第二十七話 チェンジ

3.TS


 ”お姉さん……これいけない事なんでしょ”

 パンツのみになった少年が、アマリアに尋ねた。

 ”そんなことはないわよ。 貴方が欲しいのはお姉さんのおっぱいよね?”

 アマリアが少年の肩に手を回した。

 ”女の人のおっぱいを吸うのがいけない事だったら、赤ちゃんはみんな悪い事をしている事になるでしょう……”

 アマリアは少年を抱き寄せた。 成長期の少年の胸が、ふっくらしたおっぱいに押し付けられた。

 ”あ……”

 少年が軽く震えた。

 ”かわいいわよ……さ……”

 アマリアは少年の頤を指で持ち上げ、自分の乳首に導いた。

 ”吸って……”

 ”うん……”

 少年の唇がアマリアの乳首に触れ、乳房が微かに揺れた。

 ”待って……”

 アマリアは少年の頭を胸に抱いたまま横たわる。 ヒロシたちから、少年の口元見えるようになった。

 ”いいわ……”

 少年の口の辺りが微かに動く。 唇で乳首を咥え、舌先で乳首を刺激しているらしい。

 ”ん……”

 少年の頬が微かに赤くなり、目元が濡れる。

 

 ゾクリ……

 ヒロシとタカシは、少年に色気を感じて戦慄した。

 「な、なんだっけこういうの」

 「倒錯とか……」

 「お、おい」

 
 チュゥ、チュウ……微かな音が響くだけで、少年は彫像のように動かなくなった。 アマリアは、手で少年の頭を撫でていたが、もう片方の手を少年の

腰のあたりに回し、パンツをずらし始めた。

 ”ん……”

 ”いいでしょ? 見せたあげましょうよ”

 アマリアの意味不明の呟きに、少年は頭を動かして肯定の意を伝える。 アマリアは器用な手つきで少年のパンツをずらす。 少年はもそもそと足を

動かして、パンツを脱ぎ捨てた。 細い尻が露わになる。

 ”あ……お姉さん……くる……”

 ”効いてきたのね……安心して……身を委ねなさい……”

 少年はをついて尻を持ち上げた。 細い尻の下に、幼い『男』がだらりと下った。 それが悶えるようにヒクヒクと蠢き始めた。

 
 「そういうショーかい……おい」

 「あー……しかし、コトには及んでいないから……セーフ……だよな」

 「え? なんか変……あいつのモノ、縮んでないか」

 「ええ?」

 
 ”あ……あ……”

 少年は尻を高く上げ、アマリアの胸に顔を埋める。 ヒクヒクと震えていたモノの先から、タラーリと透明な滴がしたたり落ちた。

 ”あはぁ……あん……”

 少年は尻を振って愉悦を訴える。 彼のモノはビクンビクンと震え、粘っこい透明な液体を迸らせた。

 ”うふ……どう?”

 ”いい……すごく気持ちいい……ああん……”

 ビュル、ビュル、ビュル

 少年のモノは、透明な滴を迸らせながら縮んでいく。 それに引きずられて睾丸が巻き上げられて、尻の下で一瞬止まった。

 ズボッ

 男の証が少年の体の中に『呑み込まれ』る。

 ”ああっ!!”

 一声喘ぎ、少年はアマリアの上に崩れ落ちた。 荒い息をついて、アマリアの体にしがみついている。

 ”気持ちよかったのね……”

 ”うん……”

 ”皆にも見せてあげないと……”

 アマリアは少年を仰向けにした。 

 
 「あ、あれ……」

 「……」

 
 少年の股間にあったものは消え失せ、そこには細い溝があるだけだった。

 ”はぁ……ああ……”

 少年は恍惚の表情で体を弛緩させ、時折体を震わせている。

 ”ね、どんな感じか、言ってごらんなさい……”

 ”お腹に……はいってくるの……気持ちいいのが……突き上げてきて……あん!”

 少年はびくりとのけ反った。 細い溝に見えていた箇所が口を開け、女のそれに変わっていく。 アマリアは、少年の体を背後から抱きしめ、その胸を

愛しげに擦る。

 ”はぁ……”

 厚みの無かった少年の胸が、つつましく膨らんでいる。 わずかづつではあるが、それは確実に膨らんでいる。 そして、彼の、いや彼女のモノは……

 ”ああっ……ああっ……あああっ!”

 ビュル

 少年、いや少女の秘所から、愛液が滴っている。

 ”そこ……いいの?”

 ”いい……溶けちゃう……お腹の中が……蕩けそうなの……”

 ヒクヒクと快感に震える少女、その口調は完全に女性になっていた。 わずかの間に、少年は少女へ、いや女に変貌していた。

 
 ふぅ……

 一息つき、少年だった女は身を起こし、アマリアに甘えるようにしなだれかかった。

 ”甘えん坊ね”

 ”あたしをこんなにしたのはお姉さまでしょう……うふっ”

 元少年は含み笑いをして、アマリアに口づけした。 単に性別が変わっただけではなく、性格まで変わっている。

 ”女になるときのアレ、一度味わったら病みつきになるわ……”

 元少年は、アマリアの秘所に手を這わせる。 熱く濡れた泉が、彼女を誘っている。

 ”今度はこっちで楽しみましょう”

 ”ええ”

 アマリアはクッションの下からディルドーを取り出した。 両方が男性器の形をしている。

 ”いやらしい形……楽しみ”

 元少年が艶然と微笑む。 アマリアは笑い返すと、自分の秘所にディルドーを沈めて行く。

 ”あ……ああ……”

 喘ぐアマリアに元少年は抱き着き、その体を弄り、そしてディルドーの反対側を自分の中に咥えこんだ。

 ”あうっ!”

 一声喘いで、彼女はのけ反った。

 
 『……はっ』

 ヒロシとタカシは夢から覚めた様に目をしばたく。 手を固く握りしめ、体には汗をびっしょりかいている。

 「いまのは夢か?」

 「いや……しかし……」

 ガラスの向こうでは、女二人が痴態を繰り広げている。 間違いなく『レズショー』だ。

 「そ、そうか、このガラスが液晶か何かで、あれはフェイク映像だ。 そうに違いない」

 「そうだな……」

 ”いえ……現実よ……”

 はっとしてガラスの向こうを見る。 元少年を組み敷き、喘がせているアマリアがこちらを濡れた目で見ている。

 ”見たでしょう?……気持ちいいわよ……こうなるのって……”

 アマリアが腰を揺すると、彼女の下で元少年が大きな声をあげる。

 ”いい……お姉さま……もっとぉ……”

 ”この後、どうします? 普通? それともこの子みたいに? お好きな方で、お相手しますわ……”
   
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