ライム物語
第五話 火曜日に赤い姉が攻めてくる(9)
ミゥー!!!
ライムは『ジャーマネン』に飛び乗ると、頭ポカポカ殴りつける。
「痛っ!ライム、何故邪魔をする?」『ジャーマネン』がライムを振り返る。
ミミミミッ!(当たり前でしょう!)
「当たり前?ではこの少年はお前の何なのだ?」
ミッ!…ミウッ?ミーミー…(それは!…あれ?えーとえーと…)
返事に窮するライム。 改めて聞かれると自分と金雄の関係がうまく説明が出来ない。
ミミッ!ミミミミミミッ!(そだ!命の恩人よっ!)
「それはアクエリアから聞いた。だからこれから『お礼』をしようというのだ」
ミガッ!?(ええっ!?)
「筋は通っているだろうが」
ミーミー…(えーとえーと…)
ライムは頭を抱えてしまった。
「うっく…抜けたぁ」
『ジャーマネン』がライムに気を取られている間に、金雄は『ジャーマネン』から体を引き抜く事に成功した。 そのまま匍匐前進で逃げ始
める。
「こら少年。まだ『お礼』が済んでいないぞ」そう言いながら、背後から金雄にかぶさってくる『ジャーマネン』。
「『お礼』だなんていいですから!第一ライムと僕を引き離す気なんでしょう!」
「少年は人間にしては性質が良いようだが人間には違いない。ライムが一緒に居るべきではない」
『ジャーマネン』の手がズボンから潜り込み、ひやりとした粘り気が金雄自身に纏いつく。
「ひぃやぁぁ」
「それに少年にもライムと一緒に居る理由が無かろう。アクエリアが迎えに来たとき返さなかったのは何故だ?」
喋りながら『ジャーマネン』はシャツの背中側から中に頭を潜り込ませ、背筋にそって舌を這わせ、赤い乳房を擦り付け…いや塗りつける
「うわわ…いや、ライムが嫌がっていたし…一旦保護したからには責任が…あやや…」
金雄は思わず手足を突っ張って耐え、結果体が浮いてしまった。
『ジャーマネン』はすかさず左手を上着の下から差し入れ、ヌルヌルに変化させた手で胸を撫で回す。
さながら巨大な舌で嘗め回されるような感触に、金雄の息が上がってきた。
「ふむ…責任感の強い男なのだな…感謝するぞ…」
「いえ…そんなぁぁぁぁぁぁ」
赤い手が胸元から首筋を摩り、指先が悪戯するように口元をなぞる。
思わず開いた金雄の口に赤い指先がそっと滑り込み、舌先をからかう。
「ああっ…」思わずため息を漏らす金雄。
すかさず『ジャーマネン』は耳朶を咥え、やさしく噛みながらそっと囁く。
「まぁライムを連れ帰る事は置いておいて…感謝の気持ちを…受けてくれるな…」
「ええ…いえぇぇぇぇぇ…」
『ジャーマネン』の髪に見える部分が伸びてうなじを擽り、仰け反る金雄の左耳に髪の一部が絡みつく。
「受けてくれるな…」
「い…は…はぁぁぁぁい…」(…しまった)
ミー…ミギキギッ!!(うー…知らない!!)
床の上でむくれるライムだった。
金雄は息を荒くしたまま、タイルの床に仰向けに寝かされた。
「あの…ライムが怒るので手早く…」
「無粋な…少年が楽しまなくては『お礼』にならんぞ」
『ジャーマネン』はへその辺りに跨り、そのままの腹の上を行き来する。
ベッタリとした感触と共に、腹の上で『ジャーマネン』の女性自身がウネウネ動くのがはっきりわかる。
(冷静になってみると…気色悪いような…)
『ジャーマネン』は腰を動かしながら、次第に体を傾けてきた。
赤いゼリーの塊が、震えながら覆いかぶさってくる。
(考えてみたら…合意でちゃんとするのは初めての様な気が…ライムはサイズが小さいし…)
ちらりとライムに目をやる。
ミ゛ッー!!!
考えが顔に出たのか、盛大に不満の意を示すライム。
ピトッ
頬を冷たい手が挟んだ。
はっとして視線を戻すと『ジャーマネン』が怖い顔で睨んでいる。
「こら、私としているときに他の女に目をやるな」
「す、すみませ…あうっ…」
『ジャーマネン』の陰裂が金雄の陽根を跨ぎ通った。
ネットリとした感触は異様なくらいにあとを引く。 男根に力を入れてみると粘るが芯まで染みとおっているかのようだ。
「こ…これは…」
「いやか?」
「いえ…」
ふ… 『ジャーマネン』は軽く笑う。「ならば続けよう」
ヌルルルル… ヌルルルル…
二度三度と、往復する『ジャーマネン』の腰に金雄の物は固く…なっているようなのだが、同時に中に柔らかーい物が詰まっていくような
感じがする。
意識を向けると、股間がじーんと甘く痺れ、そして制御できないあの感覚が…
慌てて意識を逸らし、目の前を行き来する赤い果実に目をやった。
赤い突起にそっと舌を這わせる。
ヒゥ… しゃっくりのような声をだし抗議する『ジャーマネン』
「少年、『お礼』をするのは私だぞ」
「すみません…つい…むふぅぅ」
『ジャーマネン』が胸で金雄の顔を柔らかく押しつぶす。
アメーバの様に蠢くバストの間で、金雄の顔が快感にゆがむ。
ヌチャ…ヌチャ…ヌチャ…
奇怪なな生き物が獲物を咀嚼するような音が、広い浴場に満ちた。
「あの…」金雄は切なげな声を出した。
「して欲しいのだろう…」『ジャーマネン』の声にも艶が混じる。
「あ…はい…」頷く金雄。
ズルリと『ジャーマネン』の腰が動き、少年の腰に重なる。
「あ?」蛇が足に巻きつくような感触。
『ジャーマネン』の足が金雄の足に絡みつく…人では真似できない形で
押し付けられた赤い腰が、少年の若い猛りじわじわと沈み込ませていく。
「あ…う…」冷たくうねる蛇の群れは、少年の欲『棒』から熱を奪い、暴発させないようにしながら体の中に迎え入れていく。そして…
「ああ…なかに?…」
鈴口が弄ばれ、広げられ…『ジャーマネン』が突いている…
禁断の男の神秘…そこに冷たい快感がチリチリと…少しずつ入って来ていた。
「いやか?」
「い…いえ…あ…」
滑らかにうねるそれが、じわじわと奥に、また奥にと潜ってくる…
それにあわせるかのように、金雄の下半身に被さった『ジャーマネン』の赤い下半身が金雄を包み込んでいく。
「いい…すごく…いい…」うわごとの様に呟く金雄
「もっと良くしてやる…だから私に任せろ…全部」
腰をうねらせながら『ジャーマネン』が囁く。
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