教会[シスター]

9.花開くとき


翌日…ファーザーは朝からブツブツ呟いていた…
「リズが好きだ…リズが好きだ…」
教会を訪れた村人がその様子を見て、リズに話す…ファーザーの様子がおかしいと…
リズは、答える…
「少しお疲れなのです…上級ファーザーの研修があるとかで…夜遅くまで調べ物をなさっているので…」
すぐにファーザーの様子は中央の教会に伝わるだろう…
”今夜…”

そして…夜…
”りず…”『リズ』が夢に現れる…
”ファーザーはもう私のもの…私に夢中…”
”ジャ…最後ノれっすんヨ…”
”はい…”
リズは『リズ』の瞳を見つめる…『リズ』の瞳が青白く輝く…魔性の力に虜になっていく「リズ」…
”私は…花…魂を飲み込み…男を食う魔性の花…”

次第にリズの女陰が開く…妖しく濡れていく…
”はぁ…いい…ファーザー…やっと…”

リズと『リズ』…『リズ』が擬似男根を引き出して男役をやっている…2人はベッドで互いの性器を舐めている…
『リズ』がリズを舐める…さっきまで初々しい蕾のようだった女陰が…ビラビラヒクヒク蠢く妖花と化している…
『リズ』の舌で責められ喜んでいる…
突然…『リズ』の舌がリズに付きこまれる…いやリズの女陰が『リズ』を引き込もうとしている…

『リズ』が顔を引き離す…リズは『リズ』を押し倒す、擬似男根を捕まえ女陰にあてがう…
ビクビク震える擬似男根を…リズの花がしゃぶりながら飲み込んでいく…
そして擬似男根が脈打ち…何かを出す…リズの女陰がそれをごくごく飲んでいる…
リズのからだに甘い…ヌルリとした…冷ややかなものが染み込んでくる…
さらに…竿を引き込んでいく…2人の腰がこれ以上無いぐらい密着する…

腰をゆすり、口づける…固く抱き合うリズと『リズ』…
”りず…素敵ヨ…モウナニモ教エル事ハナイ…”『リズ』が妖しく笑う…
”受ケ取ッテ…私ノ全テヲ…”

再び擬似男根が脈打ち射精(?)する…出す…出す…止め処もなく…リズの女陰がそれを飲みつづける…
だんだん『リズ』の体が透き通っていく…『リズ』は自分をリズに射精している…
リズの女陰は蠢き続ける…『リズ』を全て飲み込んでしまった…
”ふふ…うふふ…ウフフフフフ…”
夢魔の夢が終わる…

現実…闇の中…リズが目覚める…
起き上がり…ベッドに座り込んだリズ…体の中で先ほどの夢の快感が渦巻いている…
”なにか…ポットでお茶を沸かした時みたい…湧き上がって…ポコポコいってる…”
可愛らしい例えで自分の感覚を言葉にする…その例えは的確だった…
リズというポットの中は、快感の湯で沸騰し湧きあがった…そして…そこには『夢魔の魂』と言う名の茶葉があった…
湧き上がったお湯がさめるにつれ…茶葉は沈んでいく…しかしお湯は冷めても水にはならない…お茶になっている…
そしてリズも…『夢魔の魂』に染め上げられたリズの魂も…

興奮が次第に冷めてくる…そして、リズは自分の変化を自覚する…
体に、ヌルリとした冷たい感覚が満ちている…
”あぁ…感じる…いい…トテモ…ファーザー…ホシイノ…全部…”
リズは目を閉じたままだ…顔に笑みがうかぶ…最初は微笑…そして次第に妖艶な笑みに…
微かに、息を吐く、吸う、吐く、吸う…自分の呼吸に酔っていくように…

唇を舐める…物足りない…キスされたい…シャブリタイ…
胸がはる…乳首が立つ…夜着をつきあげる…揉ミシダカレタイ…
女性自身がぼうっとしてくる…熱くなる…濡れる…イレテ…ツラヌイテ…
体の中のものが次第に生暖かくなっていく、こみ上げてくる…体が内側から変わる…ホシイ…

人外の者となったリズが目を覚ます…
その表情は、あどけなさを残していたかってのリズとは違う…妖艶な「大人の女」のものであった…何より…
「…ファーザー…あなたは私の…夢魔リズのもの…さあ…全て奪ってあげる…」

そして、夢魔の誘惑が始まる…

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