白い人魚

4:リトル・マーメイズ


初夜から10日が過ぎた。
姫(教授は彼女をこう呼ぶ事にした)が息せき切ってやって来た
「あなた、娘達が生まれました!」
「おお、生まれたのか…さすがに早いな…どれ見に…」
「いまやって来ます!…」
何、やって来る?…聞く暇も無く、教授の目の前に、小さなものが泳いでくる。
それは、メダカほどしかない、小さな小さな人魚であった。

「何と…これがほんとのリトル・マーメイドじゃな…」

その小さな人魚が、教授にペコリとお辞儀をして、小さな声で挨拶する。
「パパ…始めまして…」
相好をくずす教授。「なんと可愛らしい…」
それをみて姫が「それ娘達、お父様にご挨拶なさい」…?

扉の向こうから白い霞が迫ってくる…直前まで来て、教授はそれが先ほどの小さな人魚の大集団であることに気づいた。
小人魚達が、教授を取りまき、周りを泳いでいるうちに、教授の体毛に興味を持つ。

”なに、これ””糸ミミズ?”
ぱく、1人が毛をくわえ、ちょいちょい引っ張る。
他の小人魚達も、一斉に教授の肌を突付いたり、毛を引っ張ったりし始めた。
服の中にまで潜り込んでくる。
顔、手足、胴体は言うに及ばず、耳、首筋、乳首、脇、へそ、股間、足の裏、指の股。
ありとあらゆるところを突付き、くわえ、可愛い歯を軽く立てるものもいる。

「うひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃ、はははははははは、こ、これはたまらん…」
「まあ、娘達、お父様はお喜びですよ、あんなにうれしそうに…それ…もっと甘えて差し上げなさい…」
「ま、まってくれ…こ、これは…うひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃ、はははははははは…」
ドタバタもがく教授。
「あなた、暴れては娘達がつぶされてしまいます」姫が注意する。
片足立ちの姿勢で器用に固まる教授。その教授に人魚達がじゃれついてる。
「うひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃ、はははははははは、助けてくれ〜…」

”何、なに?”
”パパ…笑ってる…喜んでる…”
”わーい…みんなで…”
小人魚達は、誠心誠意、教授を責める。それがわかっているため、教授も止められない。
「どひゃははは、でははははは…誰か〜何とかして〜…」

ひとしきり責められたところで、力つきた教授が漂っていると、姫が擦り寄ってくる。
「?」
器用に教授の服を脱がし、教授自身を姫の女性に誘う。
そして…ピリピリピリ…
「うは?…この間とちがう…」
姫はそっと顔を赤らめる。「母上にいろいろ閨の事を教わってまいりましたの…」

微妙な振動で竿が立つ、同時に睾丸全体がピリピリピリピリ刺激される。
ゆっくり、男性器に暖かいものが集まってくる。

突然がばと抱きつく姫。
「?」そして全身で、ピリピリピリ……
「おお…これは…ああ…すべすべしてよい…なんとも心地よい…
人魚の肌は人よりなめらか、それが微振動しながら、教授にすりすりしてくる。
教授もお返しとばかりに姫の耳をやさしくなめる。
「ひゃ?…そ、そんな…あ…何か…切なくなってまいります…もっとしてくださいまし…」
姫の体がピンク色に染まる、そして、姫の女陰からかすかに愛液が漏れる。
それが、教授自身に染み込んでいく。すると、教授の耳、いや頭の中に、姫の想いが切れ切れに伝わってくる。
”愛しています…””もっと…もっとして…””子供が欲しい…仲間を増やしたい…”
そして、教授の頭に姫の願いが、逆らう事のできない想いとして焼きつく。教授は姫の虜となった。

教授は姫と口付けを交わす。周りは海水なのだから、しょっぱくてたまらないはずだが、『守りのウロコ』の力か塩味を感じない。
そっと手を姫の胸にはわす…が、かなり固く感じている様子も無い…
手であちこちをさすっていると、肩甲骨の縁に来たとき…
”あふぁ…そこは…”
”うむ…快感点を確認…”と肩甲骨にそって姫の背中をさすっていく。
”あん…あは…いい…もっとぉ…”乱れていく姫。
姫の乱れに合わせて、女陰の中は微振動を続けたまま、ヌチャリ、クチャリと教授の物を咀嚼するように動く。
姫と教授は抱き合ったままゆらり、ゆらり漂い、互いを愛しつづける。

教授は姫と舌を絡め、ディープキスに陶然としている。
そして…教授の男性自身は姫の感情に高ぶりに支配され、姫の望むままに達しようとしていた。
”さあ…来て…”ドクン、ドクン、ドクン、ドクン、ドク、チョロ…
達すると同時に、教授は失神した…幸せだ…
”愛しています…あなた…”
姫の想いにつつまれて…


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