ヌル

第五章 ドドット(8)


 「ねーぇ……お兄ちゃん、早くぅ……」

 「ああ、判っているよ」

 ドドットの愛撫に、プロティーナは身をくねらせる。 これが十分に熟れた果実なら愛でがいもあるのだろうが……

 「これじゃあなぁ……」 小声でつぶやくドドット。

 「なーにぃ?」

 「なんでもない」

 若干胸が膨らんで、すこーし丸みを帯びた体は『女の子』にあと少し。 これに『女』を感じられる男はそうはいないだろう。

 「……いたら、その方がよほど問題だぞ」

 ドドットの呟きにプロティーナが怪訝な顔をしたが、ドドットはもはや言い訳する気も起きない。

 「うーん……」

 唸りながらドドットは、プロティーナの足を撫で、腕を撫で、頭を撫でる。 愛撫と言うより、子供をあやしているようだ。

 「なんだ、そのやる気のない愛撫は!」 スカーレットが叱る。

 「もっとしっかり、気を入れて!」 ライムが煽るる

 「やかましぃ! 外野は黙ってろ!」 ドドットが返す。

 「外野ってなーに?」 プロティーナがボケる。

 なにやらコントの様な掛け合いになってきた。


 −現実世界−

 「ふんぬぬ!」

 ライム・ドドット・アームド&パワードフォームは、力いっぱい扉を引っ張っている。 ピンク色のブレスト・アーマーは筋肉のように盛り上がり、かなりの力が

出ているようだ、しかし。

 ”オーエス、オーエス!”

 ライム・ドドット単体でも三人力ぐらいの力はあるのだが、扉の向こうでヌル・メイドが総出で扉を引っ張っているらしく、扉は開く気配がない。

 「この際、スライムタンズ・サウザンドにも手伝ってもらう?」 ライム・ドドットが背後に入るアルテミスに言った。

 ”彼女達にはこの後始末が残っています。 今、力を使うわけにはいかないとのことです”

 「えーい、全くもぅ。 いい加減開けなさい! あんたたちの命を救うためにやってるんだから!」


 −仮装現実−

 「ほれ、スピードアップ!」

 「がんばれ、それでも男か!」

 「おりゃ幼女趣味はないんだ!」

 そう言いながら、ドドットはプロティーナに対する……XX行為にいそしんでいた。

 「なんで伏字だぁ!」

 文句を言いながらも、ドドットはプロティーナを真面目に、丁寧に愛撫していた。 そのかいあって(?)、プロティーナは『幼女』から『女の子』を経て『若い

娘』と言えるまで育って(?)いた。

 「て、手間が掛かる……」

 文句を言うドドットだったが、彼はライム、スカーレット相手に打ち止め寸前まで来ていた。 それが、プロティーナを愛でることで僅かだが回復することが

できた。

 「ふにゃぁ……」

 ぼてっと言う感じで、プロティーナが背中からドドットに体を預けてきた。 ドドットは彼女を受けめと、床に座り込んで胸の辺りを背後から弄りだす。

 「やーん……おじ様の……エッチ」

 「あのなぁ……」

 文句を言いながらも、ドドットはプロティーナの胸を優しく揉み上げる。 わずかなふくらみだった胸は、ドドットのがっしりした手から余るほどに膨らんでいた。

それも、揉むほどになおも膨らんでくる。

 「ねぇ……こっち……」

 プロティーナがドドットの右手を掴んで、自分の秘所へと導いた。

 「む……」

 指先に感じるのは幼い溝。 一瞬ためらったドドットだったが、ここまで来たら後には引けない。 覚悟を決めて、プロティーナの溝に指を這わせていく。

 「……ん……あ……」

 くすぐったそうに身をよじるプロティーナ。 肌色のうなじから色気が立ち上るような感じがする。

 「………」

 さっきまで『幼女』だったプロティーナが、自分の手の中で『女』に変わっていく。 そう思うと彼の『男』も徐々に高ぶってきた。

 ピクッ……

 ドドットの分身が震え、プロティーナの丸みを帯びたお尻を刺激する。

 「あはっ♪」

 「こら喜ぶな、はしたない」

 若い娘に見えるプロティーナに対して、ついつい年上の男性としてふるまうドドットだったが、実際は彼女の方がはるかに年上だ。 それが判らない

ドドットではなかったが、あえて考えないようにしていた。

 「うふん……はぁん……」

 身をくねらせるプロティーナの秘所が濡れて来た。 同時にその秘所は、花が開く様に内から開き始めた。

 (うーん……これはなかなか)

 指に絡みついてくる感触は、次第に『女』を感じさせるものになってくる。 そして左手で揉み上げていた胸は、いまや支え切れないほどの大きさになって

ゆさゆさと揺れている。 もうプロティーナは立派な『女』の体になっていた。

 
 不意にプロティーナが首を曲げて後ろを向いた。 濡れた瞳がドドットを見つめ、赤い唇がから舌が覗く。 

 「ねぇ……」

 「な、なんだ」

 どきまぎするドドット。 ずっと背後から愛撫していたので、プロティーナの顔の変化が見えていなかったのだ。 いまや上気した大人の女の顔になった

プロティーナが、ドドットの目の前にいる。

 「そろそろ……こっちから……」

 そう言いながら、プロティーナは身をよじってドドットに抱き着いてきた。

 「おおっ!?」

 ドドットは、プロティーナの抱き心地に思わず声を上げた。 『幼女』の時にはけっこう手ごたえがあり、固い体つきだったのだが、大人の、それも相当に

グラマーになったプロティーナの体は、おそろしく柔らかくドドットの体が沈み込むほどだった。

 「なぁに」

 「いや、あんまり柔らかくて……て、お前スライム娘だったよなぁ……まっ、まさか!」

 一瞬ドドットは、プロティーナに呑み込まれる自分を想像して恐怖した。

 「むー……何考えたか想像がつくけど、私たち肉食じゃないもん」

 「そ、そうか?」

 まだ引き気味のドドットに対して、プロティーナは大胆に抱きついて来た。

 「ねぇ……力を頂戴……ああん……」

 甘えるような声を上げながら、プロティーナが秘所をドドットの太腿に擦り付けてきた。 濡れた花弁が生き物のように太腿の上を這いずってくる。 その

狙いは固くしこったドドット自身だ。 

 「お、おう……ううっ……」

 ドドットが構えるより前に、プロティーナの秘所がドドットの股間に吸い付いた。 ぬめぬめと蠢く花弁がドドット自身を包み込み、プロティーナの胎内へと導く。

 「ううッ……うううっ……」

 「うふん……力を出さないといけないから……たっぷりと出してね……」

 呟きながら、プロティーナがドドットを抱きしめてくる。 標準より柔らかい乳房がドドットの胸板に合わせて形を変え、ヌメヌメと胸の上で這いまわっている

ようだ。 乳房だけでなく、鳩尾から下腹にかけてがドドットに吸い付き、ヌメヌメした感触でくすぐってくる。 そしてその感触に、ドドットは自分自身が高ぶっ

てくるのを覚えた。

 「こ、これは……」

 「うふん……もっとプロティーナを感じてぇ……」

 半身がプロティーナの中に引きずり込まれ、そこがヌメヌメした感触でドドットを蕩かしていくようだ。 反射的に身を引こうとするが、ねっとりとしたプロティーナ

の体からは逃れられない。 その間も、じわじわと体が蕩けていく様に心地よくなっていく。

 「ま、まるで『肉の泥沼』……」

 「わ、スケベ……」

 「いや、言いえて妙かもしれんな」

 「さもありなん、かしら」
 
【<<】【>>】


【ヌル:目次】

【小説の部屋:トップ】