乳の方程式

Part14 フル・コンタクト(完全接触)


「うわ…」 ルウは、バイオセル3の内部の光景に目を見張る。

幾つかの『ティッツ・マッシュルーム』が、短期間の内に大人の背丈ほどに成長していたのだ。

ルウはマドゥーラに手を引かれて進みながら、『ティッツ・マッシュルーム』を観察した。

(壁に根を張って…栽培棚の栄養を吸っているんだ…あれ?)

いくつかの『ティッツ・マッシュルーム』が、震えたり、小刻みに動いたりしている。

「動いてる…」

「ルウ」 

マドゥーラがバイオセル3の奥を示した。

そちらから、宇宙人の女達3人がこちらに漂ってくる。

ルウはマドゥーラにしがみ付いた。

”怖がらなくても大丈夫よ”

頭の中で声がし、警戒心が嘘の様に薄れる。

女の一人が、すいと顔を寄せ、赤い濡れたような目がルウを至近で覗き込む。

「…」

ククッ…クククククッ… 含み笑いをする様に、喉を鳴らす女。 同時に、

”貴方が一番若い個体なのね…” 頭の中で声がした。

「え?…まさか今まで僕の中で喋っていたのは貴方?…」

宇宙人の女が笑ったように見えた

”いいえ…でもそんな事はどうでもいいじゃない、こうして言葉が通じるるんだから”

どうでもいいはずがない。 しかし、彼女の言葉は砂に水がしみこむようにルウの心に染み通る。

「うん…どうでもいいよね」 ルウは頷いた。

マドゥーラがすっとルウから離れたが、ルウは気が付かなかった。


”じゃあ…友達になりましょう”

「うん、僕はルウ」

”この体…私はククールと呼んで、あっちはクリートにクラーラ”

「ククール…あ…」

ククールはルウの胸に手を当て、そっと撫でる。

”ルウは『男』…なんだ”

「うん…そうだよ」

”そう…まずは”

ククールの胸がむくりと動いて乳首が尖り、彼女は自分の胸にルウの手を導いた。

”触って”

「え…はい…」 

僅かな戸惑いは、ククールの声にかき消され、ルウは誘われるままにククールの胸に触れる。

”あん…” ククールが満足げな息を漏らす。

「…」 ルウは両手でククールの胸をそっと掴むと、手のひらで乳首を押しつぶすようにしながらゆっくりと円を描いた。

”あ…ぁぁ…ぁぁ…”

ビュク ビュクビュヒクビュク…

ルウの両手に暖かい物が溢れ、指の間に白い液体が絡まる。

手を離すと、ククールの乳がルウの指にネットリと糸を引く。

「暖かい…」 ルウは白く染まった手を見つめて呟く。「…うっ」

目を落とすと、ククールがルウの大事なものを乳の谷間に乗せていた。

「…あ」

ズニュ…ズニュズニュズニュ…

ククールの乳は別の生き物の様に勝手に蠢き、谷間にルウのモノをじわじわと沈め始めた。

ネットリとしたミルクがルウの幼い『男』を白く染めながら、蠢く谷間にルウの『男』が消えていく。

「あ…あん…あぅ…」

ヌルヌルした感触が絡みつき、柔らかい圧力に固くなっていくアソコ。 甘い陶酔感がルウを包み込んでいく。

「あん…変に…また変に…」

”固い…固くて熱い…ルウのここ…”

ククールの乳房がルウに絡みつく、ネットリと… ククールの乳房の感触以外、何も感じられない。

「ククール…」 ルウが腰を僅かに動かす。 「お願い…」

自分が何を言っているか、何を求めているか判らない。 が、ククールには判っていた。


ククールはルウを解放し、足を開いて自分の『女』をルウに見せつける。

ルウは微かに潤んだ目でそれを見つめる。 立てに開いた唇のようなものがテラテラと光って蠢き、その奥には赤黒い闇が蟠っている。

”おいで…ルウ”

「…」

吸い寄せられる様に、ルウはククールの腕の中に漂っていった。

固く、そして甘く痺れている『男』がククールの『女』に触れた。

「ひっ!…」

濡れた肉襞がルウの『男』に粘りついた。 それが蠢きながら、ルウをククールの中に引きずり込んでいくのが判る。

「ひっ…いっ…いっ…いっ…」

濡れた肉がルウの皮の中に滑り込み、守られていた敏感な部分を舐めている。

重く、熱く、痛みにも似た衝撃がルウの男を震わせ、背筋を駆け上がる。

震えるルウの頭をククールが捕まえ、胸に抱いた。

ジュルリ…

ネットリしたミルクを滴らせた乳房が、ルウの頭…いや肩の辺りまでをを包み込み、粘る音を立ててルウの頭をしゃぶる。

「うぁ…あぅ…」

”ルウ…どう…?”

「あぅ…変なの…とっても…変なの」

”ふ…フフフフフ…気持ち…イイ気持チダロウ…”

「!」 囁き声が答えをくれた。 ルウは自分が感じているものが快感であることを認識する。

「はい…気持ちいいの…すごく気持ちいい…うぁぁぁ…」

ドップドップ… ククールの乳房があのミルクを噴出している気配がある。

グシュ… 開いていた背中を柔らかい感触が覆い、ヌルヌルと擦り始めた。

”感ジルカ?くりーとノ乳首ヲ…”

「はぅ…はぅ…ああ…」

ククールとクリートは、その肉と乳でルウの肉体を包み込み、奇怪なオブジェと化して宙を漂う。

”感ジルカ?”

”ココモ、イイヨウダナ?”

「はい…そこ…そこも…あふ…ああ…なにか…」

こみ上げてくる何かにルウは震えた。

”イイゾ…オイデ”

ぐぅ…

ルウは許されるままに、己を放つ。

ジュルリ… ヒクッヒクッヒクッヒクッ…

ルウの体が震える…そして虚脱感が体を支配する。

”気持チヨカッタ…でしょう?”

「うん…」 ルウは頷いた。

”ふふ…じゃあ次はあの子と…”

ククールが『ティッツ・マッシュルーム』を指し示し、ルウはのろのろとそちらを見た。

ふっくらと揺れる等身大の乳房状の茸。

「あれと…」 

”そう…ほら…触ってごらんなさい”

ルウはククールに言われるままに、『ティッツ・マッシュルーム』に触れた。

しっとりとした手触りで、手に吸い付く様だ。

「…」

ルウは手を広げ、『ティッツ・マッシュルーム』に抱きついた。

女の肌としか思えない感触のそれが、ルウの腕の中で静かに震えた。

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