ガールズ イン ア ボトル
解説
R.K:「ガールズ・イン・ア・ボトル」でした。 如何でしたでしょうか。
エミ:Hが少ない。
ルウ:設定が今ひとつわかりませーん。
R:えーと、ではクーについて年代別に補足説明を。
まずクー時間で千年前、「ミルク」の白き女神達の同属がクーに来訪します。
既に農耕を始めていたクー人女性の一部に取り付き、クー人類を『文明化』、女神達の支配が450年ほど続きます。
その間に白き女神達はクー人に『粘膜接触による情報交換』能力を付与します。
ル:生体改造されていたんだ。
R:女神来訪から約450年後、白き女神達は事故で体を失いクー人は女神達の直接支配から脱します。
一部の女神達は、再度クー人女性に取り付いたもののクー人を再支配しようとせずに姿を消します。
女神達の残した文明と、生体改造技術によってクー人は惑星クー全体に生活圏を広げていきます。
女神来訪から約1000年後、人口の増大によって環境変化が臨界点を越え、気候が不安定になり始めます。
気候変動でクー文明の終焉を予想したグループ、個人による惑星脱出計画がクー各地で発生。
地球に向けて、相当数のカプセルが打ち出されます。
エ:カプセル?
R:「乳の方程式」のアップル・シードと基本的には同じものです。
推進機能は最小限で、惑星クーの太陽重力場から、磁気、太陽風、惑星フライバイを組み合わせて脱出しました。
しかし、その大部分は宇宙の藻屑となり、運良く太陽系にたどり着いたカプセルも、ほとんどは太陽に突入し、燃え尽きました。
クーから地球への航行に要した時間は5000〜1万数千年と設定されています。
なお、クー・レイシア達のカプセル到達は、現在から約2500年前です。
ル:えと、つまり教授が見たクーの光景は、7500〜2万年弱ぐらい前になるのかな?
R:そのぐらいです。
R:次に『蜘蛛の女王』ですが、これは代々受け継がれる称号で、初代は地球に到達できたクー人女性と接触、生体改造技術を受け継ぎます。
以後、その技術を代々受け継ぎシャーマン女王として君臨します。
クー・レイシアのカプセルは偶然彼女のテリトリに漂着し、その正体に気がついた当時の『蜘蛛の女王』によって封印されました。
その直後、不死の研究で住民の不信を買った『蜘蛛の女王』自身が殺害され、「ザ・マミ」の魔包帯が残されます。
なお今回の舞台となった洞窟は、墳墓ではなく『蜘蛛の女王』の研究施設でした。
エ:古代の研究施設に異星の研究室、そしてマジステール大学とも今回の舞台は全部研究施設だったのね。
R:さて元ネタですが、出発点はシンドバッドの冒険に「海の老人」です。 当初は老婆が水を飲んだら美女になって、ムラムラと来た男が……
ル:教授の話ではなかったんだ。
R:そーです。 いろいろ検討するうちに、『記憶の継承』なんて話になりました。
エ:んで、あたしがでているの「ザ・マミ」の発端にもなっていて
ル:ぼくの「乳の方程式」への伏線になっていると。
R:そうですね、時系列からいくと「ガールズ・イン・ア・ボトル」、「ザ・マミ」、「乳の方程式」となります。
但し、教授が帰って講義しているのは、「ザ・マミ」が片付いたずっと後になります。
エ:ところで行方不明の『赤い悪魔の像』は伏線?
R:はい。 これも日本に渡り、次の次の次の次の話辺りの発端になります。 タイトル候補は
「サキュバス、魔女、悪魔 対 生徒会長(仮)」
「主役不在(仮)」
「スーちゃん看病す(仮)」
エ:どーいう話よ
R:では次回作ですが
−−死を前にした男の前に現れ、春をひさぐ女。 しかし、それは残り少ない命を貪る恐ろしい女妖だった
−−闇より出でて、男を骨まで貪り、その骨を杖として去っていく、その名は……
−−「死人茸」 (「???物語」)
−−拝み屋岩鉄のおじ蒼海和尚が恐ろしい女妖に立ち向かう。
−−その結末やいかに
ル:ホラーだよね……あれ? これは僕の台本?
R:そして次々回作の予定
−−ルウ……どこ
−−うふふ……かくれんぼのつもり
−−いらっしゃい……お姉さんと変なことをしましょう
爛れた魔物たちの欲望が、少年達を毒牙にかけていく。
筋も落ちもない、シナリオもない、いったいどうなるのか
タイトルは
「ルウが誘われて、ルウが変なことされて、ルウが可愛がられる話(仮)」
(死人茸が終わる前に決めないと)
おいおいおい……
<2009/9/27>