マニキュア2 〜ビースト・ウォーズ〜

19.秘儀・乳牛責め


 「行くぞ!」

 「もおぅ!!」

 柔道部二番目の男は『乳牛女』に突進し、寸前で体を沈めた。 『乳牛女』は足元に大きな死角があり、二番目の男の動きが

見えない。

 「それ、双手刈だ!」

 両手で『乳牛女』の足に組み付き、ひざ裏を手前に引く。

 「もおぅ!?」

 『乳牛女』は後ろ向きに倒れ、審判役の部員が手を上げる。

 「双手刈! 一本!」

 「おい、何を言う! いまのは『技あり』だろうが!」 技をかけた当人が判定に異議を唱えた。

 『そーだそーだ!』 『そこで寝技だ!』

 「……あーなるほど。 訂正、技あり!」

 「よし! 試合続行」


 二番目の男は気合を込め、『乳牛女』に跳びかかった。

 ブワッ!

 「どほぇ!?」

 倒れた『乳牛女』の胸元から、二つの乳が柔道着を押し広げて飛び出した。 勢いがついていた二番目の男は、白い谷間に

自ら頭を突っ込んでしまう。

 「ぬほぅっ!?」

 視界を奪われ慌てて体を放そうとしたが、『乳牛女』の腕が彼の背中を締め上げる方が早かった。

 「ぬわっ、ぬほっ!?」

 もごもごと喚き、谷間から抜け出そうと抵抗する。 しかし、背中からがっちりと決められ、上体が動かせない。 頭を抜こうと、

谷間の中でもがく。

 (くうっ……なんて柔らかい乳だ……まるで生クリームじゃないか……)

 信じられない柔らかさの乳房の谷間は、しっとりと濡れた肌が彼の頭を包み込んで離さない。

 (おまけに乳の匂いが……いい匂い……頭がぼーっとして……)

 男の動きが、次第に緩慢になっていく。

 「んも、んもぉーっ……」

 『乳牛女』は、彼を捕まえたまま切なげな声を上げ、白い巨乳をフルフルと震わせる。

 (ああ……そんなにされると……もーダメ)

 カクンと男の体から力が抜ける。

 「一本……えーと『乳ばさみ』で一本」

 「次は俺だ!」

 「いや俺!」……


 一時間後。

 「んもぉー」

 「むわぁー」

 最後の一人が、『乳牛女』に組み敷かれていた。 上半身はの柔道着ははぎ取られ、すっぽりと乳にくるまれ、下穿は大きく

ずり下げられて、『乳牛女』のデカい尻の下で下半身が震えている。

 (この……上も下も、なんて柔らかい……うわぁ……)

 最後の彼が感じているように、『乳牛女』の体は力が入れば固くなるが、力が抜けているときは驚くほどに柔らかく、かつ、

しなやかだった。 彼の下半身の上を、柔らかい尻が滑った感触で滑っていく。

 (あ……さすがにそれは……だめぇ……)

 次第に熱くなる女の神秘が、彼のパンツを熱い液体で濡らしていく。 女の愛の滴で濡れた彼の男性自身が、抑え様のない

高ぶりに襲われて顔を覗かせる。

 「ん、もぉーっ」

 「う……はぁ」

 飛び出したアレを、『乳牛女』の熱いモノが包み込む。 そして尻が滑っていくにつれ、男性自身が熱く柔らかい抱擁に包まれ

てしまう。

 (ああ……熱い……)

 男性自身に伝わる熱が、たまらなく心地く、上半身を包む乳房までが、柔らかな熱を帯びてくる。 

 (いい……気持ち……)

 『乳牛女』の抱擁と柔らかな乳の愛撫によって、全身に得も言われぬ心地よさが染み透ってきた。 ゆったりした動きなので、

耐えられなくもないが、ちょっと気を抜くと達してしまいそうになる。

 (あ……いきそう……)

 「もぉーっ(いっちゃって、いいのよぉー)」

 『乳牛女』は、もぉーもぉーと喘いでいるのだが、何故かその意味が理解できるようになってきた。

 (いって……いいの?)

 「もぉーっ(ええ、いいの。 ただし、いっちゃったら。 もう私に逆らえなくなるから。 それで、いいの?)」

 『乳牛女』が妙な事を言ってきた。 最後の男は首を傾げて、その意味を考える。 だが、それも悪くないような気がしてきた。

 (ん……うん)

 心の中で曖昧に頷くと、彼は少しだけ動きを速めた。 程なく、生暖かい快感が腰の辺りから溢れだし、体をゆっくりと蕩か

せていった。

 (ふぁ……溶けちゃいそう)

 トロンとした眼つきで、最後の男は乳の谷間で至福に身を委ねた。 トロトロと溢れだした快感が、体を満たしているようだ。 

その体に、周りの乳から甘酸っぱい快感が染み込んで来た。

 (ああ……)

 「もぉーっ(気持ちいいでしょう……ほーら……)」

 体を満たす快感の中で、『乳牛女』に対する忠誠心が植えつけられる。 しかし、今の彼にはそのこと自体がたまらない快感

だった。

 (はい、仰せのままに……)

 「もぉーっ(うふっ……じゃぁ今度は……私を喜ばせて……)」

 ふわふわとした乳の間から、顔を覗かせた最後の男は、『乳牛女』の体を優しく撫でまわし、女自身に舌を這わす。 その舌

使いに、『乳牛女』は深いため息を漏らすのだった。


 もぉーっ

 『もーっ、もぅ』

 程なくして、柔道場から一頭の牝牛が出てきた。 そして、魂を抜かれたような頼りない足取りで、柔道部員たちがゾロゾロと

後に続く。

 「牛にひかれて……」

 「全校集会……」

 「ばか、『牛に引かれて善光寺参り』 だ」

 あはあはあはーっと、柔道部員達がうつろな笑いを浮かべる。

 こうして、彼らは牛に連れられて、どこかに行ってしまった。


 「馬!」

 「牛!」
 ところで、原巡査と夫人は、まだ牛馬論争を続けていた。

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