電子妖精セイレーン

成長(2)


 赤いワンピースの少女は青年を床に押し倒し、彼に体を擦り付けてくる。

 (子犬がじゃれついてくるようだな……)

 幼さを残した少女の体に罪悪感を感じつつ、ワンピースの上から少女の胸を撫でる様に揉んだ。 予想よりふっくらとした感触が手の平に返ってくる。

 『あん……』

 彼の目の前で、上気した少女が吐息を漏らした。

 「痛い?」

 青年の問いに、少女はフルフルと首を横に振った。

 「続けるよ……」

 ワンピースの下から手を入れ、驚くほど細い腰の辺りを探っていく。 しっとりとした少女の肌の感触が、手に吸い付くようだ。

 『うん……そう……』

 少女は手を伸ばして青年の上着をまくり上げた。 そして自分の体を摺り寄せ、その動きでワンピースをたくし上げていく。 次第にあらわになる少女の

お腹が、青年の腹の上で滑っていく。

 「……少し待ってくれる?」

 青年は少女を制すると、自分の上着を脱ぎ捨てた。 ズホンに手をかけたところで躊躇したが、思い切ってズボンを下ろし、パンツを取った。

 『へぇ……』

 少女が好奇心に満ちた眼差しで、青年自身を見つめた。 気恥ずかしさに、青年は顔を赤する。

 「君も脱ぎなよ」

 『うん』

 少女は躊躇う様子もなくワンピースを脱ぎ、下着を取った。 着やせするたちなのか、意外に女らしい体つきをしている。

 「綺麗だね」

 『ありがっと、えい♪』

 少女は笑いながら青年にとびかかり、彼を押し倒した。 そして子犬の様に彼の顔をぺろぺろと舐める。

 「わぁ。 こいつぅ」

 青年も笑いながら、少女を捕まえると、その唇を奪った。

 『んんー』

 少女は一瞬戸惑った様子を見せたが、すぐに青年の唇を奪い返し、舌を絡めてきた。 予想外に手馴れ、いや舌慣れした様子だ。

 「んんー……むむむ……」

 口の中を這いまわる少女の舌に主導権を奪われ、青年は目を白黒させた。

 「んんー……」

 『こうすると……ああこうするといいんだ……』

 滑った舌先のあまりの心地よさに、青年は少女にされるがままになってしまった。 人形の様に動かなくなった彼の口を、少女が存分に犯していく。

 『んぱぁ……』

 「はぁ……」

 夢心地で横たわる青年に、少女が馬乗りになる。 それも……逆体形で。

 「い。いきなり……わぁっ」

 彼の眼前に、幼い少女の秘裂がぬっと突き出される。 あっけにとられていると、彼自身を細い手が弄り出した。

 「ちょっ……うぁ……」

 『んふ……こうすると……あはぁ、面白ーい……』

 少女の指が巧みに彼自身をなぶっている。 彼自身が固くしこり、収まりがつかなくなっていく。

 「な、なんてうまい……うう……」

 少女の指技の巧みさに、彼自身がぎっゅっと縮こまり、ぶるぶると身もだえする。 我慢しようと力を籠めるが、こらえきれない。

 「い、いくよ!」

 『え?……きゃっ……』

 ドクン。ドクトクドクドクドク……

 彼自身が熱い精を宙に吐き出した。 熱い快感に股間が打ち震えている。

 ドクン……ドクッ……

 「……はぁ……ごめん」

 『……へー……きゃははははっ……』

 何がおかしいのか、少女が彼自身を握ったまま笑っている。 青年は、やや憮然とした顔で起き上がった。

 「笑うことはないだろう。 君がペースを考えずに……?」

 青年は首をかしげ、考え込んだ。

 (あれ? 僕はこんなところで何を……この子は……誰だ?)

 青年は少女の顔を見つめ、辺りを見渡す。 真っ白で四角い、見たことのない部屋を。

 「君は一体……」

 青年が疑問を口にしようとすると、少女は素早く彼に抱き着いて耳元に口をよせ、『歌』を歌い出す。

 『La……llllll……』

 「な……」

 少女の声が青年の頭の中に溢れ、思考を追い出す。 人形の様になってしまった彼を、少女は再び押し倒した。

 『ね……して……』

 そう言って、少女は彼の顔に跨った。 幼い女の匂いが、青年の鼻孔をくすぐる。

 ペ……ロッ……

 青年の舌が少女の秘裂をなぞると、少女がビクリと体を震わせた。

 『ん……』

 ベロ……チュクチュクチュク……

 青年は機械か何かの様な動きで少女の秘裂を舐め、奥へ奥へと舌を這わせた。 少女は一瞬身をよじったが、青年から逃げようとはせず、むしろ自分

から青年の顔に股間を押し付ける。

 『んふ……く……んぁっ……』

 少女の声が艶をおびてきた。 幼い女体をくねらせ、淫靡に悶える。 と、その体に変化が起こる。

 『あ……くぅっ……』

 クチャッ……

 蕾が割れる様に秘裂が口を開け、陰唇の花弁が露出する。 固さを残していたからだが緩やかに膨らみ、や大人の女の曲線を形作っていく。

 『あ……あふぅ……はあっ……』

 汗を振り飛ばして、少女、いや女が身震いした。 さっきまで年端も行かない少女だった体は、今や青年と同年代の若い娘のそれに変わっていた。

 「……きれいだ……」

 どこか夢を見ているような口調で青年が呟いく。

 『うふ、ありがと』

 女はどこか幼さの残る声で礼を言うと、青年の体にしっかりと抱き着いた。 大きく育ったバストが、二人の間で形を変える。

 『さぁ……して……』

 女はそう言うと、青年の腰に自分の腰を擦り付けた。 青年はぎくしゃくした動きで自分の股間のものを握りしめ、先端で女の秘所を探った。 ヌルヌル

した溝が、彼を約束の地へと導く。

 ヌプ……

 『んぅ……』

 「い、いくよ」

 青年は女の腰を抱え、固く張り詰めた自分自身を女の胎内へと突き入れた。 生暖かい滑りが彼自身を包み込む。

 『あうっ……』

 「うわっ……」

 ざわざわと蠢く襞が、彼自身に纏いつき、ヌラヌラと動き回るよう。 間髪を入れず、彼の腰が快感を求めて動き出した。

 ヌップヌップヌップ……

 『あん、ああん、ああん……』

 「うあっ、す、凄い、うぁぁ」

 彼自身を蕩かそうと、妖しくのたうつ肉襞が彼を包み込む。 快感に腰が動き、女の奥を求めて止まらない。

 『あん、きて……きてぇ……』

 「うう、すごい……ああ……気持ちいい」

 『なって、気持ちよく……なってぇぇぇ』

 女の声がみみに届くと、それが合図であったかのように、熱い快感が彼を包み込んだ。

 「い、いくぅぅぅ……」

 深く突き入れたモノが、女の胎内でロウソクの様に溶けていく。 ドロドロの快感に体が満たされ、それが女の中へと流れて消えていく。

 「はぁぁぁぁぁ……」

 熱い快感に意識が飲まれ、心地よい暗黒の中へと沈んでいく。 青年は女の体に抱きとめられたまま、意識を失ってしまった。

 
 ……

 …………

 ………………はっ

 意識を取り戻した青年は、自分がヘッドホンをつけたままパソコンの前に座っているのに気が付いた。

 「おれは何を……はっ」

 慌ててズボンを確かめる……が漏らした様子はなかった。

 「……いったいあれは……」

 ブラウザ画面には、もう何も映っていない。 彼れはブラウザを閉じようとし、思い直してURLをブックマークに登録した。

 フフッ……

 微かに少女が笑う声がした。
 
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