月光蝶

12:蝶の夢:甘い蜜


ルウは誰かの部屋の中にいた。
”ここは…人間の巣箱の中…”
正面に豪華な寝台があり、薄着の少女が座っている。こちらを見ているが、何の表情もない。
君…アタシの獲物…もう魔力の虜…
ルウは前に出る、自分の手足がすらりと長い。
少女の顔に自分の顔を寄せていく。
少女の瞳に自分が映る、成長した月光蝶の美しい顔が…
少女の口に舌を伸ばし、するりと口のなかにいれる。
蜜を与えるとコクリと喉を鳴らして飲む。
少女の目に霞がかかったようになる。
舌を戻す、少女が口を開いて、甘い息を吐く。
ルウは寝台の上に上がり、少女の股間に手を這わす。
”はぁ…”悩ましげな声を漏らす少女。
まだ若い、ひどくしてはいけない。
ルウは吸精器官を少女の女性器に接触させる。
テロテロと触手が出て、硬い少女のつぼみにジリジリ侵入する。
少女に痛みは無い、少女の息が荒くなる。
触手をゆっくりらせん状に回していくと、少女の精気が女性器に集まってくる。
”少しだけ…ちょっとだけもらうね…”
ルウは少女の命の蜜を吸い上げる。
”甘い…とっても…おいしい…”
ルウの吸精器官が蜜の味をルウに伝える。
名残惜しいけど…これ以上はだめ…
ルウは立ち上がり、窓に近づく。
”お姉さま…また…いらして…”女の子が…呼んでる。
答えず、宙に飛ぶ。
帰らなきゃ…そう思うと森が心に浮かぶ…
満月を浴び…ルウは夜空を飛ぶ…

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