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4.す〜りすり♪


すりすり、さわさわ…
「?」ヒロシは再び目覚める、今度はさっきと違う…何だか胸が気色いい…
ベッドに寝かされている、起きようとして両手がベッドに繋がれているのに気がつく。
胸をみる、ミスティが胸にスリスリして、右手が股間をさすっている、自分は全裸にされている。
「えーと…何の真似だ?」事態が把握できない。
「気持ちよく、ありませんかー?」
言われてみると、妙に気持ちいいというか、気色いいと言うか。
肌がすれている所がいい。
「…気持ちいい…けど…」
「ならー、いいじゃありませんかー♪」
そういって、熱心にすりすりサワサワと体のあちこちをさすってくれる。
ヒロシは気がつかないが、目に霞がかかったようにぼんやりしてきている。
(そろそろ、いいかな〜)「あの〜」
「…何だ…」
「暴れませんかー?」
「…何で?…」
「バット殴りましたしー、この体の持ち主さんも、天井のススにしちゃいましたしー」
「…そうだったけ…」ミスティが誰なのか、不思議に気にならないらしい。
(うふ、効いてる効いてる…)「覚えてなければ、それでいいんですー」そういってミスティは男の両手を自由にする。

ヒロシがミスティを抱き寄せようとするのを、そっと押しとどめる。
「しばらく、サービス致しますー」(悪魔のサービスは高くつくけど…うふふ…)
ミスティは、ヒロシをベッドに座らせて、自分はヒロシの膝に座り背中を預ける。
そして、背中でヒロシの胸をスーリスリする。
ミスティの肌はサラリとした感覚で、さわり心地がとてもよい。
「へ…凄くさわり心地のいいねーちゃんだな…」
「はーい…そーの通り…ミスティの肌は、シールクの手触り…くせにーなっちゃいまーす…」
ミスティの言うとおり、人間の肌と比べものにならない。
いつまでも撫でていたい、撫でられたい…
ヒロシの心はミスティの手触りだけで占められていく、他の事が考えられない…

ミスティは小声で囁きながらヒロシを悪魔の肌の虜にしていく
「スーリ、スーリのスーリ、スリ…サーワ、サーワ、のサーワサワ」
ミスティの背中がゆっくり円を描き、ヒロシの胸を撫でまわす、ヒロシの乳首がたっている、微妙な肌触りを逃すまいとするかのように…
時々、ヒロシの目の前を、ミスティのピンクのうなじが横切り、すうっと女の子の甘い香りを漂わせる。

導かれるように、ヒロシの両手が持ち上がり、ミスティの胸を撫で始める。
ミスティの胸はAカップだが、形がいい。
もみしだくつもりだったが、ミスティの肌に触れていると、自然に手の動きがもみもみから、さわさわになっていく。
今度はミスティが触られるままになっている。ミスティは目を閉じてうっとりしている。
「やさしく…そう…はぁ…それ好きよー…」
ヒロシも目を閉じミスティのうなじから背中にかけてほお擦りし始めた。
甘い香りがさらに強くなり、ヒロシを取り巻いていく。
(こんなの…はじめてだ…あいつとのラブは…なんか激しくて…あっというまだったし…)
徐々にミスティの虜になっていくヒロシであった。


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