ライム物語

第四話 月曜日に妹が我侭を言う(2)


ズルズルズルズル… 喚く鶴元組長をプロティーナが引きずって、隣の部屋に連れ込んだ。

パタンとドアが閉まる。 

明かりは無い。

窓から差し込む街灯の薄明かりが二人の『しるえっと』を浮かび上がらせる。

おびえる禿親父にじりじり迫る素っ裸幼女… 


「おい!」「静かに聞こえねぇ」「足を踏むな」

小声で罵り合うのは英一郎他六名。 鶴元組長が連れ込まれた部屋の扉に張り付き、中を覗っている。

「貴方達、何をしています!」 シャー!!

車椅子のマント娘(アクエリア)と赤い玉(スカーレット)がやって来て英一郎達を追い散らし、マダムの部屋に引っ張っていった。


「えいっ!観念するもん!」プロティーナが鶴元組長を押し倒す。 見掛けからは想像出来ないすごい力だ。

「わーよせよせっ!」必死でズボンを抑える鶴元組長。

ブチブチッ ボタンが千切れ、ジッパーが弾ける。

ドタンバタンとプロレスのような音が響く。

「こらっ!…わわっわっ」

露出した怒張を小さな手が捕まえ、グロテスクな男の証にプロティーナがためらうことなく可憐な唇を寄せていく。

チュル…リッ 震えて逃げる亀の頭をプロティーナがぱくりと咥え、ピンク色の舌で飴でも舐めるようにペロペロと舐める。

ズクッ 甘酸っぱい戦慄が、根元の醜い皺の塊を震えさせた。

「ぐぅ?…うぐぐぐぐ、ばっばかな?」

顔を上げれば、太鼓腹をまたぐ小さな尻が…その下に続く幼い秘所…にしか見えない物が目に入る。

恥辱と敗北と背徳の入り混じった怪しげな感情がそこから湧き出し、どす黒い渦となって鶴元組長を呑み込もうとしているか様だ。

チュル、チュル、チュルルル 湿った音をリズミカルに響かせ、プロティーナはそれを次第に深く、深く口の中に、そして喉の奥へと誘っていく。

ル…ル…ギリ…ギリリリ… 舌らしき物がとぐろをまいて陰茎に巻きついて、強く弱くまた強くと締め上げる様が脳裏をよぎる。

歯のない口腔は柔らかいゴムのような感触で、さまざまに形を変えながら親父の息子を翻弄する。

ビクン、ビクン…ビクビクビクビク… プロティーナの口で激しく悶える息子…鶴元組長は自分のイチモツが固いゴムのバイブレータになっ

たかのような錯覚を覚えた。

「くっ…人として…男として…いかん…落ちる…堕ちる…堕ちてしまう…」

ギリギリギリ… 歯を食いしばって耐える音が耳障りなほどに響く。

「ふみゅふみゅふみゅ」 意味不明の呟きを漏らすと、プロティーナの小さな手が震える皺の塊に伸ばされる。

「ほんげっ!?」

プロティーナの右手が皺を伸ばして縦に走る筋を執拗に撫で、左手が硬い尻の間に差し込まれて急所を弄る。

「ふみゅゅ…ここっ!」 プロティーナがついに彼の急所を探し当て、そこを絞るように刺激する。

「おぐっ」 一声叫んで鶴元組長が硬直し、次第にブルブルと震えだした。

魂が股間に集まって行くような奇妙な感じ、そしてそれがプロティーナの手で揉み解されていく。

ジュルルルルッ プロティーナが彼のものを強く吸引すると、もはや押さえの利かなくなった熱い魂が、痺れる快感と共にプロティーナに

吸い上げられていく。

ヒクッヒクッヒクッ プロティーナと鶴元組長が一つの生き物の様に震える…そして脱力した。


僅かな時を置いて、プロティーナの体が崩れ、戻る。

体位が変わり、頭が鶴元組長の鳩尾に伏せられ、腰がその男根に重ねられている。

彼女は太鼓腹に小さな手を置いてむくりと身を起こし、男根に幼い溝を宛がとゆっくりと腰を前後させ始めた。

微かに湿った音が部屋を満たし、その光景は隠微で退廃的な儀式の様であった。

ぬめる感触が再び男根に生気を呼び覚まし、硬さを取り戻させた。

「ぬふっ♪」 プロティーナは嬉しげな声を上げ、亀の頭を幼い魔性の顎へ導く。

ヌッ… 桜貝のような秘裂がヒクヒクと震えながら、哀れな男根を呑み込み始めた。 敏感になったそれを優しく舐め、無数の襞で歓迎し

ながら…

「グッ…」獣じみた声を上げる鶴元組長。 しかしその目しドロンと曇り、彼女の餌食となる喜びに浸っている。

ヌッ…ヌッ… 僅かに腰を前後させつつ、プロティーナは深く…より深く、彼を迎えいれる。

鶴元組長は空虚になった心の中にプロティーナが入り込んでくるような錯覚を覚えた。

小さな手が彼の心に伸びてきて…そしてその奥に触れた。

「くおおおっ!」「あぅぅ…」

二人は互いの絶頂を感じあい、そして果てた。 くたりと鶴元組長の胸元に崩れ落ちたプロティーナは、そのまま動かなくなった。

やがて、その幼い女の体が再び形を崩し始め、それを包み込み始めた…


「…という訳で、まずは屋根の修理から」

「あー、でも請負でしょ、俺達。指示し親分から貰わないと…」

アクエリアと英一郎達がマダムの前で明日からの作業を詰めていると… 

ズン、ズン、ズン! 重々しい足音がドアの向こうで止まった。

キィィィィ 息を呑む一堂の前でドアがゆっくり開き…巨大なシルエットが目に入る。

『影』はゆっくりと部屋に入って来て…しゃべった。 

「プロティーナにも…出来たもん!」

『どぅぁぁぁぁぁ!?』驚愕する英一郎他五名。

絶句するマダム達。


同じ頃、ライムと金雄は…

「俺の性が須他だから…スター…『スター・ライム』はどうだ。いい響きじゃないか」

ミッ…ミミミミッ、ミミミミッ!(ライムが主導権を持っているから、ライムが先っ!)

「じゃぁ『ライム・スター』か?…そんなミュージシャンが居たような気もするな…」僅かに首を捻る金雄。

「そうそう『ナントカ刑事』とか『ナントカ戦隊』とか頭につけると座りがいいかもな」

ミュー…(うーん…)

ベッドの中でヒロインの名前を真剣に考えていた。

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