記念切手

5.激闘ミスティVS中年男


男はパイプ椅子に座り込む。
ミスティはまた男に抱き付き、人差し指で男の胸に『の』の字を書きながら囁く。
「ねぇ…おじ様…」
「はぁはぁ…なんだい…」
「ミスティのものになって…」ミスティは後ろ手に携帯を持ち、録音ボタンを押す…
「だめ」きっぱり言う男。
ズテ…ミスティがこける。
「な、なんでー」思いっきり不満そうに言うミスティ…
「ペチャパイは好みじゃない」
「だ!」弾みで、携帯の操作を間違えた、録音分がリピート再生される。
『ペチャパイは好みじゃない…ペチャパイは好みじゃない…ペチャパイは好みじゃない…』
ブチ…ミスティが切れた。
はっと男がミスティを見る、人間にも見えるほどの怒りのオーラ…なぜか蛍光ピンク色の…が立ち上っている…
ミスティの目が怒りのピンク色に輝き、サーチライトのような光を放つ…
「そーお、あそこまでさせといて、乳牛女がいいわけ…ああそう…ならば」
ミスティが、男の持ってきた切手シートからプチプチと何かを切り取る。
「食らえ『悶絶!悪魔の乳地獄』」そう言って手にもった物をプーッと吹き散らす。

それは、女達の乳が写っていた部分の切手であった。
ヒラヒラ舞うと、一斉に男に張り付く。

「どわわ!」
男は無数の乳に包まれていた…
巨大な黒人の乳が顔面を圧迫する。乳もでかいが乳輪も大きい。
顔を右に向けると、白い乳が柔らかく顔を撫でまわす。
上を向けば、肌色の少し小さめのが…
周り中から乳だけがムニムニプリプリと男を包み込み圧迫する…
「うわわ…ここれは…た、たまらん…気持ちいいけど…息が…」
床に倒れこむが、床は乳房のマットレスと化している…

「むっふっふっ♪悪魔の技恐れいったでしょー♪あ、あれ?」
男に張り付いていた切手が白くなりパラパラと落ちる。
「な、なんでー?」ミスティが悲鳴を上げる。

影で様子を見ていたボンバーが首をかしげる
「随分効果が切れるのが早いな?」
「使い方がまずい」とブロンディ
「え?」
「あの切手は『契約』条件が成立してないと効果を発揮できない。今のはミスティが強引に貼ったからな」
「ああ、自分から貼らないとだめなのか…」

男は裸で逃げる、ミスティが再び切手シートから何かを取って、吹き散らす。
今度は男の背中にペタペタ貼り付く。
「ぐぇ」男がベチャッと床につぶれる…背中をハイヒールで踏まれたような感じがする…
ドカドカドカ…
「いてててて…何だ」今度は、足の部分だけを貼り付けたようだ。
「『秘儀!女王様の足』」
「SMの女王が、集団で一人をせめるか!」

「ふむ、あの男の言う事の方が説得力があるな」のんきに論評するブロンディ
「手助けしなくていいのか?」
「ミスティが自分で何とかしなければ意味は無い」きっぱりとブロンディ

男は倉庫の扉を見つけ、走りよる。扉に手をかけようとするが…触る事ができない。
「な、何故?」
「残念でしたー♪おじ様は、自分でミスティ切手を貼ったので、此処に呪縛されてますー♪」
「ならば、剥がして…は、剥がれん?…」
「その切手は、ミスティでなきゃ剥がせませんー♪」
そういいながら男に背後から抱き付くミスティ。そのままスーリスリと頬擦りする…
「よ、よさないか…」「もう一度、しましょ…今度こそ心からミスティの物になるまで責めてあげる♪」「いやだー」

ミスティを振りほどき、逃げ出す男。
その前に、ミスティが切手シートを撒く。
「『秘術!女人縛り』」
「うわっ」男の足に女達がすがり付き床に倒れこむ。
女達が消える前に、ミスティが男にのしかかり69の体制に持ち込む。


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