魔女の誘い

第ニ章(3)


 ルウは頭の中で『奥様』の言葉を反芻していた。

 (僕が『奥様』になる……『奥様』を引き継ぐ……どういう事なんだろう……)

 ルウが考えこんでいると辺りが静かになった。 いつのまにか、皆がどこかに行ってしまい、部屋の中には二人だけだ。

 ”皆はどこに?”

 ”席を外したのよ、ルウ……これからの事は、二人の間だけで行われるのよ”

 『奥様』はそう言うと、自分の胸を弄りだした。

 ”ん……あ……”

 指で乳首を転がし、乳房をゆっくりと揉む。 白い果実の様な乳房が『奥様』の手の中で、柔らかく揺れ動く。

 ”……”

 ルウの視線が乳房にくぎ付けになった。 ふいに乳首が彼の方を向き、ピクリと震える。

 ”あっ”

 思わず目を反らすルウ。 今度は『奥様』と目が合った。 からかっているのかと思ったが、『奥様』真剣なまなざしをルウに向けている。

 ”あ、あの……”

 ”もう少し待って……あ……く……”

 『奥様』は喘ぎを漏らし、乳房をこねる手を止めた。 真っ白だった乳房に朱が差し、薄桃色に染まっている。

 ”準備が出来たわ。 ルウ……さぁ吸って”

 プクッと膨らんだ乳首が、真っすぐルウの方を向いている。 ルウは一瞬ためらった後、目を軽く閉じて乳首を咥え、軽く吸った。 トロッ……

 思ったより粘り気のある、甘酸っぱいモノが口の中に入って来た。 ルウは舌で乳首の先を舐め、乳を吸った。

 トロリ……トロリ……

 ネットリとした『乳』が、ルウの口の中へと流れ込んでくる。 不思議なこと、その『乳』で口の中が満たされる様子はない。 

 (なんか……変……)

 宴の間は頭がボーっとして、半分夢を見ているような気分になる。 この『乳』を吸うと、その感じが増していく様な気分だ。

 (ふわふわして……体が溶けてくみたい……いい気持ち……)

 ルウは夢心地で『奥様』の乳を吸いつづけた。


 ”そろそろ、次に進みましょう”

 少しして『奥様』はそう呟き、ルウを乳から離した。 ルウは、トロンと曇った目で『奥様』を見返した。

 ”ルウ、気分はどう?”

 ”はい……体の中が蕩けてしまったような……いい気持ちです……”

 ルウはうっとりとした口調で答えた。

 ”いい子ねルウ。 ではあなたを私の中に迎えてあげる”

 『奥様』の言葉にルウが首をかしげた。 ルウはまだ女性と愛を交わしたことがなく、具体的な男女の営み知らなかった。 それに宴の間は、ずっと子供

たちと戯れていたので、オイグルが『奥様』の中に召されるところも見ていなかった。

 ”『奥様』の中に……?”

 ”ええ”

 『奥様』は手を伸ばして、ルウの股間に触れた。 そこは固くなって、反り返り、敏感になっていた。 触られた途端、未知の感覚がルウを襲う。

 ”あうっ!?”

 ルウはビクリと体を震わせた。

 ”ルウ……触られた感じはどう? 嫌?”

 ルウはすぐには答えられなかった。 乱れた息を整え、ようやく『奥様』の問に答える。

 ”い、嫌じゃ……ないです”

 ”ルウ……貴方のソレを、私のここに入れるのよ”

 『奥様』はそう言って、自分の秘所を見せつけた。 テラテラと光るそこは、花弁を外に開き、ルウを待ち受けているようだった。

 ”そ、そこに……これを……”

 ルウは絶句し、『奥様』の秘所を見つめた。 淫らな花は、ゆっくりと息をするように動き、みていると吸い込まれてしまいそうだった。

 ”そうよ”

 ”そ、そんなことをして……えーと、あの……いいんですか?”

 ルウの問に『奥様』は笑顔で答える。

 ”ええそうよ。 貴方のソコは、そのために固くなるのだから。 そして女の奥底には、貴方のそれと同じように、感じる場所があるの”

 ”感じる……”

 ルウの呟きに『奥様』は頷いて見せた。

 ”貴方のそれを私に突き入れ、その固くなった先で私の奥をかき回すのよ。 そうしてくれると、私はとても気持ちが良くなるの。 そしてあなたも、いい

気持ちになれるわ”

 ”そうなんですか……”

 『奥様』の言葉を頭の中でかみしめ、じっと秘所を凝視するルウ。 そうしていると、ルウの中に『奥様』への欲望が湧き上がって来た。

 ”不思議です……『奥様』に入りたくて……たまらなくなってきました”

 ルウの息が弾み、股間のモノがピクピクと小刻みに上下する。

 ”いいわルウ。 おいでなさい”

 『奥様』は、ルウのモノを包み込むようにして、自分の秘所へと導いた。 固く張り詰めた亀頭が、肉の花弁に包まれる。

 ”『奥様』……ここからどうすれば”

 ”腰を動かすのよ……ゆっくりと”

 『奥様』に言われるままに、ルウゆっくりと腰を動かして彼女の中に入っていく。 ヌルヌルとした肉襞が、ルウの亀頭に絡みつき、エラをくすぐり、茎を愛撫する

 ”あぅ!”

 思わず声を上げるルウ。 が、それは『奥様』も同じだった。

 ”ああ……ルウ……”

 『奥様』の切なげな喘ぎ声が、ルウの男の欲望に火をつける。

 ”い、いきます”

 ルウは唇をかみしめ。 滑稽なほどに緊張した様子で、腰を深々と突き入れた。 ルウの分身が『奥様』の奥底を突く。

 ”ああっ!”

 『奥様』の声に、ルウはつい動きを止めた。

 ”駄目! 続けてぇ!”

 ”は、はいっ!!”

 ルウは、やけくそ気味に腰を突き入れ、『奥様』の奥を目指した。 亀頭が『奥様』をつつく、確かな手ごたえがルウに伝わってくる。 一方、奥様の秘所も

少年にやられっぱなしではなかった。 蠢く肉襞が少年自身に絡みつき、ヌメヌメした感触で彼を絶頂へ押し上げようとする。

 ”ルウ、ルウっ! もっと、もっと来て”

 ”いいの、いっていいのよ”

 ルウの股間のモノがぎゅっと縮み上がり、熱いものがせり上がってくる。 初めての少年に、それをこらえる術はなかった。

 ”あ、ああああっ!”

 甲高い声をあげ、ルウは達した。 熱い精が迸り、『奥様』の奥底を叩く。

 ”熱い……ああ……”

 少年の初めてを受け止め『奥様』の体にも熱い快感が走り抜ける。 しなやかな女体が、少年の体に絡みつき、一つに溶けあおうとするかのように、しっ

かりと抱きしめる。

 ”ああ……あああっ……”

 熱い精を放つ快感に、少年の体が酔いしれ、その精を受け止めに女体は、快楽の波に揺れ動く。 いつ果てるともなく続く快感に身を委ね、二人はベッド

の上で一つになり続けた。

 
 ルウはうっとりと初めての快感に酔いしれている。 トクトクと精を放つモノは、いっこうに止まる気配を見せない。

 (気持ちいい……ああ……『奥様』の中……もっと……)

 ルウは心の中で呟いた。 体がトロトロに蕩け、『奥様』の中に吸い込まれていく様な快感に包まれている。

 ”そうよルウ……”

 不意に『奥様』が呟いた。

 ”判る? 貴方の魂は気持ちよく蕩け、私の中に吸い込まれていくのが”

 衝撃的な『奥様』の言葉。 しかし、ルウは驚かなかった。

 ”そうなんですね……ああん……ヌルヌルで……気持ちいい……”

 ルウは身をよじってよがっている。 今、先端からあふれ出ているのは、蕩けてしまったルウの『魂』。 それが『奥様』の奥底、ヌルヌルの部屋の中を満たし

そして『奥様』の体の中へ、吸い込まれていたのだ。

 ”ヌルヌルして……気持ちいい……”

 ”貴方の魂……熱いわ……”

 うっとりと『奥様』は呟いた。 やがて、ルウのモノが迸りを止めると同時に、彼の体が力を失い、『奥様』の体に抱き留められた。 息をしているので、

死んだわけではないようだが、その瞳には意志の光が失せていた。

 ”ふふ……ルウ……判る?”

 『奥様』の呼びかけに、彼女の体の中から答えが返ってきた。

 ”はい、『奥様』。 ぼくは『奥様』の中にいるのですね……え……これは……”

 ”そうよ……判る?……それが本当の私……そして、次のあなたの体”

 『奥様』の体の中で、ルウの魂は本当の『奥様』を見ていた。
  
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