第二十話 新しいママ

5.『ママ』の中


 『新しいママ』が『ボク』のおちんちんを撫でている。

 「駄目だよ……汚れちゃう……」

 さっき変になった時、そこが溶けて溢れたような感じになった。 そのせいか、ヌルヌルした感じだ。 それが『新しいママ』の手を汚しているかと思うと……

 「『ボク』は優しいのね。 ママは大好きよ、そんな子は」

 『新しいママ』が微笑み、『ボク』は顔がほてるのを感じた。 きっと顔が赤くなっているに違いない。

 「大丈夫よ『ボク』の体に汚れた所なんてないから。 でも気になるのなら……」

 『新しいママ』はそう言うと『ボク』の手を取った。

 「なにをするの?」

 「ママのここを確かめて……嫌?」

 「あ……うん……ううん! 嫌じゃないよ……」

 正直『ボク』には『新しいママ』が何をしようとしているのか、判らなかった。 けど、『新しいママ』に嫌われた気なかったので頷いて見せた。

 「……じゃ」

 『ボク』の手『新しいママ』のお腹へと導かれる。 そしてその手が下の方へ……おトイレでだけ見せる所へと……

 「ママ?……」

 不安になって『新しいママ』の顔を見た。 『新しいママ』は僕に頷いて見せると、ぐいと『ボク』の手を引っ張った。

 モジャ……

 指先に毛をいっぱい感じる。 『新しいママ』の手が『ボク』をさらに先へと導く。

 ヌルリ……

 ヌルヌルしたところに手が触れた。 湿っていて、滑っていて……暖かかった。

 「これでおあいこ」

 『新しいママ』がクスリと笑った。 『ボク』も照れて笑い返した。


 「そろそろ、いいかしら」

 「ママ?」

 『新しいママ』の手『ボク』のお……をきゅっと握りしめる。 そこは、なんだか突っ張って妙にむずかゆくなっている。

 「ふふ……ママのここ、ヌルヌルでしょ」

 「う……うん」

 『ボク』は頷いた。

 「気持ち悪い?」

 『新しいママ』に聞かれ、『ボク』はどう答えるか迷った。 少し考えて、返事をする。

 「ちょっと、気持ち悪い」

 「うふ、正直ね」

 「でも……なんだかもっと触っていたい」

 『新しいママ』は『ボク』の答えに満足そうにうなずいた。

 「『ボク』はほんとうに正直ね。 だからママも正直に教えてあげるわ……」

 『新しいママ』は『ボク』をぐいっと抱きしめた。 柔らかいおっぱいが『ボク』の胸に密着する。

 「教えてくれる?」

 「ええ……」

 指先に感じる『新しいママ』が熱くなってきた。 『ボク』は知らないうちに指で、『新しいママ』をいじっていた。

 「ママのソコはね、『魔性の力』があるのよ」

 「『マショウのチカラ』?」

 きょとんとした『ボク』の頭を撫でながら『新しいママ』は続ける。

 「ええ。 ママのソコはね、男の子のココを受け入れるためにあるの」

 「……え……」

 一瞬驚いたけど『ボク』はそのことは知っていた。 ただ、女の人の……を見たことも触ったこともなかったので、『新しいママ』のココが女の人の……だと

気が付いていなかった。

 「それだけなら、普通の女の人も変わらないわ。 でも、見たでしょう? ママには角と羽と、尻尾もあるのを」

 「う、うん……」

 『ボク』は応えながらなんだか不安になってきた。 『新しいママ』が何を言い出すのかと。

 「ママのココは特別……ココに入るとね、どんな女の人より気持ちよくなるの」

 「気持ちよく……」

 「そしてね、身も心もママの言いなりになっていくの……」

 「え……」

 応えながら『ボク』は怖くなってきた。 『新しいママ』が何を言っているのか、言葉の意味が判らなかった。 でもだからこそ、体の奥から『怖い』という

感じかせり上がってくるのを止められなかった。

 「ママ……」

 「ふふ……ハパはママの言いなりになってくれた……ただお年がね……でもよかったわ、『ボク』みたいな若い子がいて」

 「ママ!」

 『ボク』は『新しいママ』の抱擁から抜け出そうともがいた。 でも、体がうまく動かない。

 「あらあら、怖くなってきたの? お乳をあんなに飲んだのにね」

 「ママ、離して!」

 「安心して……いえ、違うわね……安心させてあげるわ」

 『新しいママ』の手が『ボク』を、『ボク』のアレを、『新しいママ』のアソコに導いていく。

 「やめて!ママ!」

 「すぐに、そんなことは言わなくなるわ……さぁ……おいで……」

 『ボク』が、アレが、『新しいママ』に……呑み込まれ……


 ……

 ……

 ……

 『新しいママ』の中は、柔らかくて暖かかくて、不思議な感じがした。 『ボク』のアレが、アレだけが『新しいママ』の中に入っている。 でも、そこの感覚が

凄く強くて、体のほかの部分がなくなってしまったかのようだ。

 ”さぁ……気持ちよくしてあげる……”

 ヌルリ、ヌルリ、ヌルリ……

 『新しいママ』は嘘は言っていなかった。 そこは暖かく、居心地がよく、ヌルヌルして……とても気持ちよかった。

 ”どう、『ボク』?”

 あんまり気持ちがいいので、『新しいママ』の声がとても遠くに聞こえる。

 ”はい、ママ……とっても……いい”

 誰かの声がした、と思ったら『ボク』の声だった。 あんまり気持ちがいいので『ボク』の体が勝手に答えたらしい。 それとも、今考えている『ボク』が知らない

うちに応えたのだろうか? 

 ”……ね……まだ、怖い?”

 ”ううん、ママ……怖くないよ”

 そう、怖くない。 だったママの中はこんなに暖かくて、ヌルヌルして、気持ちいいんだもの。

 ”うれしいわ。 じゃぁもっと、もっと、気持ちよくなりましょうね……”

 ママの中がざわめくように動いて、『ボク』を優しく舐めまわしてくれる。 『ボク』はうっとりして『新しいママ』に身を任せた。

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