ヌル

第三章 ルウ(6)


 ルウとドドットは服を脱がされ、タイル張りの床に仰向けに、間隔をあけて横たえられた。

 「手がヌルヌルしているんだが、入浴剤の入れすぎじゃねぇのか」

 ドドットは軽口をたたいて強がって見せたが、メイドたちは意に介する様子はない。

 ”さぁ……ルウ……”

 セリアが湯をすくい取り、ルウの体にかける。 セリアの指の隙間から、テラテラと光るしずくが糸と滴り落ち、少年の肉体を濡らしていく。

 「……」

 ルウは今にも泣きだしそうだが、歯を食いしばって声を出すのをこらえていた。 結果、かなり面白い顔になっているのだが、ドドットはあえて指摘しない

ことにした。

 「ルウくんをどうする気だ」

 ”女を教えて差し上げるのです”

 そう言いながら、伯爵夫人が湯から上がってきた。

 「お、奥様! いけません!!」

 ルウが血相を変えて、伯爵夫人を制しようとしたが、止める理由がややずれているようだ。

 「ルウを怖がらせるのが本意じゃないと言っていたよな。 それが本心なら、おれがお相手をするから、その子に危害を加えず離してやれ」

 ドドットが言うと、伯爵夫人とメイドたちが不思議な微笑を浮かべた。

 ”危害を加える?”

 「ああ、女を教えた後は伯爵の様に……違うのか?」

 ”ああ……あなたにについてはその通りです”

 ドドットが情けない表情になった。 ルウを庇う気持ちに嘘はないが、ミイラもどきにされると言われて心楽しいわけがない。

 ”ルウには……別の役目があります”

 「別の役目だと? それはいったい……ひっ!?」

 ドドットが伯爵夫人と話をしている間に、ほかのメイドたちがドドットの腰に顔をよせ、彼自身に頬ずりしたのだ。 ヌルヌルした皮膚の感触に、腰のものが

反応している。

 「こ、こら話は……ひぇ……やめろ」

 伯爵夫人は優雅なしぐさでドドットに会釈すると、ルウに向き直った。


 「奥様……だめです」

 ルウは泣きそうになりながら、伯爵夫人を止めようとあがく。 しかし、ずっしりと重いからだは、ピクピクと震えるだけで自由にならない。

 ”大丈夫ですよ……ルウ”

 優しい声をかけながら、伯爵夫人は膝まづぃて少年の証を手で包み、愛し気に撫で始めた。 ヌルヌルした温もりに、少年の証が固くなっていく。 しかし

ルウのそれはまだ『少年』のままで、固くはなったが力強い『男』には程遠かった。

 ”まぁ……かわいらしい……”

 伯爵夫人は素直な感想を漏らしてしまい、ルウは傷ついた顔になる。

 ”クスクス……”

 伯爵夫人は手で口元を隠して笑うと、身を屈めてルウ自身に軽くキスをした。

 「奥様ぁ!」

 仰天するルウ。 その脇にセリアがしゃがみ込み、ルウの顔を覗き込むようにして、かれの口を自分の唇でふさぐ。

 「ムゥゥゥ……」

 セリアのキスでルウが口をふさがれている間に、伯爵夫人は自分の乳首を咥えて何かを吸っていた。 そいて、再びルウ自身に顔を寄せ、それを口の

中へと誘った。

 「!?」

 ルウは、自分のモノが伯爵夫人の柔らかな温もりに包まれるのを感じた。 口腔が優しく彼自身を揉み解し、しわの一つ一つを舌が舐め、粘膜が彼全体を

包み込む。 次の瞬間、彼自身の奥底から熱いものがせり上がってくる。

 「うあっ!?」

 セリアが口を離した隙に、ルウは顔を上げて自分のモノを見た。 伯爵夫人が白い乳のヌメリに覆われたルウ自身を咥え、丹念に舐めている。 そして、

自分自身がその舌の動きに応じてビクビクと震え、ゆっくりと膨れ上がっていく。

 「あっ!?」

 ルウは、股間に鈍い痛みを覚えた。 極限まで膨れ上がった自分のモノがメリメリと音を立て、ぐるりと皮が?ける。

 「痛っ」

 小さく声を上げたルウ。 その目の先で『男』の形になった自分自身のモノが震えている。

 ”まぁ……”

 ”立派になったこと……”

 セリアと伯爵夫人が。ルウのモノを見て目を輝かせた。 一方のルウは、自分自身に何が起こったのか判らず、茫然としている。


 ”ふふ……では早速……”

 伯爵夫人はそう呟くと、ルウのおなかの上に跨ってきた。

 「お、奥様!?」

 ルウの制止もむなしく。伯爵夫人はヌルヌルとした太ももでルウのお腹を滑り、彼の腰のモノを尻の下へ敷いた。

 「ふにゃぁ!?」

 男モノが、成熟した女の肌を感じて反応する。 少年のルウには、何が起きているか理解すらできなかった。 硬直する少年の体と対照的に、目覚めた

ばかりモノは蛇のようにのたうち、己の居場所を求めはじめていた。

 「ああ、あそこが変……」

 ”ルウ……もっと……もっと……変になりなさい……”

 伯爵夫人はそう言うと、自分の神秘でルウ股間を探っていく。 泉から溢れた熱い愛の滴に、ルウの蛇が鎌首をもたげる。

 ”さぁ……おいで……”

 誘われるままに、ルウの蛇が伯爵夫人の神秘へと頭を滑り込ませた。 待ち構えていた滑る襞が、真っ赤に向けたばかりの蛇の頭へと巻き付いてくる。

 「きひっ……」

 ルウが呻いた。 股間に感じた未知の刺激に、頭が追いつかず、体が硬直する。 しかし、伯爵夫人は容赦しない。

 ”あぁ……来て……奥に……もっと……”

 ゆっくりと腰を振り、少年の蛇をじわじわと胎内へと咥えこんでいく。 最初こそ暴れていた蛇も、滑る魔性の女体に圧倒され、今はただ硬直してじわじわと

呑まれていくのみ。

 「暖かくて……ヌルヌルして……ダメ……」

 ”おいで……さぁ……もっと……”

 伯爵夫人の乳の効果か、ありえないサイズの膨れ上がったルウのソレが、ついに伯爵夫人の奥へと到達した。

 「ひ……ああ……」

 ルウの顔が愉悦の笑みで満たされていく。 伯爵夫人のソコは、滑った襞と、ザラリとした壁と、無数の職種が渦巻いていた。 それがルウのモノを捕まえ

魔性の快感で虜にしてまった。

 「……奥様……ルウは……変になりそうです」

 ”いいわ……ルウ……変になってしまいなさい……”

 伯爵夫人の言葉が、女神の神託のようにルウには聞こえた。 お許しを受けた蛇が、自分から伯爵夫人の奥に頭を突っ込む。 ヌルヌルと蠢く何かの中で

ルウ自身が絶頂にたっした。

 「あ……ああ……」

 ピクビクとルウの腰が可愛く震えた。 熱い猛りが、アンバランスに膨れ上がった蛇の中を駆け上がって、伯爵夫人の神秘の奥へと捧げられる。

 ”あ……ルウ……いい……”

 「奥様ぁ……」

 伯爵夫人は、豊かな双丘の間に少年の頭を抱え込んで官能の喘ぎを上げ、少年は熟した女体に埋もれたまま初めての絶頂に身をゆだねた。 そして

二人の体は、一体となったように動かなくなった。


 ”……”

 少しして、伯爵夫人は起き上がり、自分の下になっていたルウを抱き上げる。

 ”ごめんなさい……重かった?”

 ルウは、伯爵夫人に抱かれたまま、ふるふると首を横に振った。

 ”よかかったわ……これで貴方の血を残す準備も終わったわ……次に進みましょう”

 伯爵夫人の言葉に、ルウは陶然とした表情で応える。

 「はい、奥様。 おおせのままに」

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