黒のミストレス

9:ミストレスとシンシア


”シンシア…”ミストレスはシンシアのおとがいを持ち上げ、軽くついばむようにキスする。

(こういうのもなかなかいいわ…次から女の子をおとす時はこの手で…)ミストレスも満更ではないようである。

「あ…」シンシアの虚ろな目に、嬉し涙が溜まる…

ミストレス軽いタッチのキスの雨で唇、頬、耳、首筋、肩を責めていく。

固かったシンシアの体が、柔らかく溶けていく。

「あ…うれしい…龍之信様…もっと…もっと…幸せです…」

ミストレスは多少複雑な気分になった、自分の為にやっているとは言え、奉仕しているときに相手は別の男の名を呼んで

いるのである。

(メイドに責めさせるべきだったかしら…)


頃合いを見て、濃厚な責めに移る。

ミストレスの柔らかな唇が、シンシアの唇にペチャリと吸い付き、ヌラリとした舌がシンシアの可憐な唇を舐めまわす。

ビクリと体を振るわせたシンシアも、おすおず舌を突き出し、ミストレスと舌を絡めあう。

ミストレスとシンシアの舌と唾液が互いの口腔を行きつ戻りつする。

激しいマウス・セックスにシンシアは息も絶え絶えになる。

口だけでシンシアは達してしまった。

(なんてかわいいのこの子は…)


「龍之信様…龍之信様…」

シンシアは自分の作り出した幸せな夢に酔っていた…

(では、魔性の快楽を味あわせて上げましょう…)

”シンシア…シンシア…一つになりたい…”

「龍之信様…シンシアは怖い…」

”大丈夫…僕にまかせて…”(とっても良くしてあげるから…)

「龍之信様…シンシアを差し上げます…好きになさって下さい…」


ミストレスは再びシンシアにディープキスをする、今度は、口から愛液を飲ませていく、悪魔の愛液を…

シンシアはうっとりした顔でそれを飲んでいく、シンシアの体の中に愛液が染みとおっていく…

「ふはぁ…素敵…蕩けていくようですわ…」

ミストレスの舌がシンシアの顎をやさしくなめる、唇ではさみながら喉に唾液…いや愛液を広げていく。

シンシアは目を閉じ、唇と舌の感触に酔っている。

胸まできた、小ぶりだが形のよい乳房、かわいい乳首、左胸を舌と唇で愛撫し、右胸は左手でやさしく愛撫する。

シンシアの左胸も愛液で犯され、感じやすくなっていく、皮膚に染み込んだ愛液は体の中に染み透っていき、やがて

シンシアの心臓に達した。

心臓にまで染み通った愛液は血流に乗り、シンシアの中を駆け巡る。

暖かい、幸せな快感、それがやがて魂を蝕む妖しい快感に変わっていくとも知らず、それに浸るシンシア。

「龍之信様…幸せ…体が内側から…愛撫されているよう…もっと…もっと…よくなりたい…」


ミストレスの舌は更に下降する。シンシアの腹の上に光る愛液の線を引きつつ、シンシア自身に迫る。

そこが犯されてしまえば、もうシンシアの魂はミストレスのものになったも同然だ…

ついに、ミストレスの口が、シンシアの女性自身を捕らえる。一度として使われた事のないそこに、悪魔の口付けがな

される。

「!」シンシアの体が反り返る。

甘い、甘くて固い痺れるような快感が女陰から体を走リ抜け、シンシアは2度目の絶頂に達した。

ついに、シンシアはミストレスのものになった。


ミストレスはシンシアを軽く抱きしめ、愛撫していた。

(ほんとにかわいい子…私の同属にしてあげたいぐらい…そんな事ができればだけど…)

シンシアは、快感の余韻とミストレスの愛撫に浸っている。


ミストレスはシンシアを横たえ、自分の女陰とシンシアの女陰をすり合わせる、いわゆる松葉崩しの体制である。

「あ…あぁ…し、痺れる…ああ…もっと…もっと…」

シンシアの恥じらいが、感じる部分を口に出す事を妨げる。

ミストレスは、優しく腰をゆすり、クリトリス同士をこすり上げる。

ミストレス自身も陶然とした顔つきで、シンシアとのレズを楽しんでいる。

ミストレスの女陰が喜びの証を大量に吐き出し、2人の下半身を濡らしていく。

濡れるほどにシンシアの快感は深まる。

そして女陰が密着し、ゴボゴボいいながら、シンシアの中に悪魔の愛液が送り込まれ、たちまちあふれ返り逆流する。

シンシア自身が悪魔の愛液を吐き出しているかのように…

「あああ…凄い…おなかの中が…ビリビリします…熱くて気持ちいい…シンシアは溶けてしまいそう…」

ミストレスの腰の動きが、細かく速くなる。

2人は同時に達する。

「あぁーーー…」「はぁーーー…」

(よかった…本当に…うふふ…ではそそろろ真実を…)


「シンシア…素敵だったわ…」

「!」ミストレスの生の声を聞いて、シンシアが正気に返る。

「あ…ああ…い、いやぁ…」

快感に溺れた自分、悪魔と交わった自分を思い出し、絶望感に囚われる。


「シンシア…うふふ…あなたってとっても淫らな子だったのね…」

「…」ミストレスに言われて顔を落とす、涙が止まらない。

「泣かないでシンシア…私は大好き…あなたみたいな子…きっと…龍之信も…」

「…うっうっ…龍之信様…シンシアは…穢れてしまいました…」


………………


「おいで…シンシア…もうあなたは私のものなのだから…」

はっとして、シンシアがミストレスを見る。

ミストレスの女陰が大きくなっていく。

「!」逃げ出そうとするが、愛液にまみれた半身が言う事を聞かない…


引き込まれる!上半身だけを使い、逃げようとするが、足が腰が引き寄せられる。

そして、足の指にフニャリとした感触、そこから快楽の疼きが伝わり、頭の中で言葉となる。

”おいで…お前は魂まで悪魔の快楽を味わってしまった…もう逃げられない…ここに悪魔の子宮で快楽を貪りましょう…”

恐ろしいことに、そう認識したとたん、シンシアは抵抗できなくなった。

さっきまでの濃厚な快楽の記憶は、体の芯まで染み込んでいた。

「ああ…悪魔の快楽…いきたい…ミストレス様…心が蕩ける…私は…私は…」

シンシアは硬直する。硬直したまま、ミストレスに呑まれていく。

呑まれた部分から先ほどまでに倍する快感が与えられる。

シンシアの全身は裏返された膣のように鋭敏に快感を生み出す。

裏返った膣が膣に呑まれる…あり得ないSEX…人外の快楽にシンシアの心は溺れる。

そして、体の中が熱い快感で満たされていく、魂が固まる熱い快感に…

シンシアは胸までミストレスの女陰に呑み込まれる。

ビラビラした淫肉に胸を愛撫され、蕩けているアリシア

もう体は硬直しきっている。

龍之信の顔がふっと浮かぶ、最後の瞬間わずかな正気が戻ってきて、恐怖を感じる。

だが遅かった、シンシアの体が冷たい快感と絶望と恐怖に満たされる。

「龍之信…」そして…ガチャン…

シンシアの魂が砕けた。


………………


目を見開きベッドに横たわるシンシア。

恐怖と快感の張り付いた表情は凍り付いている。

ミストレスは、シンシアに密着させていた腰を離す。


シンシアの女陰から、シンシアの魂が青い透き通った玉となって流れ出てきた。

メイドの一人が、それを拾い上げ、赤いナプキンの載った銀の盆の上に載せる。


メイドの一人が告げる、「ミストレスが貴方の魂を、お望みです…」


シンシアがギクシャクと体を起こし、正座の姿勢をとり、盆を受け取る。

表情のないシンシアが、銀の盆をミストレスにささげ出す。

シンシア「どうぞ、私の魂です…」


ミストレスはシンシアの魂を摘み上げ、しげしげと見つめる。

「シンシア…さあ…あなたも来るのよ…ふふふふ…」

ミストレスはシンシアの魂を己が女陰にくわえ込み、呑む込んでいく。

銀の盆をミストレスに差し出していたシンシアの両目に、涙がたまる。

無表情なシンシアの頬を涙が流れ落ちた。


シンシアも、ミストレスの中に堕ちた。


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