乳の方程式

Part21 トランスフォーマー・ルウ


「…あ!」船長が声を上げた。

大きく首を振ってから辺りを見回した。 

皆呆けたようにスクリーンを見つめている。

「おい、何ぼけっとしてる!!」

暴力的な手段で、船長が皆の目を覚まさせる。

「あいた!」「何すんですか!いいとこ…え?」

抗議した者もいたが、自分達が見ていたものを思い出し、改めて愕然とする。

「俺達いったい…」「船長?」

「…オットー…あれは催眠術か何か?」

「船長。私に何でも聞かないで欲しいな」 オットーが口を尖らせ、眼鏡の位置を直す。

「多分違うと思うが…異常な環境に置かれて我々の精神にも影響が出ているのか…」

「俺達も狂いかけていると?…」消え入るような声でチャン副長が聞き返した。

「この状態でまともでいられる奴がいるか!」吐き捨てるように誰かが全員の気持ちを代弁する。

反論できる者はいなかった。

沈黙する一同の耳に、狂気に堕ちて行くルウの声が聞こえてくる。


「るう…ホラ、ままノおっぱいヨ…」 ジャムに心奪われた女乗組員達が、その猛る乳を揺すりたて、ルウと『ジャム』を取り囲む。

マドゥーラの白い乳房は乳首を先頭にしてルウに触れ、少年の瑞々しい肉体に粘りつき、谷間に誘い、軟体動物のように蠕動する。

そして、手首ほどに膨れ上がった乳首がルウの口を舐め回す。

ルウは怖がる様子も見せずに、『乳首』を軽く噛み、唇を這わせ、舌を突き刺す。

すると、乳房を差し出している女が甘い歓喜の声を上げ、乳房が喜んでルウの体をヌメヌメと愛撫する。

ヌト…ビュク…

甘酸っぱい匂いのクリームのような乳が、ルウの顔を濡らし、当然の様にルウはそれを舐める。

あ…あぁぁ…

ルウは体を反り返らせ、ひくひく震える。 甘酸っぱい味が体に染みんで行くようだ。

「ククク…」 『ジャム』は、女達の邪魔をしない様に形を変えながら、ルウの下腹を撫でてやる。

あ…あ…あぁぁ…

ルウは股間に、これまで感じたことのない違和感を感じた。 

柔らかいものが入ってくるようであり、包み込まれていく様でもある。

どちらも妙な感じでくすぐったいが、同時にひどく心地よい。

ルウは、自分の足の間に視線を落とした。

「あ…アレ…これは…」

大事なところの脇が盛り上がり…びっしょり濡れて、テラテラ光っている。

大事なものが濡れて光りながら、自分の体の中に沈んでいく。

ツルン…

股間に下がっていたものが消えた。 自分の足の間に吸い込まれたのだ。 

ひゃう!… 珍妙な声を上げるルウ。

ころころした玉が、足の間でかき回され、その玉からキンキンと音がするような刺激が伝わってくる。

「あへ…ひゃ…」

「ほら…たまらないでしょう」

「変…これ…でも…たまらない…」

「あなたの体に『女』が生まれたのよ…人間よりずっと感じやすくて、ずっと貪欲な…『女』が」

「『女』…や…やん…いい…気持ちいい…」

ルウは激しく喘ぐ。 『乳』の力で生まれた『女』が、ルウを女の快感で虜にしながらルウの『男』を食べていく。

「溶ける…蕩けていく…ぼくのが…」

「そうよ…ね、それ…いや?」

ルウの動きが止まった、一瞬理性が戻ったかのように考える顔になる。 が…

ズクン… ルウの股間が疼いた。

濡れた二枚の淫肉が、ビラビラと動きながら、ルウの男根を根元から呑み込み始めたのだ。 ルウの意思に関係なく。

あっく…くぅ…だめぇ…いやだなんて…もっと…もっと…

狂ったように呻きながら、ルウは悶え、形を作り始めている自分の『女』に手をさし伸ばした。

「あぅっ!?…」

脳天を突き抜ける激しい快感に頭が真っ白になり、一声鳴いて、ルウは硬直する。

ニチャニチャニチャ… しかし、生まれたばかりのルウの『女』は別の生き物の様に蠢き続け、ついにルウの男根を呑み込んでしまった。


は…ぁ…は…ぁ…は…うふ・・・うふふふふ…

ルウの表情が次第に緩み、笑みが戻って来た。

「うふ…気持ちよかった…ここ…」

ルウは細い指で股間を弄り、空いた手をユックリと嘗め回す。

濡れて光る手で、自分の胸を弄りだした。

あ…はぁぁぁぁぁん…

聞いた人間の背筋を寒くさせるような声を上げてよがるルウ。

その胸は僅かに膨らみ、顔つきも幾分ほっそりとして優しげになっている。

そして、ルウの体は一動きごと女らしく変わっていく…股間の辺りから。

「いい…腰の辺りが痺れるみたいで…あん…痺れがお腹の当たりに…あん…胸も気持ちよくなって…」

「ククク…本当に素直な体…」

『ジャム』は愛おしそうにルウに絡みつき、ネットリと全身を使って愛撫する。

そしてマドゥーラをはじめとする女達も乳房を膨らませて、ルウの体を優しく包み込んで『女の乳』をルウに与える。

あ…あっ…あああっ…


やがて蕩けるような絶頂感…甘いクリームの壷に落ちたような快感が全身浸す。

「ハァ・・・はぁ…ハア…ウフ…ウフフフ…」

ルウが微笑む。 ちょっと前まで大人の一歩手前の少年だった体は、美しく整った若い女の体になってしまった。

短い髪の毛と小ぶりな乳房が中性的な魅力をかもし出している。

「楽しんだ?ルウ」

「はーい…ウフフフ…女に変わるのって…とっても良かった…」 下で赤い唇を舐めるルウ。 上気した顔には妖しい魅力が漂っている。

「うふ…じゃあ…」

ルウは『ジャム』の見ているほうを見た。 ルウの笑みが深くなった。

マドゥーラが人間の乳房大の『ティッツマッシュルーム』を2つ手にしている。

「もっと良くしてあげる…」

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