ハニー・ビー

1-06 ホワイト・ハニー


 ビクリ、ビクリ……

 痙攣するビルナの亀頭。 それをワスプの赤い唇が挟み、ゆっくりとカリまでを含む。

 蛇の様な舌先がチロチロと鈴口をくすぐり、しっとりとした唇が亀頭の背を滑り降りてゆく。

 うっ……ううっ……

 巨大な乳の谷間で、ビルナがうめき声をもらし、ワスプの口元が三日月の形に笑い、舌先が唇を舐めた。

 「気持ちイイか……もっとヨクしてやる……」

 宣言すると、ワスプは唇と舌で丹念に亀頭を愛撫する。

 ヒクヒクヒク……

 身動きできないビルナの代わりに、彼の息子がよがり、脈打つ。

 ワスプの舌は、赤黒く震えるそれをらせん状に這いずり、縮みあがった魂の塊をぞろり、ぞろりと舐め上げる。

 あ……そ……それ……

 キン……キン……

 冷たいとも、生暖かいとも取れる奇妙な疼き。 一舐めごとに高まってくる、異様な興奮と心地よさ。 逸らそうとしても

意識は股間に集まり、体がどこかに行ってしまったよう。

 ズリュリ……ザリュリ……

 ザラザラした舌の感触が世界の全て、彼はワスプの舌に愛でられる男根そのものとなる。

 ……

 魂が蕩けていくようなえもいわれぬ快感に、男根の動きが止まり、ワスプの舌にされるがままとなった。

 ”さァ、おいで……”

 は……ぁぁぁ……

 トクリ……トプトプトプトプ…… 

 とろとろに溶けた魂は、男の蜜と化し、誘われるままに魔物の口に溢れ出す。

 ”クフ……つかまえた……”

 白い蜜を舌が絡めとり、亀頭の上に広げながら、喉の奥へ誘う。 ワスプの喉が震え、ビルナの魂を、逃れることの出来ない魔性の女の中へ導く。

 ひ……ぁぁぁぁ……

 感じる。 亀頭のその先、流れ出す白い蜜の糸を通じ、ワスプの奥底で自分の体が、そして魂が、ワスプの一部に変わっていくのが感じられる。

 ぁぁぁぁぁ……

 男の蜜の甘さ、男を支配下に置く満足感、そして……男には理解できない喜び。 それらが渾然一体となってビルナを虜にする。

 ……

 ヒク……ヒク……ヒク……

 ビルナの男根は、いつ終わるとも知れぬ喜びに浸り、ぶざまに蠢き続けた。


 「ぐふっ……げっげっげっ」

 不意にビルナが咳をした。 出し尽くして、意識が戻ってきたようだ。

 「ぐっ……ううっ……」

 体の中から大事なものがごっそり抜き取られたようで、ひどく不快な気分だ。

 「アら? 坊や、苦しいノ? だいじょうブ、すぐよくなるワ……」

 ピルナを捕らえている巨大乳ワスプは、自分の乳首を咥えて蜜乳を口に含み、乳房の間からビルナの頭をださせ、口移しで蜜乳を飲ませる。

 ぐっ……ゴクリ……ゴクリ……

 ピルナは一瞬抵抗したが、すぐに自分から蜜乳を飲みだした。

 はぁ……

 「クフフフ……満足しタ?……」

 ビルナが放心状態になると、ワスプの巨大乳房がヌチヌチと音を立ててビルナを揉み解す。

 う……うはぁ……

 体の内から甘い蜜が染みとおり、体の外から全身を嘗め回すような乳房の愛撫が包み込む。 

 「フフフ……蕩けていくのがワカル?……」

 はぁ……あはぁ……もっと……うっ? 

 ずぶり……

 固くなり、乳房の間からのぞいたビルナの男根。 それを別なワスプが、自分の秘所に迎え入れていた。

 「アふゥ……」

 ワスプは深いため息を漏らし、続いて腰をふり始めた。

 ズッチュ、ズッチュ、ズッチュ……

 リズミカルな音と共に、ビルナの股間が爛れた快感の疼きに支配されていく。

 あっあっあっ……ああっ……

 ワスプが彼を深く迎え入れると、ビルナが一際高く呻いた。

 「どウだ……イイ気持ちだろウ」

 ワスプの奥、熱く溶けた蜜壷に亀頭が沈み、うねる肉襞がそれに吸い付き、舐め、囁く。

 ”オイデ”

 ビルナに意思が残っていても、逆らえなかったと思われる甘い蜜の様な誘惑。 それが男根に絡みついた。

 ビルナの体が、その誘惑に応える。

 ジューッ、ジューッ、ジューッ、

 大量の白い蜜が、勢いよくワスプに注がれる。

 「アアッ……熱イ……もっと……もっと」

 ワスプが求めるまでもなく、ビルナは白い蜜を放ち続ける……彼の全てが白い蜜と化し、ワスプのものとなるまで。

 ああっ……あああっ……溶ける……蕩けるぅ……

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