マニキュア

13.魔猫


ミミは隆の尻尾をはなす…隆はずるりと床に崩れ落ちる…
「はぁはぁはぁ…」…
体が熱く気だるい…内側からチリチリするような感覚が溢れてくる…
チリチリ…ヂリヂリ…ジンジン…
熱さが引いてくると…皮膚がむず痒くなり、欲求が高まってきた…なんでもいい…触って欲しい…責めて欲しい…
隆は、手足を縮こまらせ、小刻みに体を震わせミミに懇願する…
「みぃぃぃぃぃ…もっと…もっとして…」

「ウフフ…」
ミミは爪を隆の首筋…ぼんのくぼに当てる…
ツ…ピクッ…首筋の皮膚が反応する…
ミミはニタッと笑い…爪を首筋から背中に向けてゆっくりと滑らす…
ツツツツツツ…ゾクゾクゾク…
「ふぁぁぁ…」
敏感になった皮膚は、爪の軌跡を快感に翻訳する…
キンキンキン…頭の中で、爪の感触が反響する…
ヒクッヒクッヒクッ…触ってもらえない一物が震えて不満を表明する…

「クスクス…ドコガ感ジルノカシラ…」
ツー…ツー…ツー…
ミミの爪が…隆の弱いところを探して背中を這い回り、スルリと脇に滑り込む…
ドン…一物が跳ね上がり、隆の腹を軽く叩く…
「ひぃ…」うめき声が漏れる…

「ウフ…ココ?…」
ツツツツ…ミミの爪が、脇の下をゆっくりと滑る…
「あぁぁ…」恍惚のうめきを漏らす隆…口はだらしなく開き…視線は意味も無く彷徨う…

隆の目が、正面の鏡を捕えた…ミミに犯される自分自身が映っている…
ミミも隆が何を見ているか気づいた。
ニヤリと笑い、隆の胸に手を回し、隆を抱き起こして、自分の太ももに座らせる。

ミミが床に座り、隆がミミの膝の上で抱きかかえられる格好となった、普通は男女が逆なのだが。
「コレデ、ヨク見エルデショウ…」
ミミの右手が、隆の男根を、左手が隆の胸を弄る…
隆は、鏡の中でミミに犯される自分自身を、見せつけられた…性器を、敏感な部分を、爪で嬲られつづける…

左手の『爪』が、隆の小さな乳輪をなぞる…ゆっくり円を描き…最後に乳首を軽く爪弾く…「はぁ…」
右手の『爪』が、隆の陰嚢を捕まえ、爪を立て皺を引っかく…グニグニ…ビビビ…
「ひぃ…」快感に隆の体が硬直する。
…そして『爪』の動きに合わせて手足がピクピク痙攣する…「あん…あん…」

爪が裏スジをなぞる…ツツツツツ…
ヒクヒクヒク…亀頭が震える…
「クス…ココガイイノ?…」
ツツツツツ…ヒクヒクヒク…
ツツツツツ…ヒクヒクヒク…
亀頭が激しく左右に震える…何かをねだるように…

「カワイイ坊ヤ…カマッテ欲シイノ?…」
ミミの爪が、カリにあてがわれ一周する…
ツー…ピククン…「あん…」…
鈴口を、亀頭の背を、カリを舞台にして…5枚の赤い爪が魔性の舞を舞う…
ツツツツツツ…ビクビクビクビク…「あっ…あっ…あっ…」
爪の思うがままに快楽を刻み込まれ、激しく悶える男根…
その持ち主は、体をミミに預け…爪の快楽に酔いしれる…

隆はうつろな目で、ミミにされるがままになっている…
ツツツツ…コリコリコリコリ…爪が一物を掻き、乳首をなぞる…首筋にザラザラした舌が巻きつく…
ピクッピクッ…時おり体を震わせるのみ…もはやミミのおもちゃ…
「フフ…モウ虜ネ…ジャア仕上ゲ…」

ミミは隆を押し倒し、仰向けにして圧し掛かっていく…
「あぁぁ…」
隆の一物がミミの中に呑まれていく…パタパタと隆の尻尾が喜びを表現する…
ベッドに横たわる隆の腰の上でミミが腰を振る…
「ホラ…ホラ…」
「あぁぁ…あぁぁ…」
隆の一物がミミの女陰の感触を伝えてくる…暖かく…柔らかい…
ヌル…ズボボ…ヌル…ズボボ…
静かに動くミミ…隆は大の字になったまま動かない…その腹が大きく上下する…
「はぁ…あっ…」短く息を吐く…
ヒクヒクヒク…隆の腹が痙攣し、ミミの下腹部もそれに合わせて蠢く…
チュウチュウチュウ…何かが吸われるような音がする…
ブルブルッ…隆の体が震えた…「はぁ…」満足の吐息を漏らす…
「…ヨカッタデショウ…後ハみみノ欲シイモノヲモラウワ…」

ミミはぐったりしている隆を抱き起こし、自分の胸に隆の頭を抱え込む…
背中に手を回し、隆の後頭部や背中を、そっとなぞりながら呟く…
「サア…オイデ…オイデ…みみノ中ニ…」
ゾク…ゾククッ…ミミの爪が体を走ると…冷たいものが伝わってくる…魂が削られていくような異様な感触…そして抗い難い快感…
「いい…いい…蕩けそう…」口の端から涎をたらし…ミミの愛撫に酔う隆…
「ソウダ、感ジルガイイ…モット感ジルガイイ…魂ガ蕩ケルマデ…蕩ケテ流レ出スマデ…」
「…あ…あ…あぁぁぁぁぁぁぁ…」
隆の口から虚ろな声が漏れる…ミミの言葉どおり…何かが溶けていく…溶けて下に流れていく…そして…
トクットクットクッ…男根から吐き出され…
チュウチュウチュウ…ミミの子宮の中に吸い出されていく…

(ああ…柔らかい…暖かい…みぃ…)
隆の思考が途切れがちになっていく…
ズル…ズル…隆の頭の位置が、少しずつ下がっていく…ミミの胸の辺りから腹の辺りに…さらに下へ…
そして…隆の意識は言葉を作れなくなった…

ペチャ…ペチャ…
「アハァ…ソウ…ソコ…」
『隆』はミミのアソコを舐め、熱心に奉仕していた…
「ウマイワ…隆…モウアナタワ私ノ男…イエ『雄』…ウフフフフ…」

ガチャ…
二人の耳に鍵を開ける音が聞こえた…
「フフ…オ帰リノヨウネ…麻美様…」

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