パイパイパー

2.女神の洗礼(5)


 『そろそろ……』
 
 少女はソベンから口を離し、体をおこしてソベンの足を押し開いた。 そこには、小さくなったソベン自身が、濡れてフルフルと

震えていた。

 「……」

 ソベンは、そしてルウは、魅入られたようにソベンのモノを見つめる。

 『とっても気持ちよく……してあげる…』

 少女は口でソベン自身を咥え、強く吸い上げた。

 「でる……でちゃう」

 ヒクリ……ヒクッ、ヒクッ、ヒクッ、ヒクッ……

 脈打ちながら、足の間から何かが出ていく。 同時に足の間に熱い感覚が生まれ、波のようにうねりながら体を満たしていく。

 「あ?……入ってくる?……いや……あ……」

 出ている、何かが出ている。 しかし、入ってくる。 なにかが入ってくる。 矛盾した感覚にソベンは混乱する。 

 『うふ……それは女……女の快感……さぁ、味わって……』

 「味わう?……」

 ソベンは、入ってくる熱いモノに意識を向ける。 熱い異質なものが入ってきて、自分の……『魂』に触れる。

 「ひっ!」

 熱いものが『魂』に触れて……溶けあった。 甘酸っぱい感覚が、心にあふれていく。

 「や……なに……あ……」

 心のが染まっていく、白い乳の色に。 深い快感に満たされソベンは抗うことをやめた。 その足の間では、テラテラと光る

肉の蕾が、緩やかに花開いていく。

 「はぁ……あは……気持ちいい……」

 うっとりと呟き、手を股間に置いて弄ると、肉の花が蜜を溢れさせ、深い女の快感が紡ぎだされて来る。

 「いい……いいの……」

 変わっていく、少年の体が女にの形へ変わっていく。 それは、少年の内側にいた女が、その体を奪っていくかのようだった。


 『うふ……』

 白い少女は満足げに微笑み、ソベンに体を重ね、その胸を舌と手で愛撫し始めた。

 「あん……」

 ソベンは甘い声を漏らし、太ももで少女の足の間を摩る。

 『あはっ……』

 幼い少女と、女に変わりつつある少年の交わりは、背徳と魔性の香りに満ちた儀式だった。


 少女は熱心にソベンの乳首を吸い、舌を這わせていた。 少女に舐められる都度、ソベンは乳首に重い痺れが走り、胸が

重くなっていくのを感じていた。 

 「はぁっ……はっ……」

 ソベンは自分の胸に手をやり、下から揉むようにした。 その胸は丸く膨らみ、二人の動きに合わせて波打っている。 少女の

舌の魔力なのか、彼女が一舐めする毎に、乳房は厚みを増していく。

 ンチュ……チュプチュプ……

 「はぁ……あん……」

 少女の頭を抱え込むようして、ソベンは喘ぐ。 その体は、少女より一回り大きくなり、女になりかけの少女の体として完成して

いる。

 「あっ……」

 一声上げ、ソベンは体をそらした。 重い女の絶頂が体を駆け抜ける。

 「……!」

 指を咥え、声を上げるのを堪えた。 少女を上に乗せたままソベンは反り返り、続いて地に落ちた。 隠微な沈黙があたりを

満たす。


 『ねぇ……』

 白い少女はソベンに囁きかけ、自分の薄い胸を差し出す。

 『吸って』

 ソベンはぼんやりと彼女を見上げ、それからその胸に口づけた。

 「甘い……」

 少女の乳はひどく甘かった。 頭の中に絡みつくような。

 「おいしい……うふ……」

 チュウチュウ音を立てて、ソベンは少女の乳首を吸う。

 「あは……あはっ……」

 ソベンに吸われている少女の体が少しずつ消えていく。 が、ソベンはそれを不思議がる様子はない。

 「ふふ……うふふふ……いいわぁ……」


 「消えていく……」 ルウはつぶやいた。

 「ソベンの中に、あの子が溶け込んでいるのよ」 

 シャーリィの言葉に、ルウが振り返った。

 「溶け込む……」

 「あの子は、パイパイパー様の乳が人の形をとったもの。 ソベンは少し怖がってたから、ああして導いて下さったの」

 ルウはぼんやりとうなずいた。

 「これでソベンもパイパイパー様の僕。 ルウ、貴方は一緒においでなさい」

 ルウはシャーリィに手を引かれて歩き出した。 その背後では、ソベンが、いやソベンだった少女が立ち上がり、ディーと共に

他の子供たちにパイパイパーの恵みを施そうとしていた。

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