沼の娘

12:ペドロ


一方、パブロを囮にして逃げたペドロは、まだ『カンツェーラ』に追われていた。
ペドロは泳ぐ、泳ぐ。 ミゲル程ではないが、結構早い。 もっとも『カンツェーラ』達には及ばない。
追っている『カンツェーラ』達はからかうつもりなのか、全力を出していない。

「ホーラ、ホラ…捕マエルワヨ…」「捕マエテ…イイ事シテアゲル…」
「え、遠慮する…がぼがぼ…」

必死で泳ぐペドロの前に崖が立ちふさがる。
「し、しまった!」
「ドウシタノ?…クスクス…」「捕マエチャウゾ…」 『カンツェーラ』達がじりじり迫る。

「く、くそ…お、しめた!…」 ペドロは、崖に裂け目を見つけ潜り込む。 しかし、すぐに行き止まりになっている…
「アラ…」「ドウシヨウ…」 
『カンツェーラ』達は後を追って裂け目に入ろうとするが、ペドロが蹴ってくる。
ならば、と「オイデ…オイデ…デテオイデ…」とやってみたが、歯を食いしばり、目も耳も塞いで足をバタバタさせている。
幼『カンツェーラ』が潜りこもうとするが…「キャン!」…蹴り出された。
「ココカラ、愛液ヲカケヨウカ?…」「ンー、チョット芸ガ無インジャナイ?…」

娘『カンツェーラ』達が思案していると、大『カンツェーラ』が一匹やって来た。
「コウイウ場合ハ…コウスルノヨ…」
沼から身を乗り出し…崖に身を寄せていく…

「お、なんか暗くなったような…」 目を閉じていても明るさはわかる。 ペドロは警戒し、歯を食いしばり、全力で耳を塞ぐ。

「…?」何も起こらない… 
「脅かしやがって…ん?…」 ペドロは異変に気がついた。 股間の物がそそり立っていく…
「な、こんな状況で…なにが…なにか…おかしい…こ、これは女の匂い?…あ…しまった…はぁ…」
頭の中がはっきりしなくなっていく…生暖かいものに包まれていくような気分…ペドロの目に霞がかかった様になり、トロンとした表情になっていく…
ペドロはフラフラと立ち上がり…裂け目の出口に向って歩き出す…
ピチャ…ピチャ…フニャ…足元が急に柔らかくなるが、ペドロは気にしない…
周りの壁が柔らかくペドロを包み込む…フニャフニャとペドロを揉んでいく…
大『カンツェーラ』が崖の裂け目に自分の女陰を押し当て、ペドロを誘い込んだのだった。

「ホラ…捕まえた…」
「ワーイ!」「サスガまま」集まってきていた幼『カンツェーラ』達が大喜びする。
ペドロは大『カンツェーラ』の女陰に咥えられていた…頭だけが覗いている…

ペドロは、ぼーっとして、女陰にはまり込んでいる。
「ウフフ…ソレジャ…蕩ケサセテアゲル…」 そういうと、『カンツェーラ』の女陰がウニャウニャとペドロを揉み始める…
「ほ…あ…いい…」 
陶然として揉まれているペドロ…淫肉からヌルヌルの愛液が染み出しペドロを濡らしていく…
「ふぁ…ヌルヌル…染み込んで…あぁ…蕩けていく…」
ペドロは、愛液が染み込んでくるのを感じた…体の内側に力が入らなくなっていく…トローリ、トローリと体が溶けていくのを快感に溺れる…
「ホーラ…溶ケテイクワヨ…」
「はぁ…いい…うぁぁぁぁぁ…」
『カンツェーラ』の女陰の動きがウニャウニャからグチャグチャになる…卑猥な濡れた肉の音が響く…
「おぉぉぉぉ…」 ペドロは『カンツェーラ』の虜になった…もう、魔性の快楽から逃れる事はできない…

「まま…」「オ腹スイタ…」 周りの幼『カンツェーラ』達は空腹だったようだ。
「アァ、アナタ達ハマダナノネ…」
大『カンツェーラ』は崖によりかかり、下半身を沼の表面に浮かべる。
女陰から、ペドロをグチャリと産み出す…
ペドロは無様に、腹の上に転がる。 ヒクヒクと快感に悶え、満足に動く事も出来なくなっている。

ピチャリ…ピチャリ…幼『カンツェーラ』達が大『カンツェーラ』の腹に上ってきた。
行儀よくヌルヌルのペドロの皮(服)を剥いていく。
ビン!…ペドロの一物がそそり立ち、ビクビク痙攣している。

パク…ピチャ…一匹の幼『カンツェーラ』が、ペドロの亀頭を咥え…射精(?)をねだるように、舌で舐り始めた…「ネェ…出シテ…」
「ほおっ…で、出る!…いくぅ…」 ビュクビュクビュク…ペドロが射精をはじめた…
チュウチュウチュウ…ピチピチ…ペドロの出すものを幼『カンツェーラ』が吸う。 喜んで尻尾がピチピチと跳ねる。

「アン…アタシモ…」「ンート…エイ…」
パク…チュウチュウ…、ビチャ…チュウチュウ…
「ひ!…そ…駄目!…あ…あは…んむ…げふぉ?…げっげっげっ…」
待ちきれなくなった幼『カンツェーラ』がペドロに次々吸い付く…乳首に、指に、口に…
魔性の女陰で揉み解されたペドロの体は、溶けた肉の袋と化していた。 体中の穴から、『ペドロ』が吸われていく…
狂ったペドロの感覚は、『カンツェーラ』の吸引を、例え様の無い快感として認識する…
(いい…口から…指から…乳首から吸われるぅ…わき腹がいい…肩も…全身ペニスだぁ…あははははは…)

人外の快感に溺れ、ペドロの心が壊れていく…体はみるみるやせ細る…
「オイシイ…」「モットォ…モット出シテ…」
「もっと…もっと吸ってくれぇ…もっとぉ…」

最後には、ペドロの残骸も大『カンツェーラ』の一部となる…

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