第二十七話 チェンジ

8染められて


 気がつくと、タカシはあの店の前に立っていた。

 「じゃあ」

 少女は片手をあげ、雑踏の中に消えていく。

 「……」

 店の中に入ると、アマリアが立っていた。

 「いらっしゃい」

 アマリアはタカシの手を取ると、奥へと誘う。

 
 「来て……」

 ベッドの上からアマリアが誘う。 白く優しい膨らみに、タカシは顔を埋め、息を吸い込む。

 「ああ……」

 アマリアの匂いが肺に満ち、体に沁みとおってくる。

 「吸って……」

 アマリアに誘われるまま、彼女の乳首を咥え、軽く吸う。

 トロリ……

 甘いモノが口の中に満ち、のどを通ってタカシの体の中に沁みていく。

 「……」

 徐々に意識が白く染まっていくのを感じながら、タカシは仰向けに倒れていった。

 
 ”鏡……か”

 天井一面が鏡になっており、そこにベッドに横たわったタカシが映っていた。

 ”……”

 天井を見上げている、それとも、天井から自分を見下ろしているのだろうか。

 ”失礼するわ”

 鏡の中の自分の股間に、アマリアが顔を埋めた。

 ”くっ……”

 そそり立っていた自分自身が、柔らかいものに包まれた。

 ”あう……”

 ヌメヌメと這いまわる感触に、男の部分が痺れるような快感に包まれ、身じろぎした。

 ”くすぐったい?”

 ”いや……とても……よくて……”

 背筋を稲妻の様な快感が走り抜けた。 喘ぎが漏れそうになり、人差し指を口にくわえて声を押さえる。

 ”遠慮しなくていいの……”

 そう言って、アマリアは丹念にタカシのモノを咥え、吸う。 甘い快感にモノが震える。

 ”ああ……だめ……”

 ”いいのよ……すきにいって……”

 止められない快感に股間がジンジンと痺れていく。 しかし……

 ”ああ……いいのに……”

 ”いけない? でも気持ちいいんでしょう?”

 ”うん……”

 ”手伝ってあげる……”

 アマリアはソコを舐めながら、下の方に手を入れて弄り始めた。

 ”きゃっ……”

 睾丸にモヤモヤした感じ渦巻いていた。 それをアマリアが絞る様に握る。 熱い快感がソコを溶かしていく。

 ”あっ……”

 熱い絶頂に股間が溶けていくようだ。

 ヒクン……ビクンビクンビクン……

 ”ああっ……溶ける”

 熱くドロドロと溶けていく様な快感に、腰がうごき、背筋が反り返る。

 ”あ、アマリア……”

 ”大丈夫よ……もっと感じて……ほら”

 鏡を見上げると、ベッドの上で自分がよがっていた。 男の体なのに、女のようにしなやかに悶えている。

 ”ほら……”

 アマリアが顔をあげ、タカシ自身が視界に入る。 そそり立つモノが、透明な液体を吐き出しながら縮んでいく。

 ”ああっ……あああっ……”

 絶頂が止まらない。 いや、達していないのだ。 男の絶頂を超える快感に、タカシの身もだえする。

 ”ああっ……入ってくる”

 ズブリという感じで、モノが消え、睾丸が引き込まれる。 見えない手に、押し込まれていく様だ。

 ”だめ……中に……あああっ……”

 ズン、ズン、ズズン

 重い快感の衝撃が腰の中から頭のてっぺんまでを突き抜けた。

 ”!!!”

 硬直した体が反り返り、ベッドに崩れ落ちた。

 ”ふふ”

 脱力したタカシの体にアマリアが絡みつき、全身を摺り寄せる。

 ”あん……”

 ”いったばかりだから、敏感になっているのね……みて……”

 アマリアが目で天井を示した。 アマリア腕の中で、タカシの体が柔らかく形を変えつつあった。

 ”ああ……変わってく……”

 ”そうよ……たまらないでしょう?”

 アマリアの乳が、タカシの胸板にこすり付けられる。 立派な乳房の下で、タカシの胸が遠慮がちに膨らんでいく。

 ”あ……”

 女に変わっていく自分の体を見上げる。 その不思議な光景に目が離せない。 天井を凝視するタカシの耳元にアマリアが唇を寄せた。

 ”さぁ……よくご覧なさい……タカシ、あなたは女になるのよ……”

 ”女に……ああ……”

 横たわるタカシの、出来たばかりの女の証、そこをアマリアが弄る。 甘く優しい感触に、固い蕾がほどけ、甘い蜜が流れだす。

 ”それ……ああ……いいの……”

 夢心地でタカシは呻き、アマリアの手に自分の女を押し付けるような動かす。

 ”良くしてあげる……”

 アマリアはタカシの足に自分の足をからませ、巧みに女を責めていく。 タカシは、自分の中に女の快感が満ちてくるのを感じた。

 ”気持ち……いい……”

 ”いいでしょう……女は……”

 アマリアは、喘ぐタカシを組み敷き、深い女の快楽へと引きずり込んで行く。

 ”もうあなたは女を忘れられない……”

 ”あ、あたし……女……女が……いい……”

 蜜のような女の快感に、タカシは体を、そして心の底まで奪われていく。

 ”貴方は女……”

 ”ええ……女……女よ”

 うわ言のように繰り返し、タカシは女に染まっていった。

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