沼の娘

8:悪夢の沼


一行が出たのは、崖の中腹であった。 下から15mはあるが、そこから下方に45度ぐらいのガレ場の坂になっていて、降りるのに問題は無い。
崖は直径300mほどの円形の窪地を取り巻いている。 窪地の縁は、どこも30mほどの崖で、窪地の底は沼地になっていて、所々で地面が覗き小島を作っている。

その沼地に多数の『カンツェーラ』がいた。
「『カンツェーラ』…」「ここが巣なのか…」「あいつは…なんて大きさだ…」

「教授…」コットンが声を潜めて指差す。
その方向には、巨大『カンツェーラ』がいた。
頭から尾の先まで10m以上はありそうな『カンツェーラ』が10匹ほどいる。
他にも、人間の2倍から数倍の大きさの『カンツェーラ』もいる…
「こんなに大きくなるのか…」
教授は、窪地の一角が切れて水路になっているのに気づいた…その先はあの沼だろう。

「お、ボートがある?」小島の1つにゴムボートが置いてある。
「沼で襲われたやつだ、ここに連れてこられたんだ…」
「じゃあ…乗っていた奴は…」「あの連中の昼飯になったのか…うぅ…」うめく山賊達。
「教授…先に逃げた二人は何処に…」コットンが指摘する。
一同は、はっと気がつき、目で辺りを捜し…別の島の一つに三人の人影を見つけた。 『カンツェーラ』達に囲まれている。

「あれは、サンチョにパブロ…ばかが、何だってあんな所に…あ、ペドロまでいやがる」
先に逃げ出した二人と、さっきいなくなった一人だった…様子がおかしい。 ぼーっと立ち尽くしている…
「もうやられたのか…」
「それにしては…お?」
三人が急に立ち上がり、周りを見回し騒ぎ出した…正気に戻って自分達の状況に気がついたようだ。
「助けないと…」とコットン助手。 「どうやって!」ボスが反論する。 教授は懸命に思案する。
だが、何も出来ないうちに悪夢のような光景が展開される事になる。

巨大『カンツェーラ』の一匹が、三人の前まで来て、仰向けになった。 白いフニャフニャした腹と、そこにはしる一本の深い溝が丸見えになる。
三人は、その時になってようやく、『カンツェーラ』の下半身に足が無く、魚のように尾鰭になっていることに気づいた。
スリットは生殖器らしいが、色気のかけらもない。

大『カンツェーラ』は仰向けの姿勢から、よっこらしょと器用に上体だけを起こす。 それでも水面から頭頂部まで5m以上ある。
三人は、『カンツェーラ』に見下ろされる格好となった。『カンツェーラ』の顔に笑みが浮かぶ…獲物を前にした肉食獣の笑みが… 

『カンツェーラ』の腰のスリットすうっと開く…そこには、人間の女のように、肉襞が蠢く女陰が現れた…もっともクリトリスがないが…
「な、なんだ…」「うおっ…でけえマ××…」「へっ、ス、ストリップでも見せようってのか!…」
強がって見せる三人…足が小刻みに震えている。

体が大きい分、女陰のサイズも特大だ。 人が三人まとめて入れるほどある。
大『カンツェーラ』がくっと腰をひねると、女陰がニチャァと愛液の糸を引きながら口を開ける…芳香を放つ妖しい肉の花が咲く… 
そして、泉が湧くように奥からトロトロと愛液がわきだし、膣の中を満たす。 愛液が溢れ返り沼に流れ落ちる…女陰は肉の花から、愛液の沼へと変貌する…

山賊たちは、淫靡な光景に声もだせずにいた…知らぬ間に、彼らの男性自身が固くそそり立っている…女の匂いが辺りに漂い、彼らの鼻腔をくすぐる…
大『カンツェーラ』が三人に呼びかける…妖しい笑みを浮かべたまま…
「サァ…オイデ…オイデ…ココニオイデ…」
大きな体に似合わず、優しい母親が子供をあやすような声…しかしその中に『女』の妖しい響きが混じる…
大『カンツェーラ』の声は、沼にいた娘『カンツェーラ』達よりも艶かしい…声が耳に粘りつき離れない…頭の中で『カンツェーラ』の声が反響する「オイデ…オイデ…」

”…行きたい、あの中に…浸りたい…魔性の快楽に溺れたい…”
三人の心に激しい欲望が巻き起こる。 だが理性が反論する。
”行くな…消えた連中は…あそこに呑まれたに違いない…あれは地獄の入り口だ…”
三人は耳を塞ぎ、目を閉じて歯を食いしばり、必死に耐える。 
「き、聞くじゃねえ!」「喰われてたまるか!」

「クスクス…オ前達…」 『カンツェーラ』の声が途切れる。
「?」 山賊達が様子を伺う?
「見ルノヨ!」 『カンツェーラ』が窪地に響く大きな声で命じた。 
山賊達は驚き、思わずカンツェーラの方を見る。

ヌチャア…グチャ…ドボリ…
巨大な女陰は愛液を沼に溢れさせながら、肉襞を大きく蠢かせて…妖しく踊りだした…
”おいで…ここにおいで…二度と体験できない極上の快楽に沈めてあげる…”そういっている…

三人の視線は釘付け…目が引き付けられ、どうしても離すことが出来ない…
「ひぃ…うぁ…」 一人の男の顔から表情が消えた。 「あぁ?…いく…いく…今…行きます…」 口を開け、異様な口調で呟きだした…
「サンチョ?…どうした!気をしっかり持て…おい…」 他の二人は、その声で正気を取り戻す…しかし気を抜くとおかしくなりそうだ…サンチョを止められない。

「フフ…サァ、余計ナ皮ヲ、脱ギナサイ…」 大『カンツェーラ』が命じると、サンチョはのろのろと服を脱ぎ始めた…
残る二人は恐怖の表情でそれを見ている。
「オイデ…オイデ…ココニオイデ…」
フラフラと沼に入り…『カンツェーラ』に誘われるままに近づくサンチョ…
他の『カンツェーラ』達が男を手助けして、一緒に大『カンツェーラ』の腹に上る。
「オイデ…オイデ…快楽ノ『沼』ニ…」 女陰が動きを止め、口を開けた。 愛液が湛えた『沼』に戻る。

サンチョは陶然とした顔で、愛液の『沼』に身を沈めていく…生暖かくトロトロヌラヌラとした感触…
「…ここは…おおぅ…あぁぁぁぁ…」 陶然とした表情のまま、風呂にでも入るように身を沈め…膣壁に体を預ける…
「……」 口をだらしなく開け、愛液に浸るサンチョ…体のあちこちが、ヒクヒクと異様に痙攣し始める…

一緒に上ってきた『カンツェーラ』達から、人間大の娘が一人、幼児サイズの娘が5人ほど、愛液の沼に入ってきた…
ビッチャビッチャ、ヌラヌラ、トロトロ、ベロベロ…
「ひぁぁ…や…たす…い…うぁ…」
『カンツェーラ』達が愛液の沼でサンチョと戯れる…ヌラヌラした肌の滑る愛撫、全身が性器と化したような快感…
想像を絶する快感…それでも男の本能か、『カンツェーラ』達に愛撫し返す…が意識が飛んでいるサンチョの腕は思うように動かない…
愛撫のの虜になるにつれ…サンチョの動きが鈍くなっていく…『カンツェーラ』達のなすがまま…

「タマラナイデショ…モウ逃ゲラレナイカラ…」
正面から、娘『カンツェーラ』抱きつき、胸から腹を男に摺り寄せ、ゆっくり上下する…ヌラァァァ、ヌラァァァ…
「うぁぁぁ…はぁぁぁ…」身動きできないまま…愛撫の快感に浸るサンチョ…「ハァ…ハァ…」『カンツェーラ』も感じているらしい…

幼『カンツェーラ』達も、お姉ちゃんのお手伝いに精を出す…いや精を抜きにかかる…
両側からサンチョの耳をくわえ…耳全体から耳の穴までを丁寧に舐めていく…
ビチャピチャ、チュルチュル…サンチョを、かわいい口の感触と舌の愛撫の音がステレオで責めあげる…

他の幼『カンツェーラ』が、愛液に潜り、サンチョのアヌスに舌滑り込ませ、腸内に愛液を誘導する。
「おぉぉぉ…あぁぁぁ…中が…中から…溶けそうだ…」 サンチョはお腹の中で、トロトロとしたものが広がっていくのを感じる…
「溶ケロ…溶ケロ…溶ケテ出シテシマイナサイ…」 大『カンツェーラ』が呟く…

サンチョの体は愛液漬けにされ…内側から溶け始め…それとともに魔性の快感に、快楽の沼に引きずりこまていく…
「はぁぁぁ…蕩ける…溶ける…いい…どうなってもいい…うぁぁぁぁぁ…」文字通りの蕩ける快感に浸り…愛液の中にプカリと浮いてしまうサンチョ…
「おおう…いい…感じる…出したい…」
溶けたものが男性器に集まり、内から突き上げる…サンチョの男根は天を向いてそそり立ち、陰嚢は皺がなくなるほどに膨れ上がる…
「出る…出てしまう…」 ビュー…ついに射精を始めたサンチョはピンクの噴水と化した…
「いい…気持ちいい!…ひぃぃぃぃ…」 ビュビュビュ…射精が止まらない…『沼』がピンク色に染まる…
『カンツェーラ』達はペチャペチャとピンクの液体を舐める…溢れだした液は、沼にいる『カンツェーラ』達が舐めとっている…
「オイシイ…モット…」「モット…出シテェ…」 喜ぶ『カンツェーラ』達。

「サンチョォ…」「ひぃぃぃ」島に残る二人は震えながら仲間の最後を見る。

「出ガ悪クナッテキタ…」「オ母様…柔ラカイ所ハ溶ケキッタミタイ…」
大『カンツェーラ』の腹の上にいる娘『カンツェーラ』が様子を告げる…
「イイワ…オ前達出ナサイ…」
バチャバチャと、愛液の沼から娘『カンツェーラ』達が出て行く…体がピンク色に染まっているので、他のカンツェーラ達に舐められている…
「ヤン…クスグッタイ…」「キャハハ…」

「ひぃ…はぁ…」サンチョの体は無残にやせ細っているが、まだ生きていた…むしろ極度の興奮状態で荒い息を吐いて、快感の余韻に浸っている…
「はぁ…うぁ?…あぁぁぁぁぁぁ…」
大きく開いていた女陰が閉じていく…両側からサンチョをはさみ…クチャクチャと咀嚼する…
「い…いぃぃぃ…や、柔らかい…ぎ、ぎもぢいい…ぎぎぎぎ…ぐはぁ…」
「柔ラカイデショウ…ソコハ『肉ノ泥沼』…オ前ヲ全テ搾リ出シテアゲヨウ…」
『カンツェーラ』の膣壁は異様に柔らかい…手で押せば手が肘まで潜り込むほど…それがサンチョを包み込み…やわやわと揉む…揉んで溶け残った部分に愛液を染み込ませ、溶かして搾り出す…
「で…でぇぇぇぇるぅぅぅぅぅ…全部…でるぅぅぅぅ…いぃぃぃぃぃぃ…」
首だけを女陰から突き出しよがるサンチョ…その周りからピンク色の液体が吹き上がり、『カンツェーラ』の体に流れる…
「はぁ…ばぁぁぁぁ…もっど…もっど…揉んで…全部じぼっでぐでぇ…」
サンチョは死の快感に身を任せた…声を上げてよがっている…

そうやって5分程揉まれていた…溢れる液体が透明に戻る、溶ける部分は溶けきったようだ。
再び『カンツェーラ』の女陰がニチャアと糸を引きながら開く。 サンチョは、文字どおり骨と皮ばかりになっていたが、まだ生きていた…直に息絶えるであろうが。

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