携帯

5.ぺーろぺろ♪


「ねぇ〜」
「…何だ…」
「どんな、気分ですか〜」
「…すげぇ、いい気分だ…」
「そ〜ですか…」(ちっ、このボキャ貧め…よーし今度はミスティのお口で…)

ミスティは体の向きを変え、ヒロシの顔を両手ではさみ、軽く口づけする。
ヒロシがボッーとなっていると、顔をゆっくり左右ににふって唇同士でさわさわする。
結構強い刺激で、唇がピクピクする。
ミスティは軽く舌を出し、チロチロ、ペロペロとヒロシの顔を舐めていく。
左頬、左顎、上って左耳たぶ「ウヒッ!」、かるーくはみはみ、左耳をすーっと一周、耳の中を舌でペチャリペチャリ「おおっ」。
左こめかみ経由でおでこを左から右にぺろーーーっ、そのまま右耳を丸ごとくわえではむはペチャペチャ「どわはは」。
そのままに右の頬にほお擦り、すーりすりすり。
「はぁ…」ため息がでるヒロシであった。
「か…かわいい…」
「うふっ…あーりがとう、ごーざいますっ…では…悪魔のダイナマイト・キッス…」

ミスティは、ヒロシを正面から見据え、もう一度口づける。
一度、顔を離し、指で顎と頬を軽く掴む。察したヒロシが口を開ける。
ミスティも口を開けると、濃いピンクの舌…人間の舌の倍の長さがある…が、唾液の糸を引いている。
顔をななめにして、ヒロシの口に近づけ、唇を離したまま、舌先でヒロシの舌にさわりつーつっと、コチョコチョと舐めていく。

そのまま唇を合わせる。
ミスティがかすかに甘い息をヒロシの口に送ると、すーっと吸い込んでしまった。
ヒロシはふわっとしたものに包まれ、幸せな気分になる。

再び舌を絡め、濃厚なディープキスに移る。
ぴちゃ…くちゃ…チュプッ…
舌を捕らえ、吸い、吸われ、絡め、舐めあう。互いの唾液がまざり共有される。

ミスティの舌がヒロシの口を犯す。
丁寧に歯茎の裏側をネロネロ、追っかけてくるヒロシの舌をツルリヌルリとかわす。
ヒロシの舌を、きゅっと自分の口に吸い込み、自分の舌は、器用にヒロシの舌と顎の間に滑り込ませる。
ここはあたしのものといわんばかりに、ヒロシの下あごと舌の付け根を、舌先でペチャペチャと舐めまくる。
ヒロシの舌はというと、ミスティの口に吸いこままわれた何もできずにいた。
ヒロシの口はミスティの思うがままに翻弄される。
頃合をみて、ミスティは一度口を離す。

「あはぁ…すげぇ…キス…脳みそ…蕩けるみたい…」
「ねぇ〜」
「…何だ…」
「どんな、気分ですか〜」
「…蕩けそうだ…」
「そ〜ですか…」(わかってるわよ、くそ…やっぱり急所をせめないと…)


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