記念切手

6.逆襲


コンクリートの床も気にせず、ミスティは男の物を再び舐め上げていく。
「よせ…」
もがく男の顔に、ミスティが股間を押し付けてくる…
「もがー」
”ここに入れたくなる…入れたくなる…”
ミスティの女性器は妖しいピンク色…それがヒクヒク蠢き、囁いてくる。
男の目は、そこに吸い付けられ目が離せない…
”さあ…きて…おじ様…魂だけになって…ここに来て…”
男の舌がミスティのクリトリスに吸い寄せられ、そこを舐める…
「はぁ…素敵よ…おじ様…もっとして…」甘い声でよがるミスティ…
その声を聞くと、もっとミスティを責めたくなる…
ミスティの女性器を舌が舐めると、膣が舌を引きずり込む…
「おぉぅ」舌が感じる…ミスティの女性自身は男の舌を捕まえ、舐り、男根であるかの様に犯していく…
二枚の肉の花びらが、男の顔を妖しく愛撫する…
舌が感じる…舌から快感が頭の中に染み込んでくる…有りえない…魔性の快感…

「ほら、いい気持ちでしょ…最後はミスティの此処に入るの…そうしたら、魂がトロトロに溶けて、精といっしょにミスティの中に出てくるのよ…」
「た、魂が…溶ける?…ばかな…」
「試してみればわかるわよー…そしておじ様の魂はミスティの一部になっていくの…」
男は直感する。そこに入ったら最後だと…同時に心の一部が裏切っていく…そうなりたいと…

その間も、ミスティは一物を咥え、舐め上げ、陰嚢をサワサワすりあげる。
ミスティの体はスリスリと男の胸、腹を擦り上げ、男の心を虜にしていく…男は必死で抵抗する…
「うぅぅぅぅ…いや乳は大きいほうが…うが!…」悪魔の誘惑に妄想で対抗する男…怒ったミスティが、少し強めに亀頭を噛む。

体に力が入らなくなってきた、ミスティの与える快感が体を満たしている…
「うふ…おじ様、体は降伏したみたい♪…このまま入れてあげながら心も屈服させてあげる♪」
ミスティが体を起こし、一物に腰を密着させる。一物を掴み上を向けさせ、腰を上げて女陰で亀頭を擦る…
トローリとした感触…甘い快感が亀頭を蕩かし…竿の中に入ってくる…陰嚢の中が…体の中身が溶けそうだ…
「うわぁ…と、溶ける…蕩けてしまう…」
「そうよ…ねぇ…蕩けましょう…ミスティと一つになりましょう…」
悪魔の誘惑は頭に染み込む…同意したくなる…歯を食いしばり…耐える男…
もがく男の手に、先ほどの切手シートが触れる。
”これは…いちかばちか…”
「『忍法、女体隠れ!』」「え?」
男が叫び、辺りの切手シートをペタペタ自分に貼る…白人、黒人、アジア人、アニメのキャラまで複数の女が現れ男を包み込む。
はずみで、ミスティがはじき飛ばされた。
「きゃん!…痛た…あ、ひきょー者…尋常ーに勝負しなさいー」
男は女体の山に隠れて見えない…中からは複数の女に責められる男の声が「あへー…ふひゃははは…」

「墓穴を掘ったか…」ぼそりとボンバー
「いや、精が涸れてしまえば、ミスティも魂を抜き取れん。恐るべき捨て身の技だ…」

当の男はそこまで考えていたわけではなかった…
顔の上にでかく白い尻がでんとのり、右手と左手が別々の女の女陰に呑まれている…男根はだれかわからないが、女陰に呑まれてヌルヌル擦り上げられている…
睾丸をヌラヌラ、コロコロとした感触が襲う…だれか舐めている様だ…
全身で女達に犯されながら考える…
”この後…どうしよう…”

1時間半経過…総勢15人の女性を相手にし、男は息も絶え絶えであった…
男の体が見えた頃から、ミスティも責めていたのだが、男の体が反応しない。
「ぜぇぜぇ…もう何も出ないぞ…」
「うー、精は出なくても…魂は出させてみせますぅ…」ミスティが男の顔を見据える…
男がミスティのピンクの瞳を見た…自分の顔が映っている…
”?…まてよ…切手…契約…ひょっとして…”

「は、払い戻しを要求する!」
「は?」
「額のこの切手を払い戻す、だから解放して欲しい」
「お客さん♪無茶言わないで下さい♪お客さんは配達済みですから、今更…」
男が起き上がり、ミスティに顔を突き出す。
「見たまえ」そう言って額の切手を指差す。
「何か?」ミスティはきょとんとしている。
「消印が押していない!」
ビキッ、ミスティが凍りつく…
「い、嫌ですわ♪お客さん♪そ、それは悪魔の切手で…だから消印は不要だと…」声が震える。
「いや、君はこれを『切手』として売った。『切手』ならば、破損していないし、消印が押されてなければ未使用として払い戻しができるはずだ」

「へ理屈だな」
「うむ、だが『契約』は売り手と買い手双方を呪縛する。ミスティが『切手』の形で売りつけた事で解除可能な『契約』になってしまったんだ…」
「やっぱり、詰めを誤ったか…」

「えーと、確か未使用切手の払い戻しは認められなくて…」
「手数料を払っての交換はできるはずだ、『普通の切手』と交換してくれ」
「でもあたしは、本当の郵便局の職員では…」
「では、詐欺だな。ならば契約は無効だ」
「そんなぁ…ひどい…あんまりですぅ…」泣き出したミスティ。

結局、ミスティが折れ、ミスティ切手の契約は破棄された。
男は目隠しをされて送り返された…アジトの場所を知られない為である。
ブロンディ達は『契約』に縛られないので、男を害することもできたが、ミスティの教訓とするため、あえて男を見逃すこととした。

どたばた騒ぎの翌日、男は昨日と同じ道を歩いていた。
「昨日はえらい目に合った…い?…」
昨日の空き地に、あのプレハブの建物が建っている…
ガラリ…
扉が開いて、ミスティが顔を出す。
「お客さん♪いらっしゃいー♪今日はちゃんと消印も準備…あれ、お客さーん…」

男は後も見ずに逃げていった…

<記念切手:終>


【<<】

【解説】


【記念切手:目次】

【小説の部屋:トップ】