マニキュア

6.ラブホテル


公園の裏にあるラブホテルの一室。 二人は天井が鏡張りになった部屋に入った。

先に麻美が、そして学の順にシャワーを浴びる。
学がバス・ルームを出ると、麻美はバスタオルを体に巻いて、ベッドの上で横座りしていた。
うす暗いピンク色の照明…少女の火照った体からかすかな湯気が立ち上る…
(先輩…綺麗…) 学は麻美に見とれる。
ズクン…股間が疼く…
「来て…」 麻美は微笑み、手を差し出す。 

学ぶは誘われるままベッドに上る。
しっとりとした柔らかな腕が学の体に巻きつく…学も麻美を抱きしめ…そのまま動かない。
「…」
「…えと…」 学がばつが悪そうな顔をする。
「くす…ヌード撮影じゃないし…動いてもいいのよ…」
「すみません…どうしたらいいのか…」 頭を掻く学。

「私がしてあげる…」
麻美は体を捻り、学の上に覆い被さり、二人は69の体制になった。 麻美は、学の会陰部に爪を立て、ゆっくり爪を滑らす…
ヅヅ…ゾクッ…「…」 
ヅヅヅ…ゾゾククッ…「あ…」
ヅヅヅヅ…ゾゾゾゾククッ…「はぁぁ…」
爪は耳の奥に「ヅヅヅ…」と音を残し皮膚を滑り…掻かれた感触がしばし皮膚に残る…
その全てが消える前にまた爪が滑る…積もったもので皮膚が痺れ…熱くチリチリと…心地よいものに変わっていく…
「…ふは…」 学は爪の愛撫を堪能する…
会陰の心地よさで男性自身が目を覚ましていく…陰嚢が音もなく縮み上がっていく…

ジン…「う…」…睾丸に痺れが走る…先ほど公園で植え付けられたものが再び目を覚ましたのだ…
ヅクン…(あぁ…)
ヅクン…(はぁ…)
ヅクン…(熱い…)
睾丸の中に痺れる塊を自覚する…塊が熱く膨らんで、内から睾丸を突き上げる…学は体を捻りよがる…
「先輩…熱い…痺れる…」 熱い息を吐き、うっとりした口調で言う学。
「いいでしょ…もっと熱く…もっと良くなるから…」 麻美の口調にねっとりしたものが混じる。
ジジジジ…麻美が爪を滑らすと、さらに熱く強い痺れが…「はぁぁ…」…首を振って悶える学…

学の様子を見ていた麻美の目が細くなり、舌が唇を舐め回す…「ここがいいのね…」
指を鉤上に曲げ、一物をぎゅぅぅっと掴む…麻美の爪が、陰嚢にジリジリと食い込む…
「うぐっ!…」
陰嚢はぎゅぅっと縮み上がり皺の塊に…それを爪が、皺を一つ一つ爪弾きながら陰嚢を掻く…
グニュ…ビ… ジン…  「う……」
ビ…ビ…   ジジ…  「うぅ……」
ビビビビビビ…ジンジンジンジン…「うぅぅぅ…」
皺が爪で掻かれる…睾丸がジンジン…甘い痺れ…陰嚢は固く縮こまり、掻かれる程にブルルッ、ブルルッと震える…
「うぅぅ…いい…」 学は我知らず股間に力を入れる…
凄く気持ちいい…なのに一物はダラリと下がっている…睾丸ばかり感じていて、男根が感じない…

陰嚢の中は甘い痺れで溢れ返り…男根は硬く小さく縮こまっていく…
「可愛いお××××…もっと固くしてあげる…」
アムッ…ヌチャ…ヌチャ…
「ふっ!…」
麻美が男根を丸ごと咥え、クチャクチャ口の中で揉み、舌で舐めまわす…
チュル…ポン…アム…一度吐き出し、亀頭を咥え舌で転がす…あふれた唾液がキラキラ光りながら陰茎を伝い、一物を包みこむ。
「口で…うっ…」
「嫌い?…これ…」
「いえ…あっ…」
亀頭に麻美が爪を走らせる、鈴口とカリの間…滑らかな亀の頭に複雑な赤い線が引かれる…カリカリカリカリ…チチチチチチチ…
(あ…先輩…男の感じる所知ってるんだ…)…ツーン…亀頭が冷たくなるような感覚…
(はぁ…あれ?…)いつもなら、この後股間から竿に向ってこみ上げてくるのだが…それがない…

(何か…冷たく…)麻美の爪がせわしなく亀頭を掻きまわり、亀頭が冷たいぼうっとした快感で支配される…冷たく痺れる…
「はぁー…」 快感が静かで深く、その分せつない…性器が快感に浸っていくような…
立ちかけた男根が、ヒクッヒクッと蠢きながら小さくなっていく…その分快感が濃縮されるのか、小さく固まったままヒクヒク蠢き続ける…
(自分でするのと全然違う…いい…)
学は、男根が小さく固まっている事に気がついた。
(緊張しちゃっているせいかな…先輩に軽蔑されそう…) 

麻美は男根を見つめ…サワサワと撫で固さを確かめる…
「うふふ…これで出せない…」

学はマグロに徹しているのがすまなくなってきた…麻美を愛撫しようと手を伸ばす。 が、麻美がそれを押さえる。
「私に任せて…」
「でも…」
「後でいっぱいしてもらうから…」
「後で…」
麻美は上体を捻って体の向きを変え、学の乳首に口付けし、軽く吸ってから舌を這わせる。
ペチャ…「くっ…」 ヒヤリとした感触…学の胸がピクピク震える…
続いて爪が、胸の上から腹のあたりまでをゆっくり引っかき、赤い線を刻み込んだ…
ツツツツツツツ…「うぅぅぅぅぅぅ…」 最初は掻かれる感触…そして軽い痺れ…熱さ…ジンジンした快感と変わっていく…
胸の痺れは一つにまとまり、川となって下半身に…一物に睾丸に痺れが流れていく…
それでも、一物は立たない…痺れる快感は睾丸に留まり…溢れ出し、股間にじわじわ広がっていく…

ジン、ジン、ジン…「…っ」…学は唾を呑み込み耐える…キュゥッと陰嚢が縮む感触…縮んでヅクンと脈打つ…ヅクヅクヅク…ジンジンジン…
(…ん…縮んで硬くなって…痺れる…いい…) 睾丸に神経が集中すると、ピクピクッと動き…ジーンジーンと痺れを強く感じる…
(あ…袋がだるい…ん…オ××××…触りたい…触ってほしい…)
睾丸の心地よい痺れが強烈で、一物がどうなってるのかわからない…中に溜まった物を出したいような、このまま睾丸で感じていたいような…

学は顔を上げて、股間を見ようとするが、麻美がお腹に乗っていて見えない…見えるのは麻美の大きな胸と上気した顔…微かに光る爪…
(爪が光っている…夜光性のマニキュアなんて初めて見た…それにしても…大きい胸…着やせするタイプだったんだ…)
「小池君…胸…好き?…」
「はい…」
「じゃ…」
麻美は手を伸ばし、学の頭を抱え、胸に抱く…ムニュゥゥゥゥ…顔が柔らかなふくらみに埋もれる…
「うむぅ…ぷはぁ…はー…ふぅー…」
いきなりで息がつまった…顔を動かし息をする…吸うたびに甘い香りが肺に満ちる…甘い肉の香りが…
チ…麻美が学の背中に爪を立てる…
「つっ…」
チチチチチチチ…背中を爪が掻く…
「う…」 胸のときと同じ…熱い感触が背中に生まれ…そして睾丸に流れていく…ゾクンゾクン…耳の中で睾丸の脈打つ音が反響する…

麻美は学を放す…ベッドに背中を預け、天井の鏡を見上げ…学は異変に気がついた。

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