月光蝶

7:拷問(?)


触手はルウの耳、臍、脇をつんつんする。
「あははやめて…」
背中をつーっ。
「くすぐったい…」
アナルを上下にヌルヌル。
「やめてぇ…気持ち悪い」
全身をウニウニ、ヌルヌル、ヌラヌラ。
「あっはん、だめぇ、いっちゃう…」
ドクッ、ドクッ、ドクッ、ドクッ、ドクッ、ドクン。

『どう、気は変わった?』
「お断りします」
『拷問続行!』
「あれー♪」

結局10回いかされた。
「ぜぇ、ぜぇ」
『強情な、ねぇ…気は変わった?』
「お、お、お断りします…」
ルウは大分強気になっていた、
”月光蝶もできることとできない事があるんだ、こんな拷問しかできないみたいだし、きっと承諾しなければ魔物にはできないんだ”
グゥー。
「あの…」
『ご飯が食べたいから返してください、とでも?』
「だめ…ですよね…」
『呆れた子だこと…』
口の辺りに太めの触手が伸びてくる。
「?…何ですか…」
『飲みなさい…』
匂いをかいで見る、かすかに甘い匂いがする、先端からドロリとしたものが出ている。
毒蜜とは違うようだが…考え込むが他に出してくれそうもない。
ペロリと舐めてみる、かすかに甘いがほとんど味が無い。
味から毒ではないと判断する、無理に食べさせられるかも知れない、この際と触手の先端をくわえてみる。
乳首みたいだなと思うと、ドロリドロリと出てくる、ごくごく飲んでいると結構お腹に満ちる。
触手から口を離すと止まった。
「何ですこれ」
『食べる前に聞くものよ…幼生体用の養分の1つよ…』
「お乳みたいなものか…何か…疲れた…眠い…」
『眠いの?うふふ、じゃあおやすみなさい、いい夢を…とても素敵な夢を…』

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