マニキュア

7.黒い快楽


「?…」
学は自分の体に黒い筋が走っているのに気がついた…幅2〜3cmの帯状の筋が体に何本も走っている。
丁度、麻美が爪で引っかいた所だ…

学は黒い筋にそっと触ってみる…ピリ…感じる…
ツツ…ピリ…
ツツツ…ピリピリ…
「…ここ…気持ちいい…痺れる…」ぼんやりと呟く…

「そこがいいの?…」
麻美は黒い筋に沿って舌を這わし…爪を滑らしく…髪を垂らしてくすぐる…ゾクン、ゾクゾクゾクゾクゾク…
触れられた所がゾクゾクして…快感が後を引く…ずっと触られていたくなる…
「あ…そこ…いい…先輩…もっと…して…」ねだる学。
「気持ちいい?…」
「はい…ジンジンします…痺れるみたいで…触られると気持ちよくて…」
「そう…じゃいっぱい触ってあげる…」

麻美は学に覆い被さる…腹が密着し…フカッ…弾力のある胸のふくらみが二人の間で変形する…
麻美の暖かな重みも感じてしまう…「は…ぁ…」…抱きしめられているだけで快感だ…

ズ…ルゥ…麻美は体を学に擦りつける…摩られるととても気色いい…
「あん…あぁぁぁん」 鼻にかかった声を上げる…擦られる毎に黒い所がジンジンいう…
鈍く痺れる感触が全身に広がっていく…頭の中が空っぽになる…ひどく心地よい…
学の心は快楽に浸り、幸福感に満たされている…しかし学の体には…じわじわ黒い筋が広がっていく…学の体が黒く、黒く染まっていく…

「ね…どんな感じ?…」 麻美が聞く。
「…いつもは…袋の所に…溜まるような…感じですけど…いまは…足の先から…胸のあたりまで…溜まっているみたいで…はぁぁぁ…」
学は麻美の愛撫の虜になっていく…フラフラ体を揺する…中で液体がドップリ、ドップリと粘っこく揺れ動くようだ…例えようがないほど気持ちいい…

「ふーん…じゃあここは?…」
麻美が学を抱き起こし…強く抱きしめ背中を腕で擦り上げてきた…
「うぁ…そこも、いーでーすーうー…」 間延びした声で答える学。
黒く変色した部分が麻美のしっとりした皮膚、乳房、乳首で愛撫され気色いい…そして体の中はドップドップと快感の波が重々しくうねり続ける…
「はぁぁぁ…全身に…溜まっていく…もっと…ふはぁぁぁ…」 頭の中まで痺れて思考がまとまらない…いや…思考はしている…気持ちいい…もっと…と

「はぁ…ふぁぁぁ…どろぉ…ぶはぁ…」
学の視線が宙を彷徨う…口からはだらしなく涎が…全身に加えられる愛撫の快感以外何も感じられなくなったようだ…
射精を封じられた学は、終わりの無い快楽に浸りっている…このままならどこまでも昇り詰めていくだろう…壊れてしまうまで…

ふいに麻美が、人差し指を咥え、爪で舌をなぞった…そう見えた。
チュゥ…チチチチチ…「あぁっ?…アハァ…」
麻美の表情が虚ろになり、視線が宙を彷徨う…そして口調が変わる…
「ウフフフ…ドウ?…」
「…気持ちよくて…いいのが…溢れそうです…あはぁ…」
答える学…その体は既に真っ黒になり、快感にビクリ、ビクリと震える…このままだとほんとに口から溢れ出すかもしれない…

「フフ…デハ、今度ハ『麻美』ヲ満足サセテ…貴方ノ欲望デ…」
麻美はそう呟くと学を解放する…黒い体はベッドの上でだらしなくのび、ヒクリ、ヒクリと異様に蠢く…
麻美は学の腰を跨ぎ、一物に手を添え、黒く固く縮こまった一物を自分の中に導く…
女陰に咥えこまれた男根は、皮をかむったままピク…ピクッと震えるのみ…
麻美は下腹をゆっくり揺する…ヌチャ…ミチャ…ヌチャ…粘った音を立て…淫肉が一物を舐め始めた…

(う?…柔らかい…) 
…愛撫が中断した事で、学の意識が戻ってきた…
麻美の中で、男根が濡れた肉に舐められている…しかし、固まった一物はなかなか反応しない…
チュク…ビク…
「うぐっ…」 固まった一物が少し伸びる…痛みを感じうめく学…
チュクチュクチュク…ビク…
「うぁぁっ…」 さらに少し…疼くような痛み…が、疼きが去らない…皮の下で亀頭が疼く…
チチチ…ジジジ…ジンジンジン…疼きが強くなっていく…固まっていた男根がゆっくりと目覚めていく…

男根の目覚めに睾丸が反応する…体の中に溜め込まれた快楽の海が出口を見つけた…
「うぅぅぅぅぅぅ…く…あぁぁぁぁ…」
うめく学、言い様の無い感覚が男根の付け根に生まれた…グチッ…グチッ…グチッ…
「ぐ…う……うぅぅ…」
男根の芯をドロリとした塊が上ってくる…もどかしげに身を捩って…子供ほどに縮こまっていた物を内側から押し広げる…
溜まっていた欲望がゆっくりと…それだけに止めようの無い熱いものが一物を膨らまし…に突き上げる…

「せ、先輩…」
「苦シイ?…」
「いえ…よく…わからない…うぐ…熱くて…と、止まらない…ぐあっ!?…」 
今度こそ激しい痛み…すぼまっていた皮の先端が固まり…そこを亀頭が内から突き上げたのだ…涙がこぼれる…
ズルゥ!…
「ひぃぃぃ!…」 
一気に亀頭が露出した…剥けてしまうと…楽になったが、まだ竿の中ほどがジンジン痛む…
「い、痛かった…」
「可哀想ニ…慰メテ上ゲル…」

「ひ…うぁ…あぁぁぁぁ…」
皮がむけた後も、学の男根は麻美の中をジリジリと伸びていく…それを麻美の肉襞が…じわりと包み込み…柔らかく摩り上げる…
ヌラーリ…ヌルーリ…ヌラーリ…ヌルーリ…
「あぁぁぁぁぁ…」
黒い肉棒に、肉襞が絡みつき、カリを、亀頭を、鈴口を、竿を摩る…
学の男根は、漆黒の下僕…魔性の女陰の…
女陰が命じる…もっと大きく…もっと伸びて…欲望を解放して…

(あぁぁぁぁぁぁ…)
もう学の意志は関係ない…学の体は肉棒の付属物…男根は女陰の命じるままに、ジリジリと伸びていく…
伸びるほどに、黒い亀頭に熱く蕩けそうに柔らかな淫肉が巻き付く…ヌラヌラと摩り上げて新たな力を与える…
その容赦ない快感は、学の意識を現実から熱く滑る快楽の世界に引き込んでいく…

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