ミルク

39.女神の洗礼


「どうしてそんな事になってるの!」少年の声が大きくなる。
「サア…神様ニデモ聞イテミナイトネ…」女がはぐらかす。 説明はここまでにする気のようだ。
「ソレヨリ…ココガ変ナンデショウ」女は少年の股間をそっと触る。
ピクリと少年が身を震わせた。
「入レテミナイ?」
「…どうなるの…」少年が不安そうだ。
「説明ハ難シイハ。タダ…」女は一度言葉を切った「悪イヨウニハシナイワ」
少年は女の顔をじっと見る。 体が落ち着いてきた為か頭ははっきりしている。
不思議なのは、この女は恐ろしい魔人だと聞いていたし、さっきまで恐ろしくてたまらなかったはずなのに、今は全く恐怖感を感じない…
何よりこうやって抱きしめられていると心が安らぐ。 それに…
ヒクヒク…
さっき彼女の股間に触れてからもどかしさが強くなったような気がする。

少年は首を縦に振った。
彼女は壊れ物を扱うように少年の股間に手を添える。そして、首を竦めたままの硬くなってる彼の大事なものを自分の神聖な場所へ導く。
チュ…
初めての接触に少年は身を硬くした。 彼女は少年の両脇に手を差し入れ、そっと自分に引き寄せる。
少年は目を閉じて、大事なところが狭く濡れた所に滑り込んでいく感触に耐えた。
そして、二人はそのまま動きを止めた。

少年はゆっくり目を開く。 目の前に女の胸があり、ピンクの乳首が自分を見ている。
「ドウ?」頭の上から声が降ってきた。
「あの…その…」少年が言いよどむ。
「遠慮セズニ言ッテ」
「その…ヌルヌルして気持ちわるい…」すまなさそうに言う。
女が苦笑した。
「ジャア抜ク?」
「…ん…もう少し…」
ヌルヌルしているのはともかく、暖かい所に包まれているのは悪くなかった。
あれほどもどかしかった感じがうその様に落ち着いている。
「はぁ…」少年は女の胸に顔を埋めた。
トック…トック…女の鼓動が耳に心地よい。
(ずっと…このままでいたい…)

ピクッ…ピクッ…(ん…)
彼女の中に入っていた、彼のものが鼓動に合わせて微かに動いた。
柔壁と擦れて、少し膨らむ。 そうするとまた擦れる。
固く固まっていた大事なものが、段々膨れ、とうとう目一杯になったようだ。
少年は頭の中で、大事なところを思い描く。
きっと、小さな唇みたいな所が皮の先が開くまで張り詰めているに違いない。
メリ…(?)
メリメリ…(!?)
メリメリメリッ…(!!)
少年の体がビクリと震えた。 一瞬大事なところの先端が熱くなって、一段伸びたような気がした。
「お姉ちゃん!」少年の口からでたのは白い女を気遣う言葉だった。
「大丈夫…心配ナイ」彼女に言われ、少年はほっとした。
「どうしたんだろう…」
「貴方ノ体ガ一ツ大人ニナッタノ…」そう言って女は微笑んだ。
少年は首を傾げ、そして戸惑いの表情になる。

ヒクヒクヒク…少年の大事なところが脈打つ。
女性の大事なところに入った事を確認する為に、亀の頭に似た器官が、濡れた肉の感触を確かめ始めた。 それは少年にとって未知の感覚をもたらす。
「…なに…変だよ…これ…」少年の声に艶が混じる。
「ドウ?」
「わからない…わかんない…」
「抜キタイ?」
少年が激しく首を横に振る。
それが何か判らない…だが、彼の体はそれが望ましい物だと伝えてくる。
少年の目がトロンと曇ってきた。
「あん…あ…」
傍目には、少年はただ女に抱きしめられているようにしか見えない。
だが、女の胎内では少年の器官にピンク色の器官がやさしく巻き付き、ねっとりとした『クリーム』を塗りつけてやさしく擦りあげる。
もっと大きく…もっと奥に…女神のいる所へ…
ヒク…ヒク…
少年の大事な所は甘いミルクの香りのする道を女神の所に向っていく。
彼自身の魂を女神に差し出すために。

ズニュル…亀頭が子宮口にはまり込み、その感触はなま暖かいさざなみの様に少年の体を揺さぶった。
「ふぁ…あ…?」
誰かが触った…彼の…大事なところを…
「お姉ちゃん…誰か…いるの…」陶然とした口調で少年が言う。
「目ヲ閉ジテゴラン…ソコニ意識ヲ…」
女に言われるままに目を閉じる。 すると…
”あれ…”
奇怪なものが見えた。 
目のない亀の頭のようなもの…それが不気味な洞窟に首を突っ込んでいる。
その『亀』に綺麗な女の人が触れている。
サワリ… 女の人が亀の頭を撫ぜると少年の背筋に得体の知れない感触が走る。
”ふゃぁぁぁ…ああ…あれが僕の『モノ』なんだ”
『そうよ…これがあなたの大事なもの』 そう言って女の人が彼を見た。
『こうされると…どう?』 彼女は亀の口を引っ掻くように擦り、亀の頭のエラ張りをくるりと撫ぜた。
ゾクゾクゾク…女の手の動きに合わせてまたあの感触が背筋を上る…
”…ああ…それ…なんだか…その…”少年は自分の感じている物をうまく表現できない。
『やめて欲しいの?』
”いえ!…おねがい…やめないで…もっと…して…”
『気持ちいいの?』
”気持ちいい?…”
『ええ…』
”気持ちいい…はい…気持ちいいの…とっても気持ちいいの…たまらないの…”
少年は自分の感じていたものが快感だと理解した。そして、彼は女が『女神』であると直感し、次の瞬間その忠実な僕となった。
”女神様…して…お願い…”
『素直ね…してあげる…いっぱい…』
女神は少年の亀頭を再び摩り始めた。
『感じなさい…魂の奥の奥まで…そして私の娘に…』
”ああ…ああん…もっと…もっと…”
少年の体はは女神の与える快楽に溺れ、その魂に女神の言葉が染み透っていく。
”女神様…女神様の娘…僕は…女神様の…”
少年は歓喜に酔いしれた。

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