パイパイパー

1.巡視達の災難(11)


 村の女たちは、横たわったシタールからを生まれたままの姿にすると、女神パイパイパーの乳を手に取って彼女の

体を撫でさすり始めた。

 「ああ…………」

 女神の乳の効果なのか、緊張がほぐれ、体から力が抜け、雲の上に横たわっているような安らかな気分になる。

 「いい気持ち…………」

 シタールは意識しないまま足を開き、女体の神秘を守りを開く。 そして彼女の神秘の先には女神が神々しい姿で

屹立していた。

 ”さぁ、歓待するがよい” 

 村の女の一人がシタールに覆いかぶさり、乳首の先を合わせた。 ずしりとした重みが、シタールの胸にかかり、それが

彼女の意識をわずかに引き戻す。

 「……貴方たち、何をされたの……」

 シタールの真向いで、女の顔に微笑が浮かぶ。

 「すぐに判りますわ……貴方にも」

 村の女は、シタールの上で体をゆっくり前後させ、女神の乳で濡れた女体が擦れ合う音が、淫らな旋律を奏で始めた。

 「……やめなさい……こんな……」

 シタールは体の自由を取り戻そうともがくが、体に力が入らない。 あがくシタールに構うことなく、女は体を重ねて愛撫

を続ける。

 「やめて……」

 女の愛撫で、体がじんわりと温まってきた。 その温もりが、じわじわとしみとおり、体の芯を温めていく。

 「……」

 シタールは、女を跳ねのけようと手を動かす。 しかし、力の入らぬ腕は、宙で無意味な舞を踊り続けるだけだった。


 チロリ……

 「!」 

 シタールの体が女の反応を始めたようだ。 女体の神秘が、愛の滴りに濡れ始めている。

 ”それ、慰めてやるがよい”

 「仰せのままに」

 女の一人が、シタールの足の間に座り込むと、それを拝むように頭を下げた。 地面をを白く染めた女神の乳を口に

含むと、白く染まった唇と下で、シタールの神秘に口づけする。

 「ひっ」

 慣れない感触に、瞬間体が硬直した。 しかし、女神の乳に濡れた舌は、夢のような優しさで彼女の神秘を愛撫する。

 「……いや……だめ……」

 口から洩れる言葉と裏腹に、シタールの女はヒクヒクと震え、舌の愛撫を受け入れて開いていく。 すると女神の乳は

生き物の様にシタールの中に流れ込み、中を白く染めていく。

 「ああ……」

 優しい温もりが蕩ける様な快感を呼び起こし、体の奥がもどかしさに震える。 もっと奥で、もっと深く、愛されたいと。

 ”シタール”

 女神の呼びかけに、シタールは応えた。

 「おねがい……もっと……」

 ”よかろう。 さぁ、我に愛されるがよい”


 女神パイパイパーは、自分の乳房に手をあてがうと、シタールや村の女たちに乳首を向けた。 薄紅色の乳首から、

白い霧のように乳のしずくが降り注ぐ。

 『ああ……』

 シタールのみならず村の女たちも、忘我の表情で乳の雨に身をさらした。 彼女たちを白く染めた乳の滴は、女たちの

肌に奴しい温もりを覚えさせつつ、その女の神秘に集まっていく。

 「あぁ〜」「入ってくる〜」

 神の乳は、生き物の様に女たちの神秘を濡らし、その門を開かせる。 そして、女体の奥の奥まで、神の白さに染め上げた。

 「はぁ……」

 村の女たちは法悦の表情で床に膝をつき、パイパイパーの愛を堪能する。 そしてシタールは、初めてパイパイパーに

愛される快感に震えた。

 
 「ふぁ……」

 体の奥が温もりで満たされている。 人の男と交わった時とは比較にならない、優しい温もりだ。

 「いい気持ち……溶けちゃいそう」

 暖かい快感に体の中が溶けていくよう。 そしてその快感は、体に徐々に広がっていく。

 ”どうだ、気持ちよかろう”

 「はい、パイパイパー様ぁ……」 

 シタールは心の中に、パイパイパーを敬う気持ちが生まれていることを感じた。

 ”その快感は、そなたからすべての苦しみを消し去る。 じきにお前は、恐怖も、怒りも、憎しみも感じなくなる”

 「そうですか……ありがとうございます」

 頭の中に、優しい快感が忍び込んでくる。 シタールは、パイパイパーに頭を撫でられほめられているような気がした。

 「パイパイパー様ぁ……なんだかとっても楽しくなってきました」

 ”いやな事を感じないのだから当然です。 そしてそなたわが命令に従うのです”

 「はい、仰せのままに。 シタールはパイパイパー様の僕です」 

 そう言った途端、シタールの背筋を喜びが駆け抜けた。 思わず膝をつく。

 ”可愛らしい僕よの。 よいか、外には大勢の不幸な者達がいる”

 『はい、仰せのとおり』

 んもぉ〜

 シタールだけでなく、村の女たち、そしてウースィ女が肯定の声を上げた。

 ”お前たちは、我の前に不幸な者たちを集めよ”

 『はい、パイパイパー様』

 女たちは、パイパイパーに忠誠を誓った。 いや誓うというのは正しくない。 女たちはパイパイパーに支配される僕に

なっていたのだから。


 ”さぁ、皆を救おうぞ。 私りやり方で”

 パイパイパーはつぶやいた。

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