教会[夫人]

8.7夜目


翌朝、昼間だというのに、夫人は妖しい雰囲気を漂わせている…ファーザーに寄り添い片時も離れようとしない…
そして隙をみせると、キスしたり、股間を触ったりしてくる…
ファーザーは息も絶え絶え…
リズは精のつきそうな料理を大量に用意してくれたが、食べる元気も無い…
夫人が食べさせてくれているが、かえって消耗しそうだ…
「さぁ…ファーザー…お口をあけてくださいまし…うふふふふ…私を食べさせてあげますわ…」
「…『私が食べさせてあげますわ』ではないのですか…」かろうじて声をだすファーザー
「まぁ、御免なさい…ちょっとした間違いですわ…はいあーんしてぇ…」

何とか夜まで耐え抜いた…いよいよ、決戦のとき…気を引き締め…しぼみきった男根に不安を覚えつつ…決戦の場所…自分の寝室に向かう…

夫人は何もつけていない。
寝台の上に横ずわりしている。ただそれだけなのに…引かれる…引きつけられる…
目が離せない…軽く手招きをする…それだけで夫人への抑えがたい欲求が起こる…
じっと立っていると…魂だけが夫人のもとに行ってしまいそうな…

「さあ…いらして下さい…今宵…私と同時にあなたがいく事ができれば…私の呪いは解けるのです…うふふ…」
”その前に…私は『逝って』しまいそうだ…”

そんな思いと裏腹に、ファーザーの股間のものは、痛いほど強くそそり立つ…
夫人に近づく…むっとするほど強い女の匂い…そして紛れも無いサキュバスの…甘く妖しい匂い…

フラフラと夫人の腕の中に抱かれるファーザー…
激しくファーザーを求める夫人、唇を合わせると、舌が…サキュバスの舌がファーザーの舌に巻きつく…
夢中で舌を絡め…ない…一方的に夫人のなすがまま…
2人の間で乳房が形を変える…夫人が情熱的にせまりのしかかる…
腎虚状態のファーザー…それが幸いしている…怒涛の快感に翻弄されながら…性器の高ぶりが、精を吹出すところまで行かない…
マグロ状態のファーザーに夫人は不満そう…
しかし…サキュバス化しているとは言え元々は人間…涸れている男から精気をあふれさせる事は難しい…

むしろ、唇、乳房、性器を激しく擦りつけてくる夫人の方が高まっている…
しかしファーザーも、どこがいいのか良くわからないほどの快感に包まれていて身動きできない…

「はぁぁぁぁぁぁぁぁぁ…」
ついに身を震わせて夫人が達する…

ファーザにのしかかったまま荒い息をついている夫人…息が甘い…正気を失いそうだ…しかし今なら…
持てる力を振り絞り…夫人を抱きしめ…やさしく…やさしく愛撫する…
「はぁ…はぁ…あぁ…あぁ…」
余韻に浸っていた夫人の股間…弛緩していた女陰の襞、クリトリスを…指でさする…
夫人の唇に吸い付き…舌を思い切り吸い…口で捕まえる…ヒクヒク動くサキュバスの舌が…口を、舌を逆に痺れさせ快感に引きずり込んでいく…

最後の手段とばかりに…男根をドロドロの女陰に突きこむ…左指をアヌスに…右手は乳首をひねり上げ…
必殺の四個所同時攻め…しかし責めている場所から快感が伝わり…自分が溺れていく…
夫人を突く、突く、突きまくる…が舌が逃げた…
「あん…いい…もっと…うふふ…もっとょ…おいで…おいで…私の中に…」
”そうよぉ…後少しなんだから…ね…”
”だめだ…声に余裕が…し、下も…ああ逆らえない…”

右手の力が抜け…手が滑って背中に…いけない…羽を…
「ひぁぁぁぁぁぁぁぁ…」
あれ?…そうか…これ以上サキュバス化はしないのか…ここも性感帯なんだ…ならば…
体を入れ替え…夫人を下にして…ベッドを利用し…羽を思い切り刺激する…
「あぁぁぁぁん…いいの…羽が…羽が…アソコも…アヌスも」
”わ、私も…いい…もう…”
「いっちゃうぅぅぅぅぅぅぅ!…」
「…ひぃぃぃぃぃぃぃぃ!…」
夫人は絶頂の声を、ファーザーは断末魔…いや、ファーザーもいった…
ついに、7日続けて夫人を愛せた…

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