ハニー・ビー

2-06 蜜の手ほどき


 「天より見守りたる万物の父に、今日の糧を与えられしこことを感謝します……」

 シスター・ソフィアの朝食への感謝の祈りが終わると同時に、食堂テーブルを囲んで座っている子供たちが、一斉に朝食に

手を伸ばす。

 黒パンと野菜のスープが、瞬く間に育ち盛りの口に消えていく。

 「……?」

 ルウが首をかしげた。 向かいに座っているアレスが妙におとなしい。 いつもなら大騒ぎしながら、パンにかぶりつくのだが、

今日は丁寧にパンちぎって、黙々と口に運んでいる。

 「ルウ?」

 パンを手にしたままアレスを見つめていたルウに、シスター・ソフィアが声をかけた。 ルウは慌ててパンを口に押し込む。

 「お行儀が悪いですよ」 シスター・ソフィアが笑みを浮かべ、ルウをたしなめる。

 「アレスは、お行儀がよくなりました。 お兄さんとしての自覚が出てきたのですね。 良いことですよ」

 褒められたアレス達は、頬を赤らめて照れた。


 そして夜、アレスに甘い蜜の時間がやってくる。

 ワスピーは乳首から流れる蜜をすくい取り、ヌルヌルになった手で、ベッドに横たわるアレスのモノに蜜を塗りつけた。

 クチクチクチ……

 粘る蜜の音が、夢の寝室を満たす。

 アレスは魅入られたように、自分の股間を弄るワスピーの手を見つめている。

 (今日は何をされるんだろう……)

 耳鳴りがするぐらい胸がドキドキして、つばもうまく飲み込めない。

 チッ……

 ワスピーが手を離すと、てらてら光る蜜に濡れて震える自分のモノが目に入る。

 「クフフフ……」

 ワスピーが顔をイチモツに寄せ、ふっと息を吹きかけた。

 あっ…… 股間に甘い疼きが走り、吐息が漏れた。

 「フフ……舐めてイイ?」

 アレスの目が丸くなる。 彼の常識では、口は物を食べる所。 そんな所を舐めるなどもってのほかだ。

 「だめ! ワスピーの口が汚れちゃう!」

 「うれシイわ、アレス。 でも、だイジょうぶ……」

 ワスピーの口から、蛇の様に長い舌がネロリと伸びる。 そして、思わず腰を引くアレスの股間に舌を絡めた。

 うっ……

 一声呻いてアレスの動きが止まった。

 ふぅ……ふぅぅぅ……

 アレスは深呼吸をしたまま、自分の股間とそこに巻きついたワスピーの舌を凝視し、じっとしている。

 ズルリ……ズルリ……

 舌はアレスの陰茎を締め付けつつ、アレスの陰嚢を目指す。 その根元をぐるりと取り巻き、ズルズルと這い回る。

 ふっ!……

 ヌルヌルした舌の感触で、股間のものがヒクヒクし、中にネットリした変なものが溜まってくる。

 ふぅ……ふぅ……

 深呼吸をして、耐えるアレス。 その股間に、ワスピーがさらに頭を寄せた。

 ハム……

 あっ……

 アレスのモノが、ワスピーの口に消えた。 そのままワスピーはしばらく口をモゴモゴと蠢かしている。

 ……きゃん!

 股間がじんわりと温かくなり、変な感じが背筋を上って来る。

 き……いい……気持ちいい………

 アレスの口が呟き、そこでようやくアレスの心は、自分が気持ちいいことに気がついた。

 そ……あ……

 股間がとっても気持ちいい。 甘い疼きが後から後からわいて来て、頭がボーっとして来る。

 あん……あ……

 不意にワスピーがアレスのモノを離して起き上がった。 アレスはボーっと潤んだ目でワスピーを見ている。

 「見て」

 ワスピーが、アレスの顔を、自分の足の間に向けさせた。 アレスは反射的に目を逸らした。

 「目を逸らさなイで。 よーく見るの」

 今度は言われるままに、目をワスピーの股間に向ける。 細い隙間が縦に走り、テラテラと濡れて光っている。

 濡れてる…… アレスが呟く。

 ワスピーーは、股間を濡らす液体を指に絡め、すいとアレスに突き出す。

 「舐めて」

 アレスは一瞬躊躇し、それからペロリとワスピーの指を舐めた。

 甘い…… 再びアレスが呟く。

 「フフフフフ……ネ……」

 ワスピーがアレスの耳に口を寄せてきた。

 「舐めあイっこシよう……」


 アレスはしばらくボーっとしていたが、やがてこくりと頷いた。

 クフッ……

 ワスピーは、アレスを押し倒すと、彼の股間を見る方向で顔に跨った。

 そして、手を彼の腹につき、手を滑らせながら体を重ねる。

 ……クチャ……

 アレスの目の前で、スリットが開いてビラビラ蠢く肉の花が現れた。

 ……

 アレスは吸い寄せられるように顔を近づけ、舌を差し出して、花の中心をつつく。

 ジュルリ……

 花の中心がアレスの舌を引きずり込み、彼の顔がワスピーの股間にひき付けられた。

 甘い……

 舌が濃厚な甘みを感じた。 途端に彼の舌は勝手に動き、ワスピーの肉の花を丹念に舐め始めた。

 「あん……アレス……うまイわ……」

 アレスは、固くそそり立つ自分の股間にワスピーの舌を感じた。 すぐあの甘い疼きが蘇り、気持ちよくなってくくる。

 ピチャ……ピチャ……ピチャ……

 ……甘い……気持ちいい……

 アレスとワスピーは、一つの生き物になったかのように互いの性器を舐めあい、深い快感に浸りきっている。

 ピチャ……ピチャ……ピチャ……

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