マニキュア3

21.魔女の性教育


 「ふむ」

 鷹火車女史は、荒い息をついている生方の……股間をしげしげと見つめる。 生方は、信じられないという顔をしている。

 「ぼ、ボクは……女になったんですか」

 「そこだけね。 でも……いまいち、見た目がよくないわね」

 生方は、鷹火車の物言いにムッとし、不満を表明する。

 「先生がこうしたんじゃないですか。 これどうしてくれるんですか」

 大声を出しかけた生方だったが、学校の中であることを思い出し、声のトーンを抑える。

 「心配しないで。 後でちゃんと男に戻すから」

 「本当ですよね? なんか一気に押し込んでたみたいですけど……いや、そもそも、どうしてこんなことができるんですか?」

 「私は『魔女』よ。 あなたがそう言ったんでしょう?」

 信じられないという風の生方に、鷹火車は両手を広げて見せた。

 「それでは戻す前に、女の子の体について、もう少しお勉強しましょうか」

 鷹火車そう言って、ハンドバックからコンパクト・ミラーを取り出し、生方の前にかがみ込む。 コンパクトに生方の『女の子』を映し出し、生方から見える

ようにした。

 「……」

 つられてコンパクトをのぞき込む生方。 幼女のような細い筋が鏡の中に映されている。

 「なんか……先生のとずいぶん違う様な……」

 「大人の体になる前はこんなものよ」

 鷹火車は、生方の『女の子』の溝にそっと指先を宛がった。 生方の体がびくりと大きく震える。

 「せ、先生……」

 「ほら、中は同じでしょう?」

 広げた中を指先で指し示しつつ、生方自身に確認させる。 彼のペニスを、彼自身の股間に突き込んだときに比べて、鷹火車の手つきは随分と丁寧だ。

 「そうですね……ひゃっ!?」

 鷹火車が、生方の『女の子』を軽く爪弾き、生方が身を震わせる。

 「先生……」

 「感じた?」

 一瞬の間をおき、生方はこっくりと頷いた。

 「判る? ちょっと、引っ?いただけで感じるほど、敏感な部分なのよ。 乱暴に扱っていいものじゃないのよ」

 「はぁ」

 生方は頷いて見せた。

 「入口だけでもこんなに敏感なんだから。 中のほうは、もっと大事に扱わないと」

 「そうですね……」

 「じゃあ……体験してもらいましょうか」

 「へ?」

 固まる生方の『女の子』に、鷹火車は顔を近づける。

 「せ、先生?」

 「最初の時は、緊張して固くなっているから、優しくゆっくりと愛してあげるの」

 鷹火車は、生方の溝に舌先を這わせ、ゆっくりと嘗め上げた。 未知の感覚に生方が身を震わせる。

 「ひえっ……」

 「もう少し、色気のある声が出せないの?」

 からかうように言い、溝の中を探り、『女の真珠』を探り当てる。

 「!」

 背筋をそらす生方の両足を押さえ、鷹火車は『真珠』を唇で加え、強く吸いながら舌で舐め挙げた。

 「ひ……あ……!」

 生方は弓なりで硬直し、そのまま崩れ落ちた。

 
 数分後、生方は顔を撫でられて意識を取り戻す。

 「……あ!」

 慌てて跳ね起きかけ、すぐにきょろきょろとあたりを見回し、自分の体を確かめる生方。 男のシンボルは……見当たらない。

 「先生……戻ってないですよ」

 「何言ってるの。 今のは準備運動よ」

 「え! あ、あれで……」

 「そうよ……触ってみてみなさい。 濡れているのがわかる?」

 鷹火車は、生方の手を彼の『女の子』への導いた。 そこは熱く息づき、ぬめる感触が指に絡む。

 「ほんとに濡れてる……え?」

 股間を見下ろしていた生方は、自分の胸が少し膨らんでいるのに気が付いた。

 「こ、これは!?」

 「いちいち、驚かないで。 そこが女の子になったんだから。 ほかのところもだんだん女の子に近づいているのよ」

 「そ、そんなぁ……」

 「めそめそ泣かないの! 男の子でしょう……あ、じゃなくなりかけてか」

 生方は情けない表情で鷹火車を見返した。

 「心配しないで。 さっき言った通り、終わったら男に戻してあげるから」

 「約束ですよ」

 「ええ。 もっとも……」

 鷹火車は、赤い唇を舌で舐めまわした。

 「『女の歓び』を知ったら、戻りたくなくなるかもね」

 「ひ!」

 後ずさる生方を、鷹火車はベッドに押し倒した。

 
 鷹火車は、生方の『女の子』に口づけし、強く吸い上げた。

 キュッ

 強い刺激に、生方の体が跳ねる。

 「うぁ……」

 「ふむ、少しは余裕が出てきたわね。 じゃぁ」

 鷹火車は、スカートとショーツを脱ぎ捨て、69の体勢で生方の上にかぶさった。

 「あなたも、同じように私を慰めるのよ」

 そう言うと、生方の股間に顔を埋め、『女の子』、いや『女』の襞をかき分け、中へと舌を差し込み始めた。

 「うっ……」

 うねうねとうねる鷹火車の舌の感触は、蛇のようだった。 一瞬、意識が飛びかけた生方だったが、踏みとどまって目の前の鷹火車自身へ挑みかかる。

 (うわ……)

 鷹火車の秘所は、内からテラテラした蜜を溢れさせ、襞がすりあわされる様に蠢いている。 自分にされている事をなぞる様に、そこに唇を当て、吸い上げる。

 「そうよ……もっと強く!」

 言われるままに、されるがままに鷹火車の女を吸い、舌を入れる。

 (ああ……)

 自分の股間、下腹の奥が疼く。 やわらかい波が、体の中をうねっている。

 ジュルジュル、ビチャビチャ………

 そして、自分の体が感じたとおりに、鷹火車の秘所を愛していく。

 「そう……そうよ……はっ……もっと」

 鷹火車の声も、次第に熱を帯びていった。

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