王子とスーチャン

幕間劇(3) 『姉の手ほどき』


  配役
  姉:スーチャン
  弟:ルウ王子
  幼馴染:黒姫

 「よっこいしょ」

 色気の無いセリフと共に、スライム姉はルウを羽交い絞めにした。 ルウと黒姫は、彼女の意図を測りかねて首を

かしげる。

 「どっせーい」

 そのまま背後に倒れるスライム姉。 ルウは、姉の上に仰向けに倒れこんだ。

 「必殺、粘体ベッド」

 「ひにゃぁ!?」

 「あー、ずるいですわ」

 スライム姉の胸が、ルウの背中に吸い付いて離れない。 いや離れようにも、ルウ自身の重みでスライム姉の中に

めり込んでいる。

 「ひゃぁ」

 ルウが声を上げた。 姉の胸から腹が、波のようにうねって背中をくすぐっている。 彼にとっては始めての感覚だった。

 「初めても何も、こんなの経験するわけが無いよぉ」 半泣きのルウ。

 「えーい、しっかりしなさいませ。 そんなの大人になったらソー……」

 「え?」「えっ!?」

 姉弟がハモり、黒姫を見つめた。 黒姫は、とんでもない事を口走りかけた事に気がつき、みるみる真っ赤になる。

 「ソー……そういう経験もあるかもしれないじゃありませんか!」

 苦しいごまかしをかける黒姫だった。


 ヌルヌル、ベタベタ……

 生きた粘体ベッド攻めに、ルウの抵抗が弱まってきた。

 「やめてよぉ、やめてよぉ……」

 声は拒否していても、手足が動いていない。 それにズボンがずり下がり、お尻の辺りまで直に攻められ始めていた。

 ズリン

 ズボンが一気にずり下がり、幼いモノがピョコンと飛び出した。 可愛らしいものが顔を隠したまま、恥ずかしげにピコピコ

揺れている。

 「きゃぁ!」

 「わっ♪」

 「可愛い♪」

 三人三様の声が上がる。

 「よし!参ります!」

 黒姫は気合のこもった声を上げると、ルウの上に飛び乗った。

 ズブン

 一気スライム姉の中に沈みこむルウ。

 「わぁ!沈んじゃう」

 「アルキメデスの浮力の原理ですわ、私の重みの分だけ沈んで……」 言いかけて黒姫が首をかしげた。 ルウは体の

半ばをスライム姉に沈ませているが、半分は露出している。

 「……と言う事は、姉様は私達二人よりずっと重いのでは?」

 「ブー!!」 スライム姉が抗議の声を上げた。

 
 「そんなことより、なんのつもり」

 「こうするのです」 

 黒姫は器用に纏っていたものを脱ぎ捨て、ルウの大事なものに顔を伏せ、自分の神秘をルウにさらけ出した。

 「ひゃぁぁ!?」

 目の前に黒姫自身を見せ付けられ、ルウが悲鳴とも歓声ともつかぬ声を上げた。

 「そんな、変なものを見たような声を出さないでくださいまし……」

 大胆な行動を取った黒姫だったが、流石に恥ずかしくなってきたらしく、真っ赤になった。 そして、黒姫の神秘も赤くなって、

テラテラ光ながらヒクヒクと震えている。

 「あ……」

 そんな黒姫自身を見せ付けられ、ルウの体も真っ赤になった。 ルウのモノも精一杯ふくらみ、震えている。 そして二人は、

お互いの大事なところを見たまま動きを止めてしまった。

 「……」

 スライム姉は黙り込み、何かを考えている風になった。


 ブルン!

 スライム姉が大きく震えた。 不意をつかれ、上の二人は互いの大事なものに接吻してしまう。

 「ひにゃあ!」

 「きゃっ!」

 不意の事で、悲鳴を上げる二人。 次に硬直し、それから抗議の声を上げる。

 「いきなり動かないでくださいまし!」

 「お姉ちゃん!」

 が、スライム姉は二人の抗議を無視し、ゆったりと大波のように体をうねらした。 再び、互いの大事なものに唇で

触れてしまう二人。

 『……』

 二人は黙り込み、それからそっと互いのものにキスをする。

 「……」

 それを見定めると、スライム姉は再び体をうねらせる、二人が体を重ねるのを助けるように。

 「姉ちゃん」

 「姉様……」

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