沼の娘

13:ボス


ボスが水に落ちた直後、一緒に落ちたミゲルを『カンツェーラ』達が追ってしまい、ボスがノーマークとなった。
その隙に、ボスは沼の縁を回って逃げようとする…がやはり見つかった。 娘『カンツェーラ』が数匹寄って来て、退路を断つ。
その時、ボスは拳銃を持っていた事を思い出した。 「化け物め!これでもくらえ!」 ダーン!… 銃声が反響する。
しかし、それは残りの『カンツェーラ』の注意を引く事になった。 三人の山賊と戯れていない『カンツェーラ』が集まってくる…

ボスには、後一つ選択があった。 『カンツェーラ』に『喰われる』事を避けるただ一つの方法…拳銃で…だが、そこまで往生際がよければゲリラ(山賊)のボスなどやっていないだろう。
震えながらも、拳銃を『カンツェーラ』に向け牽制する。 しかし『カンツェーラ』は素早い、徐々に服を剥ぎ取っていく。 
なぜか、毒を使わない。 次第に裸にされていくボス。
「ウフフ…コッチヨ…」「アラアラ…危ナイ…」ヒラリヒラリ…いや、ヌラリヌラリと弾をかわす『カンツェーラ』達。

「ちくしょう…あ、後一発…せめて親玉に…き、来た…」
ボロボロの下着で拳銃を構えるボスの前に、一匹の大『カンツェーラ』がやって来る…
「ネェ…カワイイアナタ…怖ガラナイデ…痛クシナイカラ…」
腹を上にして『交尾』の体勢を取る。

その頃には、ボスは娘達によって服を全て剥がされていた。
「畜生!…うわぁぁぁぁぁ…」バシャバシャ…ボスは大『カンツェーラ』に自分から突っ込んで行く。
拳銃を咥え、ヌラヌラする大『カンツェーラ』の白い腹に無理やり這い上る。 フニャフニャする白い腹に踏ん張り、拳銃をかまえ、大『カンツェーラ』の額に狙いを定める。
「死ね!化け物!おわっ!?」
引き金を引こうとしたボスの足が、ズブリと『カンツェーラ』の腹に沈む。 ボスはバランスを崩してよろめき、銃を落としてしまった。

「何だこの!…うぁっ!?…」 ゾクン…ゾクン…ゾクン…
ヌメヌメした感触が、足を上ってくる…すごく気色いい…逆にそれが恐ろしい。 声を張り上げ、怖気づく自分を鼓舞する。
「足を何か上って来やがる!小せえのか!…いねぇ?…いぃ?…あ足がぁ!?」
腹にもぐりこんだ足先が…『カンツェーラ』の腹に同化していく…腿から太股にかけてが見る見る白くなっていく…そしてズブリズブリと『カンツェーラ』腹に沈んでいく…
「ひ…た、助け…うぁぁ…く、喰われる…」
ボスの体は下からどんどん白く…『カンツェーラ』の腹と同じ色、質感に…そしてヌルヌルした粘液を分泌し始める…
それに同時に…ゾクゾクするような快感に包まれていく…
(が…体の中身が…ヌルヌルに…お、犯される…き、気持ちいい…と、溶ける…蕩ける…)
ボスは両手を、目の前に翳し、それが見る見る白くなっていくのを見て恐怖する。 鼻や頬の辺りが白くなっていくのも見える…
ゾクゾクゾク…ビクビクビク…全身を妖しい快感が包み込み…体全体が痙攣する…
皮膚が一足先に『カンツェーラ』のものとなり、体の中身を犯す…

「クスクス…オ腹カラガヨカッタノ…イマ取リ込ンデアゲル…」
「や、やめて…い、蕩け…」
「気持チイイデショウ…私モ気持チイイワ…」

ゾクゾク…『カンツェーラ』の腹から、蕩ける快感が体の中に注ぎ込まれる…ボスの体の中が、トロリトロリと溶けていく…
「ひいああ…いく…いく…」
腿まで『カンツェーラ』の腹に沈み…真っ白にになった全身をヒクヒク痙攣させながら、ボスは盛大に射精する…
ドブッドブッドブッドブッドブッ…
『カンツェーラ』の白い腹を、ピンク色の液体が沼に流れ落ち、周りの娘『カンツェーラ』や幼『カンツェーラ』が喜んで舐める…
快感に身もだえしながら、ボスはコットンの言葉を思い出していた。
(『血液すら共有してしまう』…こいつ…お、俺の血を入れ替えている!…ああ…だめだ…)
頭の中が白くなる。 思考力が奪われ、心が侵食されていく…

ボスの顔は白くなったうえに、毛が抜けていく…
「アナタハ、モウ私ノ一部ヨ…サァ、一緒ニイキマショウ…」
「うぅ!…うぅ!…」…ドップドップドップドップドップ…
うめきながらボスは溶けた自分の体を射精しつづける…両足の筋肉が溶けて無くなり、体が支えきれなくなった。 背中から『カンツェーラ』の柔らかい腹に倒れこむ。
ボフッ…ズブ…ゾクゾクゾク…「ひぃ…はぁ…あぁ…」
今度は、背中から呑みこまれていく…ボスはもう抵抗していない…背中全体から『カンツェーラ』の快感が送り込まれてきて、抵抗できる状態ではなくなった…
ピクッピクッ…白くなった体は、大の字で『カンツェーラ』の腹に横たわり、小刻みに痙攣している。 恐怖と法悦の交じり合った顔で、ボスは肉の底なし沼に沈んでいく…
足が、腕が、胸、腹…そして頭すら、白い腹に沈み、『カンツェーラ』の腹は、一部を除いて平らな表面を取り戻す。

ボスのペニスだけが残っていた。 
溶けたボスの体が全て集まり、睾丸は西瓜かボウリングの玉のよう。 亀頭は人間の頭、竿は胴体ほどに大きくなり、天を向いてそそり立つ。
娘『カンツェーラ』が何匹か上ってきた。 「立派…」「スゴイ…」
欲情してきたのか、『ボス』にすがりつき、ヌラヌラと体を擦りつける…
「もご(うぁぁ…)」 大『カンツェーラ』の腹の中からボスのうめき声が聞こえる。
「アン…ソレハ、私ノ『一物』ヨ…手荒ニ扱ワナイデネ…」 大『カンツェーラ』が娘達に注意する。
「ハーイ」「ウフ…」

大『カンツェーラ』の腹に生えた、人間大の白いペニス…それに茶色の魔物の娘達が纏わりつき、全身で愛撫する…
『カンツェーラ』の腹に呑み込まれたボスは、その快感を己がものとして感じていた。
(あぁ…俺は何をされて…うぅぅぅぅ…凄い…こんな…気が狂いそうだぁ…)
”狂っちゃ駄目…”
(だ、誰だ?…)
”貴方は私の一部…ね、これからが楽しいのよ…あなたは、『快楽の沼』に呑まれたのよ…くすくす…”
(『快楽の沼』…あぁぁ…これが、『カンツェーラの沼』!…) 
”うふふ…蕩けなさい…感じなさい…気持ちいいでしょう…堪らないでしょう…逃げられない…狂えない…貴方が役に立たなくなるまで…いつまでもこの『沼』の中で悶えさせてあげる…”
(た、助け…ややめてぇ…許して…いぃぃぃぃ…) 

娘『カンツェーラ』達が、手を伸ばし『ボス』のカリの下、くびれた部分をそっと引っかく…
カリ…ピク…カリカリ…ピクピク…カリカリカリカリ…ピクピクピクピク…
「ウフフ…」 ニマァと娘『カンツェーラ』が笑う…
カリに口づけし、チュウチュウ吸いながら位置をずらす…カリを一週しながらのフェラチォ(?)…
「ハァ…タクマシイ…」 亀頭に頬擦りする…
「ココ…好キ…」 裏筋をチュウチュウ吸いながら舌から上に…そして鈴口にディープキス…チュゥゥゥゥゥ…
ピクッ、ピクッ、ペニスが喜ぶ。

(ひぃ…ひぃ…もう…どうでもいい…出る…出そう…)大『カンツェーラ』の中のボスが感じている。 
そして、大『カンツェーラ』も。「アハ…モット…モット…ハァ…出ソウ…」

「ミンナデ…」「ウン…」
ニッチャ…ヌル…ペチャ…カリ…『カンツェーラ』達が、巨大ペニスのカリを、裏筋を、鈴口を、舐め、引っかき、擦りあげる…

(あぁ…あぁぁ…あぁぁぁ…出るぅ!…) 「アァァァ…イクゥ!…」
『一物』が盛大に、ピンク色の液体を噴出する。 ビュゥービュゥービュゥー…「エサ…エサ…」「オイシ…オイシ…」パチャパチャ…最後のご馳走に、『カンツェーラ』が群がる。
ビュク、ビュク、ドロ…ピク…
噴出が止まった後、ペニスはしおしおと縮み、それも『カンツェーラ』の腹に沈んだ…後にはピンク色に染まった『カンツェーラ』の白いのっぺりとした腹が残った。

ピクピク…プクゥ…
ボスを呑みこんだ『カンツェーラ』の女陰にクリトリスができる…そして『ボス』の顔が浮かび上がる…
『カンツェーラ』は優しく性器を閉じて『ボス』を大事そうにしまう…

『婚姻の宴』は終わった。

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