携帯

7.トーロ、トロのドーロ、ドロ♪


ミスティはヒロシを横たえる。
ヒロシのものが再びそそり立っている。
それにミスティの女性自身があてがわれる。
「おい…入れても…いいのか…」
「うふふ…これからが…本番なの…あなたはミスティのものになるんだから…」
今までと口調が違う、間延びした感じがない、そして、妙に冷たい感じがする…
一気に入れるのかと思っていると、器用にもジリジリ腰をさげて来る。
ヒロシの男根もジリジリ呑み込まれていく。普通なら、感じる動きではないはずなのだが…
「う…なんだ…これ…チンチンの先から…変な感じが…」
「うふふ…トーロ、トロ…トーロ、トロ…トーロ、トロになあーれ♪…」
怪しい言葉を呟くミスティ、同時に不思議な波動がミスティの女陰からヒロシの男根に伝わっていく。
ヒロシの体の中にミスティの言葉どおりの感覚が生まれてくる。それがなんとも気持ちいい。
「あ…熱い…気持ちいい…溶ける…溶けていく…何か…とーろ、とろ…とーろ、とろ…とーろ、とろになーる…」
溶ける快感に酔わされていくヒロシ、ミスティの言葉をなぞっている。

竿の1/3あたりまで呑み込んだところで、呪文を変える。
「今度は…ドロリ、ドロドロ…ドロリ、ドロドロ…ドローリ、ドロドロになあーれ♪…」
溶けたものに、粘り気が出てくるような感覚、ドロリ、ドロリと
「粘る…粘ってきた…どろり、どろどろ…どろり、どろどろ…どろーり、どろどろになーる…」
粘る快感に心が絡め取られる…思考が糸を引くようだ…頭が回らなくなる…

さらに1/3程呑み込んだ、また、呪文を変える。
「仕上げは…ネットリ、ネトネト…ネットリ、ネトネト…ネーットリ、ネトネトになあーれ♪…」
粘り気が強くなる、ネットリ感で体が満たされる。
「何だか…粘ってきた…ねっとり、ねとねと…ねっとり、ねとねと…ねーっとり、ねとねとになーる…」
殆ど思考が停止する…もはや何も考えられない…

ついにヒロシの男根がミスティの子宮に届いた。
「さあ、あなた…ニョーロ、ニョロ…ニョーロ、ニョロ…ニョロ、ニョロ、ニョロ、ニョロ、出ておいで♪…」
「でる、でる、出るー…あれ…あ、あ、あ、あ、あ、…」
異様な絶頂に達する。射精が始まるが、射精感が何か違う、ドクンドクン…ではない…ニョロニョロニョロ?
粘り気の強い何かが、亀頭の先から、ミスティの子宮に出て行く。
水あめの詰まった袋に孔を空けたように、何かがニョロニョロ出ている。
しかし、射精の快感は続いている。
快感に浸っていると、視線が移動していくような…
「?」
視線と言うか、何か、そう頭にあるはずの「意識」が、沈む?…喉を…胸を…腹を…そして股間に来た…竿を通って…意識が亀頭の先から出てしまった…
ヒロシの魂はミスティの子宮に収まってしまった。

”…何…俺…女…ドロ…ピンク…”
ミスティは、自分の下腹に向かって話し掛ける。
「おーい、気をしっかり持てってねー…自分を見失うと溶けちゃうよー…こりゃ、急がないとまずいかな…」
床に降り立ち、てってってっと台所に行き、冷蔵庫を空け、中を物色する。
「容器、容器、魂の容器っ♪…生き物丸ごと…お魚さん…は無い…七面鳥…もない…バターと牛乳だけ…と卵…これも一個の生き物よね…これに決ーめた♪」

ミスティは卵を持って、ベッドに小走りで戻ってくる。
ポンとベッドの上(のヒロシ)に飛び乗り(ぶぎゃ)、結跏趺坐[けっかふざ]の姿勢をとる。
女陰に卵をあてがい2,3度深呼吸して、「は!」気合もろともすぽっと卵を一気に子宮に飲み込む。なかなか器用である。

そして、子宮に精神を集中する。
「たーまご♪、たーまご♪、まーごまごしてると割ーれちゃうぞ♪」
…相変わらず怪しげな呪文を唱え、下腹をサワサワ撫でる。
子宮の中で、ヒロシの魂が、卵に収まっていく。
混濁していた意識が1つにまとまり、思考ができるようになる。
”何、何だ、何がどうしたんだ、ここは、おれはどうなったんだ…”

「はー」軽く息をつくミスティ。
そして、自分のクリトリスをいじり始める。
「あはっ…はああ…はあ…」表情に恍惚の色が表れる、体色のピンクが少し濃くなる。

外陰部とクリトリを刺激しながらあお向けになるミスティ。
意識のなくなったヒロシを敷布団にして、激しく悶える。
「あん…あはぁ…はあっ…あん…あん…あぁ…ああ!…」
卵となったヒロシにも、一部ミステイの快感が伝わり混乱する。
”何だ、き、気持ちいい…でも何…ああどうでもいい…もっと…もっとしてくれ…”
じりじり卵(ヒロシ)が押し出されていく。ミスティが達すると同時に、卵がポトンと産み落とされる。
にっこり笑って、そーっと卵をすくい上げるミスティ。

「おーい、お母さんだよ、わかるー?」
”はあ!?”ヒロシに事態が理解できるはずもなかった。


【<<】【>>】


【携帯:目次】

【小説の部屋:トップ】