ハニー・ビー

4-11 レイナ審問官


 「やめなさい! 天の主の導きに立ち返るのです!」

 床に倒れ伏したレイナ審問官は、ワスプ尼僧や修道僧に向かって金切り声を張り上げる。

 しかし、ワスプ尼僧は気にする様子もなくレイナ審問官達に近づくと、修道僧に手伝わせて二人を別々の長いすに

寝そべらせた。

 
 「目を覚ましなさい!」

 ”くふふふ”

 ワスプ尼僧の額にワスピーが笑う。

 『目覚めるのは貴方の方かも…… 始めまして、審問官様。 私はアン。 アン=ワスプとでも呼んでください』 

 アン=ワスプは、自己紹介しながらレイナ審問官の僧服の締め紐を緩め、あちこちを露出させる。 その間、他の修道僧

達は微かに顔を赤らめ、何をするでもなく佇んでいる。

 「触るな汚らわしい!」

 レイナ審問官の罵りを聞き流し、アン=ワスプは尼僧服を脱ぎ落とす。 たわわにゆれる胸と、其れにつりあった豊満な肉体

それらを包む黄金色のワスプの甲皮が審問官の視界に入る。

 「……」

 気を呑まれたのか、審問官が一瞬黙る。 と、それを待っていたかのように、アン=ワスプは優美な動きで審問官に覆いかぶさり

彼女の唇を奪った。

 「ムグググッ!?」

 ドロリとした唾液、いや、濃厚な蜜を、アン=ワスプが口移しでレイナ審問官の朽ちに流し込む。

 不意をつかれたレイナ審問官は、その大部分を飲み下してしまった。

 ケッ、ケホッ、ケホッ……

 彼女は、妙に可愛いく咳き込み、静かになった。 ワスプの蜜で、声を奪われたのだ。

 しかし罵詈雑言、もとい審問官としての背徳者への糾弾の言葉が口から出なくなっただけらしく、火が着きそうな眼差しが

内心の怒りを表していた。


 「安心ください、声はすぐ戻りますから」

 アン=ワスプはそう言って、レイナ審問官の足の間にひざまづき、恭しくその秘所に口づけする。

 ンー!! 

 審問官の喉が反り返り、表情に恐怖が混じる。

 「大丈夫、やさしくしますから……」
 アン=ワスプは言葉どおり、ついばむ様に秘所にキスをし、唇で軽く周囲に触れる。 こわばって閉ざされた女の門を、円を

描くようになぞっていく。

 ン、ンー!! ンンー!!

 拒絶のうなり声と裏腹に、審問官の秘所はジワリと湿り、少女のようなスリットが少し、また少しと緩んでくる。

 「ほら、ほぐれて来ました……では」

 アン=ワスプの口から、細く尖った舌が覗く。 蜜を吸うための蜂の舌だ。 彼女は審問官の秘所に舌先を合わせ、溝をえぐる

様に舐める、舐める、舐める。 

 ン……ンンッ……ンン……

 審問官の秘所は、ひと舐めされるごとに緩み、アンの舌を受け入れていく。 舌先が深く入り込む程に、審問官の体から力が

抜けていく。

 ンンン……ウ……アアン……

 ついに舌先が奥に届いた。 アン=ワスプは、細心の注意を払い、舌でレイナ審問官の女を嘗め回す。

 ア……ああ……そこ……そこを……

 レイナ審問官は、アンの舌が這い回る毎に、お腹の中がジワリと暖かくなり、秘所から暖かいものがあふれ出すのを感じて

いた。

 時折、尖った舌先が中をつつく。 すると、ジンジンと痺れるような感じが生まれ、中が熱くなってくるのが分かる。

 「あ……あ……お願い……もっと……中を満たして……熱いが……熱いのがいいの」

 レイナ審問官の口から、甘えるような懇願の言葉がつむぎだされ始めた。 アン=ワスプは僅かに笑うと、尻を振った。

 ヒュン……

 アン=ワスプの尻から伸びた尻尾、その先端がレイナ審問官の腹を軽く叩いた。

 アン=ワスプは自分の尻尾を捕まえると、それをレイナ審問官の秘所に宛がい、ゆっくりと出し入れする。

 「あ……」

 『アン……』

 ヒクヒクと尻尾が脈打ち、先のほうが太くなっていく。 よく見れば、尻尾の付け根から先に向けて、次々にふくらみが動いて

いき、それが尻尾の先端を膨らませているらしかった。


 修道僧達は、アン=ワスプとレイナ審問官の痴態を、食い入るように見つめていた。

 「見て、すごく太くなっていく」

 「あれで、私達もされたのね……」

 レイナ審問官は、艶かしい喘ぎ声を上げ、恥ずかしげもなく腰を振る。

 彼女の秘所に、熱い蜜で膨らんだアン=ワスプの尻尾がはまり込み、女の歓びを余すことなく引き出していく。

 「あん……ああっ……そこ……そこを……」

 『アフッ……熱くて……ヌルヌルして……』

 アン=ワスプも尻尾で感じているのか、甘い声で喘いでいる。 やがて、その尻尾が痙攣を始めた。

 『うっ……ううっ……あああああっ!』

 一声鳴いて、アン=ワスプは熱い蜜を尻尾の先から勢いよく放った。

 「うっ……あああああああああっ!」

 レイナ審問官は、お腹の奥底に熱い蜜の直撃を受け、アン=ワスプに一拍遅れて絶頂に達した。 体が硬直し、背筋が反り

返る。 彼女はそのまま数回痙攣し、続いて長いすに崩れ落ちる。

 「ああっ……ああっ……ああっ……ああっ……」

 横たわったまま体を震わせ、宙を見あげて快感の余韻に浸るレイナ審問官。 しかし、余韻というにはその快感は長々と続いて

いた。


 ”ふふふ……気持ちよいでしょう……熱い蜜をお腹の中に注がれたんですもの” アンのワスピーが囁く。

 「いいっ……いいっ……たまらない……ああっ……」

 ”もう、戻れないわね。 貴方もワスプになるのよ”

 レイナ審問官は体の中に、熱く粘つく快感が染み込んでくるのを感じていた。 そして心が浮き立ち、分けもなく楽しくなって

くるのを。

 ”貴方もワスプになるのよ……”

 「……ワスプ?……そう?……ふふ……うふふ……あははははははは……」

 笑う、レイナが笑う。 笑いながら、彼女は変わって行く、若く、美しく、そして……

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