沼の娘

3:天使の愛撫


「あ?…何だ、お前達は」
現れたのは…なんと裸の幼い女の子だった…可愛い顔をしている、美少女の部類に入るだろう…しかし、肌は茶色で髪の毛がない。
何より皮膚の質感が違う…濡れて、テラテラ光っている…見える範囲では人の形をしているが…明らかに人ではない…
それが何人も…ガサガサ、ズリズリと腕を使って這いずってくる…草むらが深くて、下半身がどうなっているかわからない…

「お…おい…何を…ひゃっ…」
少女達が触って来る。
濡れた冷たい小さい手で…腕に…足に…胸に…ペタペタ触っている…
手には水掻きがあり、ヌルヌルしたもので覆われている…かなり爪が鋭い…さっき足を刺したのはこの爪だろうか…
ヌル…ヌル…ヌル…滑める手が体を摩り始めた…引っ掻かれるかと思ったが、意外と器用なようだ…
払いのけようとするが、手がのろのろとしか動かない、思うように動かせない…
何より…裸の美少女に触られていると思うと…スケベ心の方が先に立つ…

プチ…プチ…小さな手がシャツを剥がそうとして、ボタンが弾けていく…
ピリ…ピリ…シャツが裂けていく、厚い布のはずのズボンも、上着も…
「クスクス…」笑っている…妖しく笑いながら少女達が彼を裸に剥いていく…
”や、やめろ…何をする…”口がきけない!…首すら動かせなくなっている…

ペロリ…”ヒッ…”
ペロ…ペロ…ペロ…
少女達が股間を舐めている…亀頭を、竿を、睾丸を、菊座を…執拗に、丹念に…複数の冷たい舌が舐めている…
舐められたところがヌルヌルしていく…ヌルヌルが染み込んでくる…なんだか…体の中がヌルヌル、ネバネバしていくような変な感じだ…

”な、何だ…これは…”異様な感触が恐ろしい…しかしそれが徐々に変わっていく…心地よさに…
”…なんだか…ヌルヌル…暖かい…気持ちいい…もっと…もっと…”
熱いヌルヌルした物が、股間の中にじわじわ溜まってきて、男根のを内側から突き上げる…竿も亀頭も、内側がヌルヌルした液体で一杯だ…とても気色いい…
異様な快感、粘り、ヌルヌルする快楽が男性器の内で蠢く…男性器がグニャグニャと生き物のように伸びたり縮んだりして快感に悶えている…
”ああ…中身が…溶けていくみたいだ…”
「クスクス…動イテル…」
「フフ…溶ケ始メタ…」

ヒクリ…ふとももの辺りが痙攣した…
”ふあっ…?”。
ヒクン…ヒクッ…痙攣すると快感が走る…
”ひっ…ふあっ?”
ヒクッ…ヒクッ…ヒクッ…痙攣が止まらない…快感の波が股間の辺りから次々やって来る…
”あぁぁぁ…”

舐められている部分が、あちこちでヒクヒクと痙攣しだす…体が自分の思い通りにならない…皮膚からヌルヌルが染み込んでくる…
体を動かそうともがく…すると体の中がヌルヌル、トロトロになっているような妙な感触がある…うまく動かせない…
ベロリベロリ…ヌルヌル…トロリトロリ…フニャリ…
舐められるほどに…体の中がヌルヌルになり、柔らかくなっていく…蕩けそう…蕩ける…
”あぁぁ…もっと舐めてくれ…もっと蕩かしてくれ…”
男のが快感で蕩けていくのを察し、少女達は熱心に男の性器を舐め、小さなヌルヌルする手で愛撫する。

いつしか恐怖を忘れる…舐められる感触に慣れるに従い…心がそれに浸ってしまう…心も溶けていく…
体の中のトロトロ感が、さらに股間に集まっていき、一物を内側から熱いヌルヌル感が突き上げる…出る…出てしまう…
”ああ、もういく…あはぁ…”
男の一物が震えながら射精を始める…いつもよりずっと粘る液体が、鈴口な熱い痺れを残しながら噴出していく…
”あ…と、止まらない…ああ…どんどん…出ていく…”
男の一物は、ヒクヒク蠢きながら何かを吐き出す…ゆっくりと…ピュル…ビュク…ビュク…ビュク…
心臓の鼓動に合わせて…少しずつ何か出て行く…
”へ、変だ…でも…気持ちいい…ああ、もうどうでもいい…”
男は考えることをやめ…異様な射精の快感に浸る…心が快感に犯されて正常な判断力を奪っていく…
”いい…いい…ずっと出る…出て行く…”
男を舐めていた少女の一人が、一物を咥え、射精している物をチュウチュウ吸い始めた…

チュゥッ…チュウチュウチュウ…「オイシイ…モット…」声がする…
少女の吸い付きは強烈で、睾丸が吸い出されるようだ…あまりに強く吸われて、出が悪くなった
すると少女は、男の一物が飴か何かであるように、一心不乱に舐め始めた…
竿から亀頭にかけて、冷たい舌で舐めあげられる、ベロリ…ベロリ…
”ふぁ…なんてうまい…冷たい舌だ…冷たくて気持ちいい…”
一舐めされる毎に、蕩けるような快感が湧き起こり、射精しつづける男根はヒクヒク脈うつ…
陰嚢に新たな快感が詰まり溢れ…体の中に広がっていき…内側から蕩かしていく…
体の中身が、快感に溶けて陰嚢に集まる…ドロリドロリと射精(?)の勢いが強くなった…
”溶ける…溶ける…溶けて出てしまう…もっと…もっと溶かしてくれ…”

夢心地の男の耳に声が聞こえてくる…少女達のかん高い、人とは思えぬ声、単調な呟きが…
「エサ…エサ…」「ダセ…ダセ…」「モット…モット…」
男は命じられるまま射精し続ける…至福の表情を見せ、蕩ける快感に浸ったまま…

男は、草むらの中で少女達の愛撫によ快楽にうち震え続ける…
その体が、少しずつ痩せていくように見える…

しばらくして、少女達がひそひそ話している…
「生キテル?…」
「ウン…大分軽クナッタ…」
「全部食ベチャ駄目ヨ…ソロソロまま達ノ所ニ連レテ行コウ…」
「虜ニナッテイルカ…確カメテ…」
ベチャリ…ズリズリ…ヌルヌル…
濡れた少女の一人が物が、体の上に上ってくる。フニャフニャして、水の詰まった袋のような柔らかさだ。
冷たく、ヌルヌルしている。それが腹や、胸に上ってくる。
ヌリュ…ヌリュ…ヌリュ…少女の柔らかな胸や腹が体の上で動く、動く、ヌルヌルを擦り付けている…
一物同様、胸や腹も感じてくる…暖かく痺れる快感が染み込んでくる…体中が快感のヌルヌルで覆われていく…
焦点が合わない目を動かして、胸の上を見ると…胸にのっている少女と目が合った…
茶色の肌の少女の顔…美しい顔立ちだが、何か違和感がある…
薄い唇が開く「沼ニ…行コウ…」他の声も「沼ニ…行コウ…」
「沼…」ぼんやりと答える男…
「沼ハ暖カイ…沼ハ気持チイイ…アナタハ溶ケル…体ガ溶ケテナクナリ魂ハ天国ニイク…」
「あぁぁぁ…連れて行ってくれ…沼に…」もう男は自分が何を言っているか判らない…

天国の快感…体はもう蕩けてしまい、自分自身が溶けた肉の袋のようだ…身動き一つできない…
少女達がさらに集まってきた。這いずったまま、ずるり、ずるりと男を何処かへ引きずっていく…
どこかへ?…決まっている…天国へだ…
男の頭の中から、完全に思考力が無くなる…
『何か』に舐められ、ヌルヌルの手で摩られながら、男は運ばれていく。
衣服の残骸が、一つ、又一つ剥がれ落ちていき…点々と残されていった。

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