタ…やめろ…俺をどうする気だぁ…ぅぅぅ」

ジョンの首から下は、巨大に膨れ上がったリタの乳房に包み込まれ、ヌメヌメした恐ろしい愛撫の前にガチガチに固くなっている。

「あん…ジョン…ねぇ…貴方もトモダチになりましょうよ…」 鼻にかかった甘い声でリタが誘う。

「トモダチ…だとぉ?…うう…」 喘ぐジョン。

「そう…大丈夫よぉ…私達にまかせて…」

「うぁ!?」

股間に冷たい物が触った。 冷たく粘っこいもの…おそらく『ジャム』が男性自身を弄っている。

「何かがぁぁぁ…『ジャム』か!?」 

ジャムはジョンの男根を捕らえ、リタの中に誘っていく。

「ぅぁ…ぅぅ」

リタの秘肉と『ジャム』が一緒になって、ジョンの男根に纏わり付く。

優しく、深く、そして愛しげに。

粘りつく『ジャム』の感触は、ジョンの男根を芯まで熱く蕩けさせ、いつしか『ジャム』と男根の区別が付かなくなって行く。

「だめ…だ…う…」

ビクン… ジョンが大きく身震いした。

ドロ… ドク…ドク…ドク…

溶けていくような熱い快感とともに、ドロリとしたものが出て行った。

「はぁ…はぁ…はぁ…」 荒い息をつくジョンにリタが笑いかける。

「ね…よかったでしょう…トモダチになりましょうよ」

「お…おあいにくだな。このぐらいで堕ちてたまるかよ…」

吐き捨てるジョンを、リタは濡れた赤い目で見つめる。

その口元に笑みを浮かべたまま。

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